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氣づく

      2019/08/07


氣づく「思い込みは本人が氣づいて、自らがそれを解く以外に、思い込みから自由になる方法はありません。なお、思い込みに良い、悪いはありません。ただ、今、そんな状態にある。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2018年9月3日、電気通信大学人工知能研究センター シンポジウム 「心ふるわせ、社会うごかすエージェントデザイン」に参加した思い出をシェアします。

チャットボットをコミュニティの効果的な情報伝達の手段とする。ロボットとヒトとのインターアクション。SNSにおけるいじめの自己開示とその反応の分析。

どの演題も実社会への課題解決に利用できそうなテーマで、質疑応答、懇親会での会話も活発でした。

私の頭に浮かんだマインド・ドリブン・ソサイエティに役立つアイデア。
・チャットボットを自律分散型社会のファシリテーター役とする。
・SNSのテキスト解析には発言者の発言傾向を考慮する。
・ロボットの情報処理に身体性を加えるとAIの活用レベルが相転移する。 等

人工知能を社会基盤にする上での課題の一つに、コミュニケーションの対象者のBackgroundを理解した上で情報交換があります。ヒトであれば子供の頃から無意識のうちに実行しているので敢えてその仕組みについて考えないかも知れません。しかし、ヒトと同じように考えて表現する人工知能の開発には、ヒトが無意識のうちに、負荷をかけずに実行しているコトを明らかにしてコンピュータに実装する過程が必要となります。

これはどれだけ自己開示できるか、その自己開示も本当の自分をどれだけ反映しているのかが、相手に自分のBackgroundを理解して貰える鍵となります。特に、初対面の相手に対して。

あなたのストーリーのすべての登場人物を包み込めるのはあなただけ。

本シンポジウムでの発表の中に、自己開示をすると脳の線条体が活性化するという実験結果がありました。この線条体は報酬系を司ると考えられている領域です。自己開示ができると自分が嬉しくなるというのが実験結果です。

私にとっての自己開示は何かを考えてみました。
本シンポジウムでは、すべての発表に対して質問をしました。私に限らず質問には質問者の視点があります。これまでも人工知能関係のシンポジウムや講演会で必ず質問をして来ました。私の視点にはその技術が日常でどんな役割を担うのか、誰を幸せにするのかという観点があります。これは、私が技術に対して最も関心がある領域だからでしょう。講演後の演者の反応からは概ね私の質問に良い印象を持って頂けたと感じています。これは、私の自己開示だと考えています。

“フッサールの考え方とデューイの考え方の組織開発風解釈  デューイ:経験学習=人が学び、変化するときは、経験とリフレクションが重要である。 + フッサール:経験しているものをじっくり意識化する必要がある。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.95, ダイヤモンド社, 2018)

一般的にはSNSでの投稿は自己開示ですね。例え、リンクの引用だとしても何に関心があるのかという自己開示です。そして、演者においてはプレゼンテーションは自己開示です。

氣づきにはこの自己開示に対する他者の視点によって齎される場合と、自らが言語化するコトで氣づく場合があります。

本シンポジウムでも、そんな体験がありました。
赤ちゃんのロボットを作って赤ちゃんの発達過程を明らかにするテーマを持たれていた研究者にヒトの成長プロセスを相転移によって説明した時のコトです。私のヒトの成長モデルでは相転移の前に必ず不明領域が現れます。
この不明領域には大小があります。今の自分の専門性の中に現れる不明領域は一般的にどんどんと小さくなります。いきなり現れる不明領域は、今のなりたい自分から次のなりたい自分が出て来た時です。

この新しいフレームを説明する時、私は遠くを見ていました。どこに焦点を合わせるでもなく。私以外にもこんな風に話をされる方が以前勤めていた会社の先輩にいらっしゃいました。この時の目の動きは、なんとなくテレビで見たREM睡眠の時の目の動きに似ています。

この自分にとっての新しいフレームを目の前の方に初めて話をするのも自己開示。これまで氣づかなかった新しいフレームに氣づき、それを言語化できた非常に嬉しい体験でした。多分、私の線条体が活性化しているのだと思います。

誰かの質問に答える時、これまで言語化できていなかったフレームを言語化できそうな時、遠くに視線を向けてREM睡眠のように眼球を動かして見てください。あなたの新しいフレームが言語化できるかも知れませんよ。

#フレームの相転移

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