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時間感覚の相転移

   


時間感覚の相転移「仕事はお客様の幸せのためにあり、社会を幸せにする貢献をしているのに、自分の仕事で幸せを感じるのを諦めているように見えるヒト達がいることに私は認知的不協和(矛盾する認知が同時に存在している状態)を感じました。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2018年9月16日、小学3年生のサッカーのコーチをして参りました。

その前にあった公式戦の結果を受けて、ボールに行き切れていない場面が多かったので1対1と2対2の練習を組み入れました。
どちらも相手にボールを渡して返ってきたらスタート。

守備側の選手がボールを返すと同時にボールを取りに行くのが最初のポイントです。しかし、これがなかなか難しいようで、できている選手とできていない選手がいます。この練習は相手の動きを待つのではなく、自分から動けるようになることが目的。ゴール代わりのコーンにボールを接触させて止めたり、コーンの間をドリブルで突破すると得点。

どうしても、ゴール前で相手選手を待つ選手が居ます。でも、それでは、1対1では自分が得点できません。2対2では一人の選手で攻めることになります。
何名かの選手は自分から動けるようになったのですが、まだ、数名の選手は相手の動きを待っています。

でも、練習では相手の動きを待っている選手も、試合になると自分から動く場面があります。状況への臨場感がそうさせるのでしょう。
コーチが練習も試合と同じ臨場感を創られれば良いのですが、これがなかなか難しくて。私の自主課題です。

“組織調査でわかったことを組織メンバーに返していき、メンバーの行動変容・認知変化を促すという「サーベイ・フィードバック」も、また、リッカートが主に用いた概念であり、後世の組織開発の中で継承されています。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.152, ダイヤモンド社, 2018)

選手の時は、練習でも試合でも手を抜かないことを決めていたのですが周りにはそうでもない選手がいました。当時は自らが氣づく他ないと思っていました。
しかし、立場がコーチになると何か積極的に働きかけたい衝動に駆られます。選手達がその気がないのにコーチが焦っている感じです。これまでの経験で「子供の時間感覚」と「大人の時間感覚」があり、子供は大人よりものんびりとしています。
選手が自分が上手になること、チームが強くなることに貪欲になると「子供の時間感覚」から「大人の時間感覚」にだんだんと変わってきます。また、面白い練習をやっていれば選手達は練習をどんどんとやりたくなるので、どんどんと「大人の時間感覚」になって行きます。そして、練習でも手を抜かないようになってきます。

本当の自分を感じる

当面は練習を面白くして、上達欲を高める努力を続けます。

サッカーを続けていれば技術はその選手のペースで身につきます。しかし、コーチとしては、経験値が上がるので上達は早い方が良いと考えます。ただし、選手がこれを望んでいるかどうかは別です。上手くなりたい、若しくはサッカーが楽しいと思う。この段階に達すると、自然とサッカーに集中できるようになり、上達が早くなります。矢張り、コーチとして練習を面白くするのが役割かと感じております。

サッカー選手には自由な発想が必要です。それは分かっているのですが、型にはめたくなる時があります。そんな時は認知的不協和を感じます。
ついつい、ボールを強く蹴ってしまう選手が居ます。それは選手なりの判断です。しかし、折角、自分のボールにして、パスやドリブルが出来るのに、と思うとついつい指導する口調が強くなってしまいます。

楽しければ、ヒトは夢中になり、自然と上手になろうとしますね。

自分に対する認知的不協和は成長の糧です。
全てを自分ごとにすると、全ての機会が成長の糧になります。

その状況を楽しめるかどうかもそのヒト次第です。
選手達にはどんな場面でも楽しめるマインドを持って欲しいと思って居ます。

まずは、自分からですね。

#コーチング

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