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学習の記録 エドワード・スノーデン スノーデン独白 消せない記録(2019)

      2024/09/16


学習の記録 エドワード・スノーデン スノーデン独白 消せない記録(2019)2024年9月10日学習開始

エドワード・スノーデン著, 山形浩生訳, スノーデン独白 消せない記録, 河出書房新社(2019)

はじめに=Background

日本人には知らされていないことがある。

2015年から集中的に調査してきた #人類史と世界の仕組み から私が導き出した、一つの結論です。

そこで、世界中のヒトが今の世界の仕組みを知って、世界中のヒトが直面する課題を解決する人類の物語を2021年に公表した。そして、この物語を推進するために #三原発グローバル産業 を立ち上げた。

私の事業を力強く推進することを考えた時、言論統制の流れが障害になると判断した。

#COVID19事件 では、厚生労働省が嘘の集計をして国民への #mRNA製剤 接種を推奨した事件は記憶に新しい。
海外では3、4回で終えたワクチンを日本では7回も接種を推奨した。
ファイザー社からのmRNA製剤の供給契約を時の日本政府は国民に公開していません。
mRNA製剤接種後、後遺症が残ったり、お亡くなりになられている方がいるのに、#レプリコンワクチン事件 が起きている。
極一部の政府関係者、極一部の医療関係者が率先して国民に健康被害を齎しているとも解釈できる状況が日本に創り出されています。

私には米国を #戦争ビジネス の手段にした勢力が、日本を #ワクチンビジネス の手段にする流れを残しているように感じます。

この流れを止めるための情報収集が本著を学習する目的です。
ビジネスの枠組みの中で行われていることは、お金の流れを追えば課題の解決方法が思い浮かびます。

戦争ビジネス、ワクチンビジネス、#環境ビジネス を不要にするには、世界に稀有なくらいのお金持ちに世界同時LIVEのインタビューを受けて頂くことです。テーマは「あなたが持っているみんなのお金を何に使うつもりですか?」その回答が「お金を使ってお金が不要な次世代の社会システムを創るために使います」であれば、人類はソフトランディングで次の社会システムを構築できるでしょう。

もし、この人類史がやってこなければ、#Paris2024 のオープニングセレモニーで世界中のヒトが目撃した #マリーアントワネットの斬首シーン を近い将来目撃することになるでしょう。#世界同時革命 #フランス革命前夜 #二二六事件前夜 #一揆前夜
この人類史のハードランディングの予感は、2024年の米国大統領選挙、ロシアウクライナ戦争、パレスチナイスラエル戦争、レプリコンワクチン事件、3つの人工国家 米国、中国、イスラエルに関連して起きる事件の推移によって変化しそうです。

核なき平和な世界に向けて、世界中の核兵器を無力化するアイデアはスノーデンさんの記憶の中から引き出せるかも。

あらゆることが隠せなくなってきている

成果=Output

本著の記述は「    」、私のコメントは”. “、何も付さない記録は本文の要約。

はじめに

エドワード・ジョセフ・スノーデン
政府のために働くことと社会のために働くことが違うことに30年かかった

アメリカ諜報業界(IC)でのキャリアは7年、亡命生活よりもたった1年長いだけ。
この間、
アメリカ諜報活動における最大の変化に参加した。
的を絞った個人の諜報から全国民の大量諜報への変化。
一国の政府が全世界のデジタル通信を集め、それを長期に渡り保存して好きなように検索するのを技術的に可能にする支援を行なった。

大学も短大も出ていなかった。
コンピュータについて誰にも負けない知識を持っていた。
当時、CIAにいて地球上で最も秘密裏のネットワークに何でもアクセスできた。

2007年(24歳)〜2009年(26歳) 在ジュネーブ アメリカ大使館駐在 外交官
ヨーロッパの拠点をオンライン化
アメリカ政府がスパイ活動をするネットワークをデジタル化、自動化
この世代がやった活動は諜報の再定義、対象はデータ。

26歳(2009年) デル社員
再びNSA
日本でNSAの世界的バックアップの設計
巨大な隠密ネットワーク
核爆発があってもデータは無事
あらゆる人の生活について永続的な記録を残すシステムのエンジニアリングが間違いだとは思わなかった。

28歳(2011年) 米国へ帰国
デル社とCIAとの関係を扱う技術リエゾン
CIAのクラウドを設計。

まとめると、
諜報の流れを管理し接続する仕事から、それを永続的に保存する方法を考案、さらに、あらゆる場所からアクセス検索できるシステム開発

29歳(2012年) NSAと新規契約
ハワイへ
世界的大量諜報システムを形成していることを理解する。

真珠湾時代の元地下飛行機工場
ほとんど世界中の老若男女の通信に無限にアクセス
同胞たるアメリカ国民3.2億人も対象
アメリカの憲法のみならず、あらゆる自由な社会の基本的価値観を大幅に侵害する形で監視されている

米国政府の違法活動の根拠となるIC内部文書を集め、ジャーナリストに渡し、彼らはそれを検分して公開し、世界が驚いた。
本著は決断に至る過程、それを支える道徳・倫理的原則、それがどうやって生まれたか、著者の人生そのものの本。

インターネットが自由なコミュニティから監視資本主義へ
最初は友達、親、国境も制限もないコミュニティ、一つの声と100万の声、クリエイティブで協力的

変化は意識的な選択、特権的な少数者による系統的な活動

商業のeコマース
企業によるオンラインの商業化

監視資本主義の発端であり、著者の知っていたインターネットの終焉

個人サイトがFacebookのページやGメールのアカウントへ
ここで共有されているモノは自分達のモノではなくなった

2000年(17歳)以降、ログインや金融取引以外は政府が世界中をスパイできた。

「罪人たちよりも無実の人々にはるかに大きく影響する権限だ」
「その計画のあらゆる側面を意図的に知らせず隠すような形で設置されたのだ」

「告発し、ジャーナリストに対しわが国の濫用のひどさを開示するのは、別に政府の破壊ではないしICの破壊すら繋がるものではないことに気づいた。それはむしろ、政府及びIC自身がはっきり述べている理想追求への回帰となる。」
「世界中の、先進的だと言われる政府がこのプライバシーを守るという約束を軽視しているのを目撃したので、ぼくは告発した。」
「だが、この6年に渡り、こうした軽視は続く一方で、その間に民主主義国は専制主義的なポピュリズムへと退行した。この退行が最も露骨に出ているのは政府とマスコミとの関係だ。」
「選出された公職者がジャーナリズムを骨抜きにしようとする試みは、真実の原則に対する全面的な攻撃により後押しされ、促進されている。何が本当かが、意図的にフェイクとごっちゃにされ、そこで使われている技術は、その混同を世界的な混乱へとスケールアップできてしまう。」
“#COVID19事件 はここで示されている枠組みで行われた。”
「ぼくはこのプロセスを十分身に染みて理解している。というのも非現実の創造は、諜報業界の最も恐ろしい技術だからだ。ぼくのキャリア期間だけですら諜報を操作して戦争の口実を作り出したその機関はーそして違法な政策と影の法廷により、誘惑を「超法規的移送」として、拷問を「拡張された尋問」として、大量監視を「バルク収集」として許容したその機関はー一瞬の躊躇いもなくぼくを中国の二重スパイ、ロシアの三重スパイ、いやもっとひどい「ミレニアル」呼ばわりさえしたのだった。」
“#デイビッドJディオニシ さんの著作 #原爆と秘密結社 に出てくる、#オッペンハイマー さん、#エドウィンライシャワー さんへのマスコミを通じた抽象誹謗と同じ。”

第Ⅰ部

第1章 窓から外を

1983年生まれ
人々が自分で時計を合わせた世界が終わった年。
アメリカ国防総省が省内の相互接続されたコンピュータシステムを半分に切り、片方を国防エスタブリッシュメント用のMILNET、もう片方のネットワークを一般向けのインターネット。

6年(1989年)かかった、ワールドワイドウェブ
9年(1992年)かかった、スノーデン家にモデム付きのパソコンがやってくるまで。

ノースカロライナ州

第2章 透明な壁

母方先祖は清教徒(メイフラワー号に乗船)。母系家族で名前が変わり続けた。 ジョンアルデン(夫)とプリシラマリンズ(妻)
母方一族は独立戦争から南北戦争から両世界大戦まであらゆる戦争を戦った。

ギリシャ神話、アーサー王伝説

1989年(6歳)クリスマス スノーデン家に任天堂がやってきた。
人生で最も重要な教え「スーパーマリオブラザーズ」 マリオは画面の右側にしか行けない、マリオの左側には「透明な壁」が

7歳(1990年)、「スーパーマリオブラザーズ」のカセットが上手く起動しなくなり、分解して清掃して組み立てたが再組立できず、スイッチ入れても起動しない。電子機器に強い父親からの教訓。
「機器が動けば自分も動くけど、機器が壊れると自分も壊れる、ということだ。そういう人は、所有物に所有されているのだ。」
壊れた「スーパーマリオブラザーズ」を修理するため父親は著者を職場に連れて行った。そこで、著者は初めてプログラミングを体験。
「ぼくは、たった一人のプログラマが、何か普遍的なもの、基本的に因果関係に還元できるものを除けば、どんな法律にもルールにも縛られないものをコーディングできるという発想に魅了された。自分の入力と出力との間には、完全な論理的関係があった。ぼくの入力がダメなら、出力もダメだ。入力が完璧なら、出力もそうなる。それまでこんな一貫性を持ち公平なもの、これほど文句なしに偏向していないものは体験したことがなかった。」
「完璧に書かれた命令群が、同じ操作を何度となく実行してくれるということは、やがてぼくにとってーそしてこのミレニアムの、あの賢い技術に傾倒した子供たちの多くも同様にーぼくたち世代で唯一確固たる救いとなる真実に思えたのだ。」

第3章 ベルトウェイの少年

9歳(1992年)直前、ノースカロライナ州からメリーランド州に引っ越し メリーランド州にスノーデン家の地縁が。
1658年 リチャードスノーデン大佐(イギリス)(父方)がメリーランド地方にやってきた。
1682年 ジョンアルデン(母方)がウィリアムペンのウェルカム号を迎えた。
母方
ジョンアルデンの孫3人は革命で大陸軍に。
父方
ウィリアムスノーデンは艦長。ニューヨークのワシントン要塞での戦いで英軍捕虜に。砂糖倉庫監獄で死亡。息子ジョンスノーデンの従兄弟がメリーランド州にもつ所領に落ち着く。
1688年 リチャード2世王がリチャードスノーデンに森林1976エーカーを与える。
スノーデン家の事業:パトクセン鐵工所(植民地時代の最も重要な溶鉱炉の一つ、砲弾、銃弾の大規模メーカー)、スノーデン農園(孫の農場兼酪農場)
南北戦争の1世紀近く前に奴隷制を廃止して200名の奴隷を開放した。
国で2番目に大きな陸軍基地フォートジョージGミードはNSAの本拠地。スノーデン家の従兄弟たちの土地に建てられている。

著者が人気者だった学校からアンアルンデル郡の学校に転校をした時のエピソード。訛りを理由に級友からいじめられた。それが理由で学校で話さなくなった。訛りを直して遅れていた学習も取り戻した。
転居先はアンアルンデル郡クロフトン。
人口50万人強。800人に一人は郵便局。30人に一人は公立学校。四人に一人はフォードミード(陸軍の基地)で働くか、軍とつながる企業、機関、支部で働いていた。
「僕が育った世界では、誰も仕事の話を本気ではしないー子供にしないだけでなく、お互いにもしないのだ。確かに僕の周りの多くの大人は、家族相手ですら仕事の話は法的に禁止されていた。」
「技術屋は自分がアサインされているプロジェクトを持つ、もっと広い応用や政策的意味合いなんか、ほとんどと言っていいほどわかっていない。そして彼らが没頭する仕事は実に専門的な知識が必要なので、それをバーベキューの時に持ち出すと、次のバーベキューに呼ばれなくなってしまう。誰もそんな話に興味がないからだ。」
「いまにして思えば、今のような状況になっているのはまさにそのせいかも知れない。」

第四章 アメリカンオンライン

12歳(1995年) 著者がクロフトンに引っ越してまもなく、父親が家族共有のPC(CPU:インテル486、25MHz、ハードディスク200MB、8ビットカラーモニタ)を購入。著者はPCとインターネット体験に没入した。当時のゲームをいくつか紹介。web掲示板、匿名性。
「僕が初めて、独立した自己と、この世界の中で同時に存在できる複数の世界があるのだと発見した年齢で、僕の人生にやってきた。」
「1990年代のインターネットは、ワンクリックで到達できるようなものでなかった。」
「1990年代のインターネットは、まだデジタル史上最大の不正の犠牲になっていなかった。」

第5章 ハッキング

あらゆるティーンはハッカー。
「こうした大人たちが、自分の希望、夢、欲望を強いる時、当人たちは「あなたのためを思って」とか「これが君にとっては一番いいんだ」と思ってやっているのだ。そして時にはその通りである場合もあるが、そうでないことも多いのはみんな知っているー「いいからいうことを聞きなさい」では不十分で「いつかこれをありがたく思うようになるからな」というのがあまりにも嘘くさい場合だ。」
ハッキングはルールの不備を指摘する手段。権威主義者はルールの瑕疵を見つけようとしない。見つけなければ修正できない。
13歳(1996年) 学校に時間を費やさないことを意思決定。
昔のインターネットはセキュリティが甘く、それを知っていると機密であるはずの情報を見ることができた。ロスアラモス研究所のweb上の秘密資料を著者は閲覧してしまった。それをロスアラモス原子力研究所に電話連絡。すぐには修正されなかった。しばらくしてロスアラモス原子力研究所のIT部門の代表から電話がありことの経緯を説明。
「わたしの連絡先は知っているね。18歳になったら是非とも連絡をくれよな。」

第6章 未修了

アルンデル高校時代 不眠症時代
「10代の頃、ぼくは人生の最も重要な質問が二進法になっているという考え方にちょっとばかりこだわり過ぎていたと思う。」「クイズや試験の多肢選択問題も、二進法の対立的論理によりアプローチできる。考えられる答えの一つのどれが正解かすぐ分からなくても、消去法で選択肢を減らせる。「必ず」「決して」と言った用語を探し、それを否定する例外を考えればいい。」
16歳(1999年) 英語の宿題、作文「1000語以上使って自伝的な記述を行うこと」。提出できず未修了。
両親の離婚のプロセス。
「自伝的記述は静的で、変動する人物についての固定した文書となる。だからこそ、誰かが自分について行える最高の記述は、論述ではなく誓いなのだー自分が奉じる原理への誓い、そしてその人がなりたいと願う人物のビジョンについての誓いだ。」
17歳(2000年) 2年生をやり直すことになる学校からの通知。高校卒業の資格を得るためアンアルンデルンコミュニティー大学に通いメリーランド州の一般教育学位の受験資格を得て、メリーランド州の試験を受けて合格。

第7章 9・11

2001年(18歳) 日本語の講義、日本のアニメに夢中。「攻殻機動隊」がお気に入り。 
25歳の女性経営者の下でweb制作の仕事。基地フォードミードの敷地内の経営者の自宅兼事務所で。時給30ドル。この体験で幅広く仕事ができるようになった。
マイクロソフトの技術者の資格を取得。
#911事件 発生。フォードミードからの脱出。その後、女性経営者とは疎遠に。

第8章 9・12

911で3000人近くが死に、その報復で100万人以上が殺されている。
「911以来の20年は、アメリカの破壊の連続だった。そしてそれはアメリカ自身の自爆によるものであり、秘密政策、秘密法、秘密法廷、秘密戦争が実施され、そのトラウマ的な影響ーそうしたものが存在すること自体ーをアメリカ政府は繰り返し機密にし、否定し、関与し、歪曲した。その期間のおよそ半分をアメリカ諜報業界の従業員として過ごし、残りおよそ半分を亡命生活で過ごした身として、ぼくはほとんどの人よりも、各種機関がいかにしょっちゅう間違えるかを知っている。」
“参考資料:教材 知の巨人、ノーム・チョムスキー!「ウクライナ戦争とアメリカの巨大な欺瞞」―全世界必見の動画!【日本語字幕付き】(2022/05/05)”

「諜報の収集分析が、陽動情報やプロパガンダの生産にも使えてしまい、それがアメリカの敵と同じくらい同盟国に対してもーそして時にはその市民について使われるのも知っている。でも、この知識があってすら、僕はいまだにこの変化の速さととんでもない規模を受け入れるのに苦闘してしまう。」
“参考資料:教材 共産主義の本質がわかる53年前の警告(2022/03/23)
教材 スライブ(2021/05/05)”

「軍事化された警察が服従を要求し、銃を抜いていまやあらゆる都市で開かれる、完全服従の命令を発するような安保国家になってしまったのだ。「抵抗はやめろ!」」

「僕の人生最大の後悔は、その決断を反射的に何ら疑問を抱かず支持したことだった。確かに僕は激怒していた。でもそれは、心が合理的な判断を完全に蹴倒すプロセスの発端でしかなかった。メディアが垂れ流す主張をすべて事実として鵜呑みにし、お金をもらったわけでもないのに、それを繰り返した。僕は解放者になりたかった。抑圧された者を解放したかった。国家のために構築された真実を受け入れたけれど、熱意のあまり国家のためというのと、国のためというのを混同してしまった。まるで僕が構築してきた各種の個人的な政治嗜好は崩壊したかのようだった。ーオンラインで養われた反体制的なハッカーのエートスや、両親から受け継いだ非政治的な愛国心は、一掃されてしまったーそして僕は復讐の道具へと喜んで再起動されてしまった。この恥辱の最悪の部分は、この変身がいかに容易で、僕がそれをあっさり歓迎したかということだ。」

「オンラインでこれについて読むにつれて、ポスト9・11世界は例外だらけだということに気が着くようになった。こうした機関があまりに急成長し、その規模も膨れ上がっていたから、軍隊経験者なら時々、学位要件は免除されることがあるのだ。それを見て、僕は軍に入ることにした。」

20歳(2003年) 陸軍入隊。

第9章 X線

入隊、そして訓練直後、特殊部隊三等軍曹になる。
「アメリカのますます怪しげで異質な戦争において、最も厳しい戦闘を行う各種の小さく柔軟な部隊を補うように設計された集団だった。」
特殊部隊の通信担当、エンジニアリング担当、諜報担当のどれかに配属予定。
ひ弱な著者と巨体の同僚との訓練の様子。
訓練中の怪我による病院暮らし
そこで治療している訓練兵の様子。
脱走を決意した訓練兵。
「事務的離脱」

第10章 セキュリティクリアランスと恋

セキュリティクリアランスは低い方から並べると、取扱注意、機密、極秘。
「CIAとNSAの職員となるために求められているTS/SCIアクセス」
「TS/SCIは取得が圧倒的に難しいアクセス」
アンアルンコミュニティ大学に戻り、TS/SCIの取得活動に入る。
アメリカ背景調査局が著者の身辺捜査を行なった。
「隠している薄汚れた秘密があって、それをネタに敵勢力に脅かされないように」
著者は身辺調査におけるマイナスは過去のインターネット上の匿名を含めた発言であると感じた。それを削除することも考えたが、自分のアイデンティティを否定することになると感じてやめた。
著者の出会い系サイトでの体験。オンラインで対話を続けた後、オフラインで会うのはおっかない。自由度が失われる。オンラインで腹の底まで明かせる関係であったとしても対面で失う可能性がある。生涯のパートナーとなる女性とは、最初のオフラインのデートが死ぬまで続く対話の始まりになった。

22歳(2005年) TS/SCIの資格取得、フルスコープ嘘発見器パス 愛するガールフレンドができた。

第II部

第11章 ザ・システム

22歳(2005年) 著者の政治信条
「まったく何の信条もなかった。」
「(著者の両親、どちらも政府職員、は)政治家たちのことを間違いなくバカにしていた。」
この態度は、ディープステート、政府官僚、に共通。
300万人強の専門公務員たちが、有権者の選んだアマチュアたちや、選出された人たちが任命するアマチュアたちを、その政治責務実現で支援する。政権が次々変わってもその地位を維持し、中核的な連続性とルールの安定性を提供している。
著者はインターネットではアメリカ自身よりも正統かつ完全なアメリカ的理想を体現しているように思えた。黎明期はフロンティア。急速に政府や企業の利害により植民地化。人類共通の遺産に体験を課す大企業。アメリカ独立戦争時代のイギリスのようだ。インターネットの世界は学歴ではなく実力主義。専門特化が必要。
著者はソフトウェア屋、ハードウェア屋、ネットワーク専門家ではなく、システム屋を志向。システムアドミニストレーターからシステムエンジニアにキャリアを重ねた。これが、自分の政治的な考え方に影響を及ぼす。

「システムは命令やルールに従って動くので、こうした分析は究極的にはルールがどこで破綻し、どういうふうに破綻し、なぜ破綻したかを探索するということだールールの意図が、その形成方法や応用を通じて適切に表現されていなかった具体的な場所を見つけようとするわけだ。システムが破綻したのは、何かが伝わらなかったからだろうか、それとも誰かが許可のないリソースにアクセスし、収奪的にそれを利用することでシステムを濫用したせいだろうか?あるコンポーネントの仕事が他のコンポーネントのせいで止まったか、邪魔されたのだろうか?あるプログラム、あるいはコンピュータ、あるいは人々が、システムの正当な取り分を超えて占有してしまったのだろうか?」

「キャリアを通じて、自分が責任を持っている技術についてこうした質問をしてきたので、自分の国についてだけはそれを考えないというのはますます難しくなっていった。そして、前者は修理できるのに後者は修理できないというのが、ぼくにとってますます苛立たしくなってきた。諜報業界での仕事を辞めた時には、我が国のオペレーティングシステムーその政府ーは、自分が壊れた時の方が最善の機能を発揮できるのだと思い込んだらしいと確信していた。」

“著者は時の米国政府の諜報機関のシステム開発を通じて、政府の実態を理解した。高学歴を目指すのではなく、自分が面白いと思うことをやり続けて来た著者。#ピーターフェルナンドドラッカー さんのキャリア形成のAnalogy。ドラッカーさんはナチスから逃れて英国、米国に移住したが、著者は米国でキャリアを積み、時の米国政府から逃れロシアに渡った。キューバ革命が起きた後、#フィデルカストロ さんがニューヨークを訪問し、時の米国大統領との面会を求めた。ゴルフを理由に会見を拒否した米国大統領とは反対にニューヨークの市民には大歓迎をされたカストロさん。米国の独立戦争時、英国政府の資金源だった。資金源を絶てば、英国政府を転覆できると睨んだロスチャイルド家がフランス等の周辺国に働きかけて米国を独立させたとの主張がある。これが事実であれば、ロスチャイルド家は反国家。反共同体、共同体の破壊者と言えるかも知れない。”

第12章 ホモ・コントラクタス

「この政府は市民の奉仕を盟約のように扱ってきた。その人と家族を喰わせるから、そのかわりに誠実さと人生の壮年期をいただこうというわけだ。」
「ホモ・コントラクタスは、アメリカ政府2.0に巣食う最も数の多い生物種なのだった。この生き物は、忠誠の誓いをたてて加わった公僕ではなく、臨時労働者で、その愛国心を動機づけるのは給料引き上げであり、その人々の連邦政府に対する究極的な忠誠は、最終顧客の最終的な権限に劣るものでしかなかった。」
民間の軍事会社への業務委託はおかしい。
2013年度(30歳)ブラック予算。機密予算のうち68%以上、526億ドルがIC(インテリジェンスコミュニティ)に向けられている。IC雇用者10万7035人分の予算が含まれる。5分の1の2万1800人はフルタイムの契約業者。この数字は特定サービスやプロジェクトのために各機関と契約を結んだ企業とその下請け業者の雇う数万人を含んでいない。アメリカの諜報活動は公僕と同じくらいの民間の従業員が実施している。
この構図が利権になり、IC長官達は民間事業者の労働者を雇うお金を要求し、退職後に仕事を回した企業から高級職やコンサルティングをもらう報酬となる。汚職が起きている。
連邦政府機関は機密情報アクセスへのクリアランスを個人に提供できる唯一の権威となる。
政府がクリアランスチェックをした個人が民間業者の社員へ引き抜かれる。
「僕は公式にはメリーランド州の職員で、カレッジパークのメリーランド大学で働いていた。大学はNSAがCASLなる新しい機関を開設する手伝いをしていた。」
「この任務の隠れた裏の狙いは、NSAもまたコンピュータによる言語理解を改善したいということだ。」
「NSAの方は、そのコンピュータ傍受している凄まじい量の外国語通信を、コンピュータが理解し分析できるようにするために独自の苦労をしていたのだった。」
「当初僕は、CASLでの自分の地位を踏み台に、フルタイムの連邦職員への道が拓けるだろうと思うくらいにおめでたかった。」
「そして、よく見ると、一番見込みが高いのは、国に利益目的で奉仕する民間企業から下請けで契約をもらう民間企業の、さらに孫請けとして働くことだった。それに気がついて、僕は倒れそうになった。」
「特に異様に思えたのは、出回っているシステムエンジニアやシスアド職はほとんどが民間だということだった。というのもそうした仕事はほぼ全て、雇用者である政府のデジタル部分に対する全面的なアクセスを得られるものだったからだ。」
「最も機密性の高いシステムが、本当は自分のために働いているのではない連中に運用される形で諜報機関を再編するなど問いいうことが、イノベーションと称してまかり通っていたのだった。」
“マネタリズム、新自由主義の民営化、規制緩和、社会保障の削減を徹底的にやり、公務員を減らし、全ての民を民間の従業員にする流れ。こうなると、お金の力で極一部のヒトが圧倒的多数を支配、搾取しやすくなる。”
諜報機関の合同就職説明会では求職者よりも採用担当者の方が多い。求職者は皆すでにクリアランスをおm知、必要技能も持っているとされていた。
2013年(30歳)の暴露の後、時の米国政府は重大な事件であったにも関わらず事件を矮小化しようとした。著者に対する嘘をつく。
・単なる契約者
・元デル社員
・正規社員ではない契約社員なのでクリアランスやアクセス権はなかったと見せかける
・職を転々とした
・上司とうまくやれなかった
・不満を抱いた職員
国家安全保障の外注契約、特に技術契約の場合、物理的にある機関の施設で働く。でも、名目的にはデルやロッキードマーチン等の社員。会社が買収されたら所属先は変わるが物理的に勤務する施設は変わらず、仕事の内容も変わらない。周囲の同僚も契約社員で派遣元が異なる。
著者はコムソ社の社員だったがオフィスを訪ねたのは生涯で2、3回。

第13章 インドック

CIA本部はヴァージニア州マクリーン
著者が勤務した施設の職員はみんな契約社員。そしてコンピュータ屋。
「諜報業界とハイテク業界の相当部分に当てはまる。どちらも自分たちの活動について絶対的な秘密維持を誇る、選出されない排除できない権力なのだ。」
“コンピュータシステムのプログラムを知らないヒトはシステムを利用できてもトラブルには対応できない。悪意を持ったプログラムの書き換えには無力。どちらも自分たちがあらゆるものの解決策を持っていると考え、それを平然と一方的に行使することを躊躇わない。さらにどちらも、そうした経血作が本質的に非政治的なものだと思っている。」
「ICに教化されるというのは、技術に精通するのと同じく、強力な心理的影響を持つ。いきなり裏の物語にアクセスできるようになり、有名な、あるいは有名とされる出来事の隠された歴史もわかる。]」
著者がCIAで働くようになった時、CIAの士気は最低。911事件の諜報に失敗。CIAの長官がCIAの長であり米国のIC全体の長である二重の地位の剥奪。他の組織に対するCIAの優位性の消失。CIAはブッシュ政権に操られ、同政権の最悪の濫用の責めを負わされた。#ジョージテネット さんが更迭 #ポーターゴス さんが就任、大量解雇、レイオフ、強制退職キャンペーンでCIA職員不足。契約業者への依存度は空前の高まり。これをきっかけに国民のCIAへの理解が進んだ。
「五つの本部。DO:作戦本部、DI:諜報本部、DST: 科学技術本部、DA:管理本部、DS: 支援業務。世界通信インフラの管理はDS。スパイの報告→アナリスト→管理部。通信プラットフォーム整備。全ネットワークを構築、運用、保護。他の機関のネットワークと接続してアクセス制限する。
著者のチームは支援本部の下。CIAのワシントン都心部サーバーを管理。サーバーの大半を管理。局内ネットワークやデータベースを構成する「ビッグアイアン」、諜報を送受信して保存するシステム。全て。中継サーバーが点在するが最も重要なサーバーの多くはオンサイト。NHBとOHBで半々管理。TS/SCIクリアランスを持っていたのでわかったこと。コンパートメントの一部はSIGINT(信号諜報)、別物がHUMINT(人間諜報)。COMSEC(通信セキュリティ)のコンパートメント。暗号鍵。暗号関連の内容の、おそらくほとんどにアクセスできたチーム。
高セキュリティオフィス「ヴォールト」
著者は契約社員でありながらヴォールトへのアクセス権を与えられたのはプロセス自体が壊れている。政府が内部で才能を管理して昇進させる体制がなかった。新しい契約業者に最も大事な機能を委託。
古参の職員軍団では理解が及ばない技術は若いハッカーを組織内に招き入れ、国家統制の比類なき技術システムを開発させ、アクセスさせ、完全な力を握らせていた。

著者は夜勤も体験。
22時から4時は無人。

毎晩12時間、3日勤務2日休み。ヴォールトでCIAの世界ネットワークをオンライン保つシスアド用の端末を複数監視。大惨事を監視するので通常は暇。トラブルが起きたらログインしてリモートで修正。
夜勤でペアになった50代の相棒の話。ディスプレイなしの壊れたマシンでテープにデータを保存できる唯一の職員。このテープにはCIAの全てのデータが記録されている。サーバーは壊れる。CIAにとって最も価値のある資産。

CIAには独自のインターネットとwebがあり、Facebookのようなサイトもある。
CIAの職員はエイリアンと911を検索する。

「人は本当に月に着陸した。気候変動は本当に起きている。ケムトレイルなんてのは全くのヨタ。」

著者はシスアド9ヶ月勤めたのち、外国のCIA技術職に応募、そして採用。ここから正式職員。

第14章 丘の伯爵

著者がCIAの職員になって最初に向かったのはヴァージニア州ウォーレントン。
初任者の研修センターは丘/ザ・ヒルと呼ばれていた。
「丘」は謎めいている。マイクロ波と光ファイバーで、ブランデーステーションーウォーレントン研修センターの無数の姉妹サイトの一部ーと結ばれた「丘」は、CIA現場通信ネットワークの中心として機能。
ワシントンDCが核攻撃された場合に、ちょうど影響範囲の外に位置するよう慎重に配備されている。CIA本部が壊滅してもCIAは生き残れるが、ウォーレントンがやられたら死ぬ、と言われていた。
「丘」は巨大な斜面の天辺にある。アクセス路は目立たない柵を越える1本のみ。急斜面で凍結すると車はスリップして登れなくなる。
著者はBTTP(基本電気通信研修プログラム)の6−06学級の一員(初任者研修は学校スタイル)。この命名は意図的に最も機密性が高く異様なカリキュラムを隠している。TISO(技術情報セキュリティ職員)ーCIAのエリート「コミュニケーター」の中核部隊の養成カリキュラム。暗号職員、無線担当、電気技師、メカニック、物理・デジタルセキュリティ相談員、コンピュータ技師という専門化した仕事を一人で置き換える。海外のアメリカ大使館の通信システムの修理を一人で実施できる能力を獲得する。海外の大使館が現地の技術者に通信システムの修理を依頼するのはリスク。個別コンピュータ、ネットワーク、CCTV、空調システム、ソーラーパネル、冷房機、緊急発電機、人工衛星とのリンク、軍事暗号装置、警報、鍵など全てがTISOの管轄。システムを自分で作り壊せる。それは、大使館を退去するとき、敵に価値のあるものを渡さないため。最後に通信停止のメッセージを本部に送る。この通信システムの管理が大使館の所有者、国務省でない理由は、大使館の現在の機能がスパイ活動のプラットフォームだから。表向きの大使館の活動、査証発行、パスポート更新は領事部に代替できる。外交は本国の省庁、大臣が行う。国の常駐の出張所がなくても通信や交通が高速になり不都合ない。
TISOは外交職員と同じ資格、「アタッシュ」という身分。「アタッシュ」は離婚率がずば抜けて高い。たった一人の技術職員として、故国から遠く離れ、あらゆるものが常に壊れている世界にいる。
著者のクラスは八人で始まり、一人辞めた。20種類の講義。どんな状況でもアメリカ政府に奉仕するための技能と関連する内容。
「オフサイトパッケージ」通信機器の入った40KGのスーツケースを建物の屋上まで担いで上がる。
コンパスとラミネート加工された座標シートだけを使い、CIAのステルス人工衛星(マクリーンにある機器通信センターに接続)を見つける訓練。そして、パッケージ内の冷戦時代のキットを使って、暗号化無線チャンネルを設立。
敵がこちらの活動をモニタリングするのを防ぐための電気理論。ファンエックフリーキング、どんなコンピュータモニタに表示されている内容も、その内部部品から出る発振電流が引き起こす微小な電磁波を特殊アンテナで受信して再現する方法。
主要な勉強内容は端末やケーブルの保守修理方法。ケーブルは国境を跨ぎ海底に埋められていることもある。
著者たちの学年がすべてを完全にこなせる必要のあった最後の年。モールス符号を覚えなくてもいい最初の年。
ドリームシート、CIAの支局と初任者とのマッチングシート。
SRD、特別要件部門に著者は希望を出した。所属はバージニア州だが、世界各地にある常設の支所があまりに厳しいか危険すぎると判断した場所を定期的に全部巡回する。
研修時の宿舎はあまりに汚くCIAの経費の節約対象としか考えられなかった。その宿舎で階段が崩壊。この件も含め初任者研修の環境が勤労者の法律を犯しているとの苦情が同級生から上がった。著者は正義感から本件を本部に報告し、善処を依頼した。学長のお役所対応に気が収まらず、その上司宛に文面を作り直して送った。その結果、「丘」の初任者の宿泊所を含め労働環境は改善。
後日、本件で著者は学長室に呼ばれた。学長の上司の現場サービスグループの本部長がいた。本部長は、CIAは民間の企業とはかなり違うこと、この観点から不服従と指揮系統の話をした。そして、著者の才能を戦争地帯で無駄にしたくないので赴任先はSDRではなくジュネーブになったことを伝えた。

第15章 ジュネーブ

著者の読書感想。1818年の著作「フランケンシュタイン」。書簡形式の長編。狂気と血みどろの殺人、技術イノベーションがあらゆる道徳、倫理、法的制約より先走る方法についての警告に満ちていた。その結果、制御不能の怪物が誕生。
諜報業界に「フランケンシュタイン効果」、その軍事用語は「ブローバック/逆噴射」。アメリカの利益を促進するためだったはずの政策決定が、それを修復不能なほど悪化させてしまう状況。
民間、政府、軍、IC自身が評価した「フランケンシュタイン効果」
・対ソ連工作のムジャヒディンへの資金提供と訓練。→のちに、ウサマビンラディンの過激化とアルカイダ創設へ。
・サダムフセイン時代に作られたイラク軍の脱バース党化→のちに、イスラム国の台頭。
著者が評価した「フランケンシュタイン効果」
・世界の通信を再編するアメリカ政府の隠密活動。→これから、創造者の生活を無茶苦茶にするだろう。著者も生活を無茶苦茶にされた一人。
ジュネーブはCIAの何十年にもわたるヨーロッパの実験室。一族銀行とはるか昔からの金融的秘密主義を旨とする旧世界の洗練された都市。EUとその他世界の光ファイバーネットワークの交差点。頭上を周回する重要な通信衛星のギリギリ到達範囲内。
CIAの諜報活動がHUMITからSIGINTに変化している。HUMITの達人CO(ケースオフィサー)が何度か現金の詰まった封筒で忠誠心を買収できない熱狂的理想主義者に出くわす。COはSIGINTの有効性をよく理解している。
COからの依頼事例
A 潜在的に寝返りそうなヒトがいる秘密のオンライン通信チャンネルを設立したい。
B ワシントンからやってきた「専門家」とあって欲しい。実は、Aが変装していた。著者は見破れなかった。
C 腐敗したスイスコム社従業員から買い取った顧客ディスクを送信後破壊したい。
D 本部からウィルス感染したUSBメモリが送られてきて、それを国連代表たちが使うPCをハッキング目的で使われることはあるか。使われた場合、犯人が捕まるか。
COの電脳化に取り組んだ。
ジュネーブは各種国連関係の国際機関の中心地であり、プライベート金融の首都。スイスの銀行部門が世界の銀行と同様、デジタル化されていった。世界の最も深い秘密がコンピュータにありそれが解放されたインターネットに接続している場合が多ければ、CIAはこの接続を使って秘密を盗みたくなる。

諜報活動の変化。
インターネット普及以前:標的のコンピュータにアクセスしたければ、物理的にそれにアクセスできるアセットを抱き込む。不正の現場を掴まれる可能性があった。
インターネット普及後:物理アクセスは不要。「デジタルネットワーク諜報」「コンピュータネットワーク活動」人的リスクが下がった。エージェントが標的にe-mailを送るだけでリンクやマルウェアにより、標的コンピュータのみならず、そこの全てのネットワークを覗けるようになった。HUMINTが標的を特定するとSIGINTが引き継ぐ。COによる買収は不要となり、賢いコンピュータハックで目的が達成できる。標的は何も知らないまま、プロセス全体が綺麗になる。

サイバー諜報(電話、FAXによるオフラインSIGINTと区別するための用語)
オンラインで匿名で標的を調べる。CIA内のイントラネットでわかれば問題ない。外部のインターネットに接続して検索すると誰が何を検索したのかが記録として残る。ソースディスティネーションヘッダ。CIA本部に「帰属同定不可能研究システム」があり、それを使うと誰ががわからなくなる。ダミーの求人会社を立ち上げてそこから検索したことも。職員がFacebookにアクセスした途端、ダミーであることがバレてしまう。これを簡単に実行する方法がTor。1990年代半ばにアメリカ海軍研究所がプロトコルを開発。

著者がたった1度だけHUMINTを行った体験。

2008年(25歳)ジュネーブフェスティバル。SCS(特別収集サービス)
SCSはCIA-NSA共同プログラム。アメリカ大使館が外国の信号を盗聴できるようにする特別監視機器を設置運用する部署。

2008年、世界金融危機直後のジュネーブはサウジアラビアなどの湾岸諸国の大金持ちが流入していた。
世界金融危機は、欧米で10年後に吹き荒れるポピュリズム危機の土台を作った。
社会にとっては大惨事となるものが、エリート層にとっては利益になることが多い。
この先、別の文脈でアメリカ政府が何度も繰り返し裏付けてくれる教訓。

第16章 東京

P.192 から

謝辞

2013年(30歳)5月 香港 ジャーナリストが会いに来てくれる直前
6年後(2019年、36歳) 孤独とは正反対の立場 ジャーナリスト、弁護士、技術屋、人権支持者たちの世界的な部族に受け入れられた。
9ヶ月で本著をまとめた。

おわりに=Outcome

変更管理

20240910 学習終了までは記録しない。

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