人財育成のモデル 観点3 by T. S.
2014/02/28
皆さん、こんにちは。あなたの理念の体現を支援する SHIMOMURA Takuji です。
「定量化の精度はBackgroundの理解に相関します。」
プロローグ
私の人財育成モデルは5つの観点から構成されています。
(詳しくは「人財育成のモデル」をご参照下さい。)
1.仕事を成長の機会と捉えるマインドセットを涵養する。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点1」をご参照下さい。)
2.作業手順を見える化する能力を高める。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点2」をご参照下さい。)
3.作業効率を定量化する能力を高める。
4.関係する要素を複合的に判断して決断する能力を高める。
5.具体的な作業を実行する能力(正確・迅速)を高める。
今回は、観点3 作業効率を定量化する能力を高める。 について説明します。
作業効率 とは
作業効率は2つのレベルで検討しなければなりません。それは、継続的な成長を前提としているからです。
2つのレベルとは、「手前のゴール」と「向こうのゴール」のことです。
事例として、サッカーにおけるプレーを考えてみましょう。
ボールを保持している選手は目の前の相手選手にボールを取られないように、自チームがゴールの確率を高めるようにボールを運びます。
「手前のゴール」は相手選手にボールを取られないことで、「向こうのゴール」は自チームがゴールの確率を高めるようにボールを運ぶことです。
事例として、会社の経営を考えてみましょう。
今の経営のやり方で経営目標を達成しながら、数年後には環境の変化に対応したやり方で経営目標を達成します。
「手前のゴール」は今のやり方で経営目標を達成することで、「向こうのゴール」は数年後にやり方を変更して経営目標を達成することです。これは、企業の社員にも「今のやり方」と「数年後のやり方」という考え方は当てはまります。
何れも作業の開始から「手前のゴール」を通過して「向こうのゴール」に到達するまでの「労力に対する達成度」を作業効率と定義します。
事例では簡単に説明するためにゴールは2つにしましたが、目標までのゴールが2つ以上あれば全てをクリアして目標に到達するまでの「労力に対する達成度」が作業効率になります。
定量化 とは
平たく言えば、「数値で表現すること」です。
目標を達成するまでに費やした労力に対する達成度を数値で表現することです。
事例として、工場での生産を考えてみましょう。
工場での製品の生産であれば、製品の生産個数を時間で割ると時間に対する作業効率が算出されます。
生産個数を費用で割ると費用に対する作業効率が算出されます。
デスクワークの場合でも仕事の結果を同じ書式にまとめて行く、記入して行く作業の場合は同じように定量化できます。
初めて取り組む課題における作業効率の定量化は、それそのものでは難しいと思います。
新しいことに複数回取り組んできた経験のあるヒトの内面に形成されてくる感覚です。
私の場合は次のoutputが出るまでの時間として定量化していました。
1.初めて取り組む課題のBackgroundの理解
2.作業スケジュールの作成
3.作業の実施
4.報告書の作成
経験上、1が不十分な場合、2の完成度が低く、3に時間がかかり、2に戻ることもありました。更に、4の段階で1に戻ることもありました。
初めて取り組む課題の作業効率を高めるための重要なポイントは、その課題はこれまでの自身の経験の範囲で対応できるものか否かの判断です。対応できない場合、必要な知識・技術を獲得する、若しくはその知識・技術を有する専門家に協力をしてもらうことが必要になります。また、作業スケジュールの前提となっているBackgroundを可能な限り具体的な理解に落とし込んでおき、その前提が違っていたことが判明したら即座にやり方を変えるマインドセットも短時間に目標を達成するための重要なポイントになります。
これから自分が行うことになる作業の全容を感覚として定量化する能力が、Fuzzyな状態で作業を開始して結果をだすまでの効率を左右します。
人財育成の観点3 作業効率を定量化する能力を高める とは
それは、「目標を達成するまでに費やした労力に対する達成度を数値で表現するために、自ら立てた問いに答えを出す、若しくは答えを出すために活動し続ける思考―行動力を高める」と言い換えることができます。
この実行は思考と行動がキーワードになります。あなたが定量化するために思考と行動を繰り返す、そしてそれを高速に廻すことで定量化の短時間化が可能となり成長が加速されます。
あなたは、ご自身の作業効率をどう定量化しますか?
更に、その能力を高めるためには、どのような体験が必要だと思いますか?
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