人工知能時代がやってくる
2019/06/12
「幸せは精神にありますが、物質と全く無関係ではありません。その物質が持つ意味が精神と繋がっているからです。思い出の品とか、一緒に作ったモノとか。物質を物理的な存在とみなすならば、あなたの家族や恋人も物質です。しかし、家族や恋人を物質と捉えず、そのヒトの精神や意識として捉えてますよね。このように物質は精神を仲介する媒体としての役割があります。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)
2019年6月3日、新月。
昨夜、ニュースを見ていると大会で優勝した競泳の選手が泣いていました。
オリンピックの派遣記録に届かず、オリンピック出場を決められずの悔し泣き。
まだ、選考の機会は残されているので、派遣記録の突破への期待と祈りを捧げました。
2020年の東京オリンピックに向けて着々と準備が進んでいますね。
選手選考もそうですが、1964年の東京オリンピックに合わせて新幹線が開通したように、来年のオリンピックでは自動運転が社会実装されそうです。
私の友人は早く自動運転が実現して、車の移動でのストレスから解放されたいと言ってました。
自動運転にも人工知能(AI)の技術が使われています。
“わたしはこの理論と知能の研究方法を説明するために、よく「真の知能」という言葉を使い、「人工知能」と区別している。・・・。真の知能を理解したあとに、ようやくそれを備えた機械のつくり方を考えられる。”
(ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー著, 伊藤文英訳, 考える脳考えるコンピュータ,P.13, ランダムハウス講談社, 2005)
AIと言えば、今の仕事がAIにとって変わられると言われています。
もちろん、新しい技術が出てくると、それに代替される仕事が出てきます。
例えば、ここ約30年間成長しているIT産業はコンピュータが出現しなければ現れていませんね。
今、AIが実際に仕事で使われているのは、
・お客様からのお問い合わせ対応
・情報端末を通したおすすめ商品の画面表示
・お客様の視線解析
・お客様の動線解析
・ビッグデータ解析
・簡単なテレアポ 等
今のAIはヒトのように「概念」を持つことができないので、普通にヒトが仕事の話をするように対話はできません。
決まり切ったやり方を再現する。
まだ、この域を出ていません。
“一方、バレットとシモンズは、島の中央から後部に自律神経のフィードバック信号(内受容信号)が入力されるので、ここで予測誤差を見るのではないかと考えている。また彼らは、前頭において内受容信号だけではなく、視覚、聴覚、触覚など様々な感覚が統合され(多感覚統合)、対象に対する感情が生じるのではないかと考えている。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.48, ミネルヴァ書房, 2018)
しかし、AIはこれからの社会の変化を加速させることでしょう。加速はさせますが、どう変化させるのかを決めるのはヒトです。
社会を変化させる主体はあくまでもヒト、AIではありません。
ヒトがどんな意図を持ってAIを扱うのか、その意図が社会の変化を引き起こします。
これは、あなたの意図が社会を変化させると言うことです。
“コンクルーエンス・モデルでは、各側面の間がどれくらい調和しているか、例えば、組織内の4つの側面がお互いにどれくらい調和しているか(タスクの内容や難易度と個人の能力やスキルが見合っているか、公式的な仕組みが個人のモチベーションとフィットしているか、など)、インプットと組織の転換プロセス、そして、アウトプットとの間はどれくらい調和しているか、などの調和の程度に注目していきます。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.219, ダイヤモンド社, 2018)
あなたは、どんな意図を持って仕事をされていらっしゃいますか?
私は製薬会社に勤めていた時、「画期的な新薬を開発して薬がなくて困っている世界中の患者さんの自発性を回復する」という意図を持って仕事をしていました。
今は、「すべてのヒトが幸せであり続ける地球の実現」です。実は、8歳の時に私にはこの意図のあることに氣づいてこう決めました。
この頃から私が目標を実現するために実行してきたことは、一人ぼっちのヒトに声をかける。このまま放っておくと誰かが困りそうなことには予め手を打つ。今でもやり続けています。
“心の仕組みにひとたび感情が付け加えられると、ホメオスタシスのプロセスは生命活動の状態に関する直接的な知識を豊富に持てるようになり、その知識は必然的に意識的なものになった。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.44, 白楊社, 2019)
AI時代は、これまで多くのヒトが集まらないとできなかったことが、少人数でできるようになります。
そして、個人の嗜好の多様化はどんどんと進んで行くでしょう。
あなたが夢中になって取り組んできたこと。それが、今のあなたの意図を創っています。
そして、あなたの意図が嗜好のBackgroundになっています。
アスリートの意図は自分が夢中になっている競技そのものから、やがて競技を取り巻く環境へと拡大していきます。
AI時代は、あなたが大切にしている何かをあなたしかできない何かに結びつける時代にして行きませんか?
#時空間の拡大
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