他の言葉とは切り離されて存在している言葉達

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他の言葉とは切り離されて存在している言葉達「これは、私の欲求が変化した事例です。その後も欲求には変化がありました。ビー玉を集めたい、パッチンを集めたい。気に入った校庭の小学校に入学したい、サッカー部に入りたい。薬学部の大学に入学したい。新薬開発をやりたい。独立したい。新しい欲求が湧き上がる度にそれを満たすために意思決定を学習してきました。あなたも同じではないでしょうか。」
（シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ　α, affirmativeArchitect出版, 2018）

2019年1月16日、新たな事業計画を持たれていらっしゃる会社社長との打ち合わせに行って参りました。
この時の打ち合わせの内容についてではなく、その際に、コミュニケーションについて二人で対話したことをシェアします。

私が働き方改革を事業の対象にしていることから、会社の仕事でのコミュニケーションが話題に。
仕事を始める時にはお互いがよく分かっているつもりで始めても、途中から、えっそんなこと考えてたの？、最初、そんなこと言ってなかったのに。
と実は、お互いが別々の未来を描いていたことに氣付いたりします。
言葉はその時持っている、思っている何かのすべてを伝えることは出来ない。

どう伝えると自分の意図を正確に伝えることができるのだろう。

これは、すべてのヒトが無意識のうちに発している問いだと思います。

私の経験上、観察上、意図が正確に伝わり難い場合によく登場するのが曖昧な言葉使い、複数の意味に取れる言葉、意味する対象の範囲の広い言葉です。

そこで、今回は、良く使うけれども、定義を問われると答えることが難しい言葉をテーマにします。

“リビットは、レヴィンによる変化のモデル「①解凍、②変化（移行）、③再凍結」をもとに、「プランド・チェンジ」のモデルを提唱しました（図表３６参照）。”
（中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.196, ダイヤモンド社, 2018）

一般的に言語にはその体系があります。
体系の作り方はフレームによって様々ですが、言葉を定義する場面では、一般的に階層化した体系になります。

動物ー哺乳類ー犬ー柴犬

こんな感じです。上下関係に階層化され、ある言葉を定義する場面では階層が異なる概念の言葉を組み合わせます。
姿のあるモノの言葉は、その形態や行動、物理的な特徴から定義できます。

しかし、色々な言葉を定義していると、姿がなくこの階層化した体系に含まれない言葉のあることに氣づきます。

例えば、

状態
意識

あなたは、この２つを同じ意味の別の言葉を使わずにどう定義しますか？

また、感情を表す、

怒る
悲しむ
喜ぶ

の定義は如何でしょうか？

感情：欲求を実現する時に自身の意図を反映できない等の想定外の事象が現れた時に、プラスとマイナスの欲求と現実とのギャップを埋めるために発生する精神的活動

怒る：感情の攻撃的な表現。相手がいない場合にも発生する。

悲しむ：何かを喪失した時の感情の表現。

喜ぶ：何かを得た時の感情の表現。

状態や意識は、他の言葉とは独立しているように思えます。

感情を表す言葉は感情に直接繋がっていて階層構造はないように思えます。そして、感情は精神活動に繋がり、精神活動は意識に繋がっています。
私の中で感情は精神活動に属し、そして精神活動は意識に属しています。

状態や意識は他の言葉とは独立しているのではなく、すべての言葉と繋がっているのかも知れません。
他にも一見すると独立しているように思える言葉があるかも知れません。

他の言葉と独立している　→　実は、すべての言葉と繋がっている

名詞は「目に見えるモノに対する言葉」と「目に見えないモノに対する言葉」に分けられて、名詞の他は意図を相手に伝えるための言葉になりそうです。

意図した行動を振り返る。これをやり続けた先になりたい自分が現れる。

あなたが普段、よく使っていらっしゃる言葉は、あなたの言語体系の中で他の言葉との関係でどのように位置付けられますか？

#すべてと繋がる言葉