創造的かつ実行可能な戦略代替案－創造的かつ実行可能な全体観を持った戦略的代替案の創造　籠屋邦夫さん

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創造的かつ実行可能な戦略代替案－創造的かつ実行可能な全体観を持った戦略的代替案の創造　籠屋邦夫さん理念を磨け、新たな価値の連鎖を生み出せ。あなたの意思決定の質を高める、意思決定スタイリストのSHIMOMUJRA Takujiです。

多様な戦略的代替案を作成できることは、「グループによる創造性」のひとつの成果です。

プロローグ

私は大学院で「意思決定論」を籠屋邦夫さんから学びました。籠屋さんはスタンフォード大学でハワード教授から意思決定理論を学ばれ、ハワード教授の主催するコンサルティンググループでコンサルティングをご経験。帰国後、デシジョンマインド社の代表を勤められています。

「ディシジョンマインド」とは、「自らの意思と能力で未来を切り拓こうとする気構え」です。

今回は、籠屋さんの著書「意思決定の理論と技法　未来の可能性を最大化する」より、「創造的かつ実行可能な戦略代替案－創造的かつ実行可能な全体観を持った戦略的代替案の創造」のEssenseを私の視点でまとめました。

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創造性における辛抱強さと柔軟性

左脳を中心とする、辛抱強いシステマティック思考と右脳を中心とする、枠を外した柔軟思考がある。

エジソン「発明は99%の汗と1%のひらめきから生まれる」

真の創造性のためには、左脳でのシステマティックな努力と右脳でのブレークスルーの結び付きの両者が必要になる。

グループによる創造性

異なるバックグラウンドや発想を持った複数の人々のディスカッションを通じた「グループによる創造性」も重要である。

実現の可能性はひとまずおいて、思いつくままにアイデアを出し合う（アイデア・ジェネレーション）。その際、ばかげたアイデアだと思っても、そのどこか良いところを更に発展させようと発想する。アメリカ人の互いを独立した個として尊重しあう風土は、ばかげたアイデアに対して積極的にほめないが、批判もしない。ばかげたアイデアを出したヒトが、その後、素晴らしいモノを出してくることが実際にある。つまり、アイデア・ジェネレーションにおいては、こうした雰囲気作りやプロセスが有効に機能する。

アイデア・ジェネレーションのミーティングにおいて記録係を決めることをお勧めする。議事進行役と共にリアルタイムでアイデアを記録し、それをスクリーンに投影すれば、参加者が議論とアイデアの発展、グルーピングに集中できる。

「案件決裁型」ではない、包括的かつ全体観のある戦略代替案づくり

明確に異なり、かつそれぞれに魅力的な複数の戦略代替案を作る。他社と異なるユニークかつ実効性の高い戦略を取ることが可能になる。例えば、「安全策」「2段構え」「積極果敢」の3種類。

事業部毎ではない、全社的な意思決定のプロセスを実行することで、事業戦略としての一貫性・整合性を持った、包括的かつ全体観のある戦略代替案を作り上げる。そうすれば、「案件決裁型」マネジメントから脱却できる。

エピローグ

意思決定者が意思決定の過程に積極的にかかわることで、振れ幅の大きい選択肢を設定し、意思決定の質を高める過程で、一体感を持った意思決定が可能になります。
また、異なる知識体系を持つメンバーの積極的な意見交換により、「グループによる創造性」が発揮されます。
多様な戦略的代替案を作成できることは、「グループによる創造性」のひとつの成果です。

戦略的代替案は選択肢そのもののことです。多様な選択肢を想定できる意思決定者になり、個人としてそしてチームとしての「予測とプレー」の精度の向上に役立てましょう。

あなたは、右脳と左脳の能力をバランスよく向上させるためにどんな取り組みをしていますか？