あなたのストーリーに登場するAI

2019/01/05 2019/01/06

「AI（人工知能）が話題にならない日はありません。そのくらい多くのヒトの興味を惹きつけています。しかし、どんなに優秀なAIが現れても、そのAIがあなたを幸せにしてくれる訳ではありません。それは、新しい技術をどう扱うかはあなた次第だからです。」
（シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ　α, affirmativeArchitect出版, 2018）

私は2015年の秋から、AIをビジネスの自動化に使う目的で情報収集をしていました。それと同時に、人財育成に使えるAIも探していました。前者は自動運転、スマートファクトリー、チャットボットで実現しつつあります。後者は知識を提供するAIとして、教科学習のアプリケーションが実現しています。

これまでの期間、AI研究者やAI企業の社長とも対話を重ねました。

・特化型AIを沢山作って、それを繋ぎ合わせれば汎用AIができる。
・汎用人工知能は実現できない。
・シンギュラリティはやってこない。
・もうすでにシンギュラリティは始まっている。

それぞれが、発言者の「正しい主張」なのだと思います。
私が興味があるのはその先にどんな未来を描いているのか。自分が考える「正しい主張」をどの範囲でどう扱うおつもりなのかということです。

ヒトはストーリーの中で生きている。

私は未来を描いている主張と、未来を描いていない主張の違いを感じて来ました。
前者は「融合」を招き、後者は「対立」もしくは「混乱」を招きます。
何故ならば、そのヒトのストーリーは主張したら終わるのではなく、その先も続くからです。

このストーリーと主張との関係は個人に限らず組織や国家にも通じます。

・主張を繰り返すとストーリーができる。
・ストーリーから主張が出てくる。

どちらも真です。

私の社会観察の結果からは、ストーリーの中で主張するヒトは信頼され、ストーリーのない主張をするヒトは信頼を無くします。ただし、ストーリーはなくとも多くのヒトが「正しい」と感じる主張もあります。多くの場合、ストーリーをマインドに秘めていても言語化できていない、もしくはあえて語らない状況です。「ストーリーが現れてない」とするのが正しいのかもしれません。

あなたの人生において独自のストーリーとその時の主張は切り離せません。

“チェンジエージェントとは、「変革推進者」「変革推進体」「変革媒体者」などとも訳されました。グループや組織、コミュニティや社会がよくなっていくことに向けて、変化が起こることのきっかけとなり、変革を推進する人を指します。”
（中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.154, ダイヤモンド社, 2018）

これは、次の2つの変化に通じます。
・ストーリーが相転移したら主張も相転移する。
・主張が相転移した時点でストーリーは既に相転移している。

何かを判断する時、ストーリーは現れていない場合のあることを忘れないで下さい。現れていなくても、感じられるはずです。

ここで言う「相転移」とは、それまでのあなたの習慣が変わる程の変化を指します。

あなたはどんなストーリーを歩みたいですか？
そして、どんな場面でどんな主張をしたいですか？

私はすべてのヒトが幸せを求めて行動していると考えています。
あなたのストーリーもあなたの主張も、すべてあなたの幸せに向かっています。

あなたが認知の壁を突破すれば、社会はきっと良くなる。

では、ストーリーや主張が相転移するとはどう言う意味になるんでしょうか。
すべてのヒトがこれまで体験されていらっしゃいます。
・なりたい自分が変わるとストーリーが変わりませんでしたか？
・誰かのためにの誰かがどんどんと増えて来ていませんか？

もし、あなたのストーリーが変わるたびに、あなたの世界に登場する人物が増えているのであれば、この経過は相転移の意味の理解に役立つでしょう。

そして、あなたの「ストーリーと主張の相転移」に役立つのはどんなAIなのでしょうか？
・なりたい自分が変わる時、どんな体験をされていますか？
・ストーリーが変わった後、主張にどんな変化がありましたか？

なりたい自分が変わる時の体験とストーリーが変わった後の主張が簡単になるのに役立つAIは如何でしょうか？

これからも、これまでも、あなたは相転移する度に新たな不明領域を抱えます。
こんな時、時間に迫られて何らかの決断を求められる状況が必ずあります。

迷ったらストーリーを感じる主張を受け入れましょう。
この感覚は、ストーリーを創りながら意思決定する日常で鍛えられます。