意識の変化
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)
9月13日と14日は社会神経科学共同研究拠点研究会 「世界や社会と相互作用して生きるヒトや動物の視覚-生理学、心理物理学、計算論」に参加して来ました。
目的は人工知能開発のための情報収集とネットワークの拡大です。
今回と次回に分けて報告します。
本研究会の発表演題は、ヒトや動物の行動や脳の動きを分析して個人の思考から行動の仕組みを解明するものでした。
初日の懇親会である研究者の方と「身体性」について情報交換をしました。
身体性とは個体を構成してい身体のことです。脳の活動を分析する時、人工知能を開発する時、この身体性の扱いが結果を左右します。2015年頃には人工知能の開発に身体性は不要と考える研究者が多かった記憶があります。3年後の今では、その数は少なくなっていると予測しています。その意味でロボットは人工知能に身体性を持たせる手段です。
話を懇親会で出会った研究者に戻しますね。
その方は「ミラーニューロン」の研究者でした。ミラーニューロンとは他者への共感を齎す神経系と考えられています。その方は個体の思考は脳と身体が相互に影響を及ぼしながら行われていると考えていらっしゃいました。
夢中になる体験が「知の集積」と「知の系譜」の原体験となる。
今、私にとって最も理解したい「意識」。意識についても情報交換しました。意識の有無の境界は明確にできない、意識を持った存在と持っていない存在の境界は分からないでした。
意識は脳の中だけに存在して、そこ以外には存在しないと言われる方が多いのですが、私はそうは思っていません。ヒトは確かに身体からの情報を脳に集めて意思決定をして行動を決めています。身体から脳への情報伝達経路、意思決定を司っていると考えられている領野、身体の動きを司っていると考えられている領野もあります。でも、正直、意識については特定の部分と結びついた解明はなされていません。
もしかしたら、細胞一つ一つに意識があるのかもしれません。もし、脳でのみ意識が存在しているのであれば、その内、胎児の器官形成の過程の「ココ」から意識が発生したということが分かるのかも知れませんね。はたまた、ビッグバンが起きた時には既に意識は存在していた、更には、意識がビッグバンを起こしたとも考えられる、という学説が現れるのかも知れません。もし、これまで誰も主張されていないのでしたら、これは私の学説になりますね。
その方との対話では、この点について結論は出ませんでした。
“彼の名言に「よい理論ほど、実践的なものはない(Nothing is so practical as a good theory)」というものがあります。この名言は、アクションリサーチの要諦を端的に表現していると思います。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.144, ダイヤモンド社, 2018)
脳の情報処理、意思決定の過程は、「あたりをつけて詳細を明らかにする」です。これは私のモデルです。
ここらへんかな?、多分これで良いんだ、やっぱりよかった。
簡単に言うとこんな流れです。
あなたの意思決定の過程もこんな感じですか?
#意思決定
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