教材　共産主義の本質がわかる53年前の警告

2022/03/23 2024/03/31

2022年3月20日執筆　3月23日脱稿

目的：共産主義の実態を理解する。

“動画　スライブはフェイクなのか。これは、私がスライブを視聴してから自問自答していることです。これまでのところ、スライブはフェイクですと、私に説明をされた方はいません。私が見つけた情報には、スライブが本当であることを裏付けるモノが多い。今回の教材も、スライブの内容と一致しています。2022年ロシアの大統領ウラジミール・プーチンさんが、ウクライナ侵攻前にメッセージを発信していました（【演説全文】ウクライナ侵攻直前プーチン大統領は何を語った?, 西側諸国の一般市民にも聞いてもらいたい！）。その中で仰っていることも、スライブの内容に一致しています。スライブが正しければ、少数が多数を支配する構造を長い間かけて創り続けているヒト達がいます。そのご本人達は世界を見通す眼を持っていると自己評価されているのかも知れません。しかし、米国の国際金融資本家の活動は、世界中のヒトの反感を買って来ました。利権、偽旗作戦、プロパガンダ、で、自国民を戦地に送り出してきた戦争ビジネスの実態を世界中のヒトが知るようになったからです。イラク戦争でイラクには大量破壊兵器がなかった事実が、欧州と米国との距離を作りました。白人が有色人種を支配する体制は、白人社会のテロの原因になっています。先の戦争ビジネスで自国民を戦地に送る手法を取れなくなって来ていることからも、これまで経済システムで支配ー被支配の体制を構築して来たヒト達が否応ない方向転換を迫られています。国際金融資本家も一枚岩ではありません。”

*photo ACより入手

本テーマの教材は2本の動画です。この２つの動画を起点として、共産主義、全体主義への理解を深めて下さい。

1.
Harano Times, 共産主義の本質がわかる53年前の警告前編, 2022年1月15日

動画のオリジナルは1969年。

内容

3:33　全体主義者　「政府が完全に国民を支配することを主張する人たち」

3:45　ナチズムも共産主義も関係ないどちらも全体主義

4:09　共産主義の力、「集団主義」「道徳の消失」

4:24　共産主義を支える「双子の力」

5:04　共産主義が外見は異なるが本質が同じモノに置き換わる

5:10　ヒトラーの登場、共産主義を一掃すると言って登場した独裁政権

6:22　集団主義に突入している米国

6:54　共産主義を打ち負かさなければ私は自由を失い生存さえ脅かされイデオロギーの議論どころではなくなる

7:22　共産主義はマルクス・レーニン主義　「マルクスの思想的教義」と「レーニンの組織的戦略・戦術」

7:53　マルクスが説いているのは「社会主義」と「無神論」

8:08　「社会主義」と「無神論」は「集団主義」と「道徳の喪失」の言い換えで専制政治に必要

9:18　共産主義とは「イデオロギー」＋「組織」のこと

9:44　フルシチョフ「社会主義と共産主義」 P.158 偉大なるレーニンが創設し、鍛え上げた共産党は、同志が集結した強力な組織である。塔がなかったら、我々は雑多な民衆の群れでしかなかっただろう。我々共産主義者は皆、偉大なマルクス・レーニン主義の思想で結ばれているのだ。我が党の強さと不屈の精神の源は、その思想的・組織的結束にある。

10:37　ジョセフ・コーンフェンダー、アメリカ共産党の創立メンバーの一人。1919年に入党、モスクワで特別な訓練を受け、世界共産主義の大義のために米国に戻って来たが、嘘を見抜き、共産党から離脱し、熱心な反共産主義者になった。　1955年のサンフランシスコでの演説。共産党の真の特徴は、その「理論」よりも「組織化されていること」にあります。彼らが適用しているのは、「内側から国を制服する」という新しい戦争の概念であることを心に留めておいて下さい。では、どうやって内側から国を征服するのか？国内で活動する組織、つまり労働組合、農業団体、新聞社のギルド、教員組織、政治クラブ、政府機関などを「権力の中枢」とみなして攻略するのです。これらの組織をすべてまとめたものを「権力の総和」と考えるのです。共産党は、これらの組織の内部でグループを編成します。共産主義者とまともに戦うには、彼らのやることを逆に巻き戻さなければいけません。ただ意義を唱えるだけでは対抗できません。

12:33　レーニン　共産党は覚醒した精鋭たちの集団であり、この精鋭たちは実際の人数の１０倍、いや１００倍の力を持っている。そんなことが可能なのか？１００人の力が１０００人の力を超えることができるのか？数百人が組織化されれば十分可能だ。組織になれば力は10倍になる。

13:47　共産主義者の数が少ないから大丈夫だと考えている米国民は多い。多くのヒトは、ソ連では、今（1969年）でも共産党員の数は全人口の3％未満、中国でも2％未満であることを知らない。共産主義者は全人口の0.5%以下の状態で、次々と政権を奪取して来た。

14:25　イデオロギーは重要ですが、数は重要ではありません。忠誠心は重要ですが、数は重要ではありません。組織は極めて重要ですが、数は重要ではありません。

14:45　組織化されていることの利点に加え、共産主義者は、極めて非道徳的な戦術を実行できるという「柔軟性」を持っている。

15:13　共産党組織は世界のすべての国に作業部会を持つ組織を持っている。党員がオープンで公正な議論をしている裏で共産党組織は、梯子を外す準備をしている。

15:35　ベンジャミン・ギトロー　長年にわたり全世界で最も重要な共産主義者の一人。アメリカ共産党の書記長、モスクワの共産主義国際執行委員会のメンバー。最高会議の元メンバー。共産党を脱退、反共産主義者となった。「The Whole of Their Lives」　実体験を語った重要なドキュメント　ニューヨークのローワー・イーストサイドで共産党が行った街頭集会での出来事　下にいる暴徒は何も知らなかったが、高い建物の屋上では、何人もの共産党員が影に隠れていた。地上では、群衆から離れたところに、運命の合図を待っている別の共産党員が立っていた。共産主義者が自分の同志たちを建物の角に集合させた時に、その合図は送られた。石畳用の重い花崗岩が闇夜から投下された。共産主義者のニックはごく普通の労働者だったが、頭蓋骨骨折により運び込まれた病院で死亡した。もう一人、働き者だった共産主義者マイケルも、翌朝病院で死んだ。　（ギトローは、共産主義者が殺人によって「殉教者を生み出し、反対派に対する憎悪を掻き立てるために利用していたことを説明しています。）　共産主義者による共産主義者の計画的な殺人は以前にもあり、政治目的や共産主義者の都合を口実に行われても仕方ないと考えられていた。これからも繰り返される。時、場所、状況は違えども、動機は同じだ。

18:11　共産党「組織に関するマニュアル」　党員の訓練、会費の徴収、秘密印刷所の運営、共産党支部・工場・大学・農業共同体の組織化に関する詳細な計画が書かれている。P.122 裏切り者たちを「さらし者」にする適切な方法はただ一つ、大衆への暴露であり、このネズミどもに対する組織的な大衆の憎悪を作り出すことである。
１．裏切り者の顔写真を、ビラやステッカーに印刷する。それを裏切り者が活動していた場所でばらまく。
２．裏切り者の職場を発見したら、そこで労働者による組織的な扇動活動を企画する。
３．裏切り者が住んでいる町の一角に屯する子供や女性を動員して、彼の人生を惨めなものにする。彼の妻が食料品や生活必需品を購入している店に見張りを配置する。通りにいる子供たちに、彼や彼の家族を追尾させ「やつらは裏切り者だ、ネズミだ、密告者だ」と叫ばせる。
４．彼の家に「ここに住む男は裏切り者だ」という落書きをする。

20:17　1965年10月、ハンガリー共産党の高官ラズロ・ザボが西側に亡命。ハンガリー国家保衛庁の秘密警察の少佐。共産主義組織が偽情報を印刷物にして反米プロパガンダのため、欧州、アフリカ、アジア、中南米に配布された。米国には出回っていない。CIA小委員会での発言。ハンガリー軍の偽情報活動を担当する特別部隊のトップであるグルヤス少佐はこう言いました。「偽情報用の話題には何らかの現実的な根拠がある方が望ましいが、良いアイデアでもあれば事実無根でもいい」「とりあえず送ってしまえ、アイデアがよければ真実はどうでもいい」「とにかく送れ」「スタッフが真実味を持たせて、どこかの小さな新聞に掲載させる」「そして、その記事を配布し、いたるところで再掲載してもらう」「それが真実でないとは誰も証明できない」

22:37　1943年、共産党本部からアメリカ国内の全共産主義者に向けて指令。妨害者たちが苛立ちを隠せなくなって来たら、段階を踏みながら彼らに対して「ファシスト」「ナチ」「反ユダヤ主義者」のレッテルを貼り、ファシストは慣用しないという組織の威信を示し、彼らの信用を失墜させろ。我々に反対する人々を、そのような悪臭を放つ呼称と結びつけ、大衆の心に植え付けるのだ。幾度となく繰り返せば、それはやがて大衆の心の中で「事実」となる。

2.
Harano Times, 共産主義の本質がわかる53年前の警告後編, 2022年1月15日

動画のオリジナルは1969年。

内容

1:09　科学的マルクス主義

1:20　暴力革命は「民族解放の戦い」

1:31　「抑圧されている人々」

1:42　ファシズムや帝国主義、植民地主義などの支配から人々を解放することが自分たちの歴史的な責務である。

1:58　暴力革命は「反帝国主義との戦い」、「反植民地主義の戦い」

2:25　「非暴力の革命」は「プロレタリア革命」「社会主義革命」「反独占闘争」

3:10　1960年　世界中の共産党代表がモスクワに集結　「共同宣言」　資本主義から社会主義への移行を目指すこの時代は、「社会主義革命」と「民族解放革命」の時代である。

3:38　1968年　米国共産党　「米国共産党の新しいプログラム第二次草案」　現代の革命には二つの特徴がある。一つは社会主義であり、もう一つは反帝国主義である。10億人以上の人々が「社会主義革命」に着手しており、更に多くの人々が「民族解放革命」の様々な段階にある。

4:19　1928年時点の共産主義者の視点。国民間における人種の違いは、社会構造における最も脆弱でスキだらけの「急所」

4:39　マニング・ジョンソン　「Colour, Communism and Common Sense」　若い頃、共産主義者が黒人の置かれている状況を改善しようとしていると素直に信じていた。アメリカ共産党の全国黒人委員会の委員に任命された。その数年後、共産主義者が黒人の状況を改善することに全く興味のないことに気づく。共産主義者は黒人を利用しようとしている。「アメリカを破壊するための血生臭い革命における捨て駒として黒人を利用するためだった」共産党を脱退。すべての人種のアメリカ人に共産党の本当の姿を知らせる活動に残りの人生を捧げた。　黒人の反乱はモスクワが望んでいたことだ。血生臭い人種間の争いがアメリカを分裂させるだろう。混乱の中で、モラルの崩壊とパニックが起こるだろう。ついに赤軍が宣言するのだ。労働者は仕事をやめ、多くの者は武器庫を襲って武器を手に入れ、街中での喧嘩が頻発する。共産党の指導のもと、労働者は革命委員会を組織し、民衆の蜂起を指揮する。武装した労働者は主要官庁を占拠し、大統領と閣僚の邸宅に侵入して彼らを拘束し、旧体制の廃止を宣言し、自分たちの権力を確立する。

6:53　共産主義組織のプロパガンダ「十字軍」　中国で定期的に発行され、アメリカの黒人社会で広く流布している。Revolutionary Action Movement の主宰者の一人、ロバート・ウィリアムズによって書かれた。ウィリアムズは、ノースカロライナ州モンローの「全米国人地位向上協会」の支部長。1961年　独自の小規模の「国家解放の戦争」を始めた。その結果、米国を脱出。キューバ経由で中国へ。共産党のプロパガンダを書いている。「新アフリカ共和国」という「仮想政府」の大統領として選出。米国務省に自分たちの領土として米国の国土の大部分を引き渡すように要求。ゲットー（移民密集地区）で「地方臨時政府」を設立しようとしている。　米国資本主義の生命線は、その生産能力と広範な商業インフラである。もし、この二つの要素が麻痺し機能しなくなれば、政府機関の統制機能はカオス状態に陥り、現体制の上部構造は崩壊するだろう。自働化が進めば進むほど、社会は災難のダメージを受けやすくなる。高度に機械化されたアメリカで、電力がなければどうなるのか。近代的な交通機関が麻痺すればどうなるのか？工業能力を失ったアメリカはどうなるのか？

10:17　一握りの人間が十分な知識を持っていれば、大都市を混乱とパニックと死の渦巻く無力な塊に陥れることができるのです。たった一人の人間で、都市全体の水源を汚染したり、主要な水道管を破壊したり、主要なポンプ施設を爆破できるのです。

11:27　「十字軍」の記述　都市部を酷く混乱させるだけでなく、すべての村、森、畑、納屋も焼き払うように呼びかけている。火災を都市から都市に伝播する。なぜ、そうするのか。
１．破壊的な損害を与えられるから。
２．可能な限り広い範囲に機動隊や救援部隊を配備せざるを得なくなるから。
共産主義者は、集中配備されている警察と州兵を倒せないことを知っている。
３．米国民に与える心理的な心配。パニックになり、ゲリラと戦おうとしない。
共産主義者は白人から黒人への報復を要求している。共産主義者は黒人だけでなく白人にも煽動者を作る。

14:17　社会主義とは　ある辞書「財産、生産手段、商業手段を政府が所有し、管理するという原則に基づく政治的概念」

16:19　共産党の新しい綱領　社会主義という言葉は、完全に発展し、共産主義と呼ばれる新しい社会の第一段階を説明しているに過ぎない。社会主義とは過渡的な段階のことである。

17:09　社会主義とは定義上、人々を支配すること。

17:58　社会主義国家から逃げて来たヒト　あなたたちアメリカ人は共産主義下の生活というものを勘違いしていますね。共産主義者の兵士がライフルと銃剣を持って街角に立ち、人々を列に並ばせようとしている姿を想像しているようですね。実際は違います。もちろん、以前はそういうこともありました。兵士も大勢いましたし、処刑や強制収容所への送還もありました。でも、現在ではあまり目にしません。あからさまな暴力行為は、1年か1年半ほどしか続きませんでした。そこで、反共産主義の指導者たちは一掃されました。今では、一見すると非常に平穏で自由な光景が広がっています。私は国内最大の都市に住んでいました。街の大きな公園の真向かいには美しい教会がありました。宗教が迫害されているかどうかを観にくるアメリカ人ツアー客のために、国中で１つだけ教会を解放していたのです。私だってその気になれば、その公園に行って、ベンチの上に立って共産主義に反対する意見を述べることだってできたのです。通りを渡って教会に入り、跪いて祈ったとしても、逮捕されたり妨害されることもなかったでしょう。でも、実際にはそんなことできませんでした。もしそんなことをしたら、翌日には政府の手先が動き始めるからです。フードスタンプの配給が減らされ、衣類と靴の配給が減らされ、住居レベルも格下げされることになったでしょう。さらには、仕事も、専門的な仕事から低賃金の肉体労働に配置転換させられたででしょう。共産党が国民の経済活動にあまりにも大きな影響力を持っていたため、理屈ではできるはずのことさえ誰もやらなかったのです。私は、「自由の国」を求めてアメリカに来ました。しかし、ここでも全く同じものを目の当たりにしたのです。この国の誰もが、共産主義者の新党について、何かしなければならない、立ち向かわなければならないと思っています。しかし、誰も何もしない。ただおとなしくしているだけです。なぜなら、もし声をあげたり、公然と立ち向かったりしたら、ビジネスに悪影響を及ぼすのではと恐れているからです。顧客を失うかもしれないし、職を失うかもしれない。あるいは、政府から定期的にお金をもらっていて、本来反対すべき人々や制度に依存し過ぎてしまっているのかもしれません。そういう人たちは、自ら進んで鉄のカーテンの向こう側に行ってしまったも同然です。既に共産主義者に乗っ取られているのです。ただひとつ違うのは、彼らは少なくとも本当にそこから出たいと思えばまだ出られるが、以前の私たちにはできなかったということです。

21:51　現代の独裁国家はあらゆる人間活動の経済的領域を支配する。これは、ナチズムにも、ファシズムにも、共産主義にも、社会主義にも当てはまることです。これらは、政府による完全な支配「全体主義」です。

22:14　レオン・トロツキー　ロシアで共産主義革命を主導したボルシェビキの一人。1937年「裏切られた革命」　官僚支配の基本は、消費財を統制し、社会に貧困をもたらすことである。店に十分な商品があれば、消費者は買いたい時に買うことができる。しかし、商品が少ないと、消費者は列に並ばざるをえない。列が長くなると、秩序を保つために警察官を配置する必要がある。これがソ連式官僚支配の原点である。誰が帰るのか、誰が列に並ぶのかは政府が決めるのだ。

23:22　社会主義政権の運営者は、誰が利益を享受でき誰ができないのかを決めます。

23:51　国民が気づかないうちに、アメリカを徐々に共産主義に移行させうるプロセスを示している。

24:16　全体主義への道は、より大きな政府、より大きな政府。

24:20　完全支配政府こそ共産主義。