何に幸せを感じるのか
一つ目は、自己申告で専門家として登録した個人を企業からコンサルタントとして派遣する制度、タレントマネジメントの進化型です。コンサルティングの収入は企業の売り上げになるとともに、その個人は専門家としての能力の向上の機会になります。二つ目は、副業の許可です。与えられた仕事ではなく、自らが顧客を創り出すという体験を持つことができます。経営感覚を磨けますし、企業内では収まらない個人の能力に気づく切掛けにもなります。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)
2019年7月14日、昨日の全国志ビジネスプレゼンテーション大会東京予選(以下、東京予選)の見学と地元でのサッカーコーチの出来事をシェアします。
この2つの場を体験して、ヒトは「成長」に幸せを感じる生き物だと感じました。
“生命が誕生する以前はホメオスタシスに比肩し得るプロセスは存在しなかっただろう。それでも生命の誕生は、特殊な素材や科学的プロセスに結びついていたと考えられる。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.49, 白楊社, 2019)
東京予選は一緒に朝活をしているメンバーが4名出場。そのうち、1名が本戦に進みました。
前日行ったリハーサルとは見違えるようなプレゼンになってました。
このプレゼンテーション大会は今年で7回目。
一人一人が志と結びついた自分の事業を発表します。
自分が志を持つに至った経緯。
志を事業に投影してこれから創る未来。
11月2日が本大会です。
8人のプレゼンターの志に触れるとあなたの何かが変化を始めるかも知れませんよ。
あなたには志がないと思われていらっしゃるのかも知れません。
私はすべてのヒトに志はあると考えています。
ただ、日々の忙しさから深く自身の本当の望みに触れる機会を持てずに過ごされているのだと思います。
仕事が楽しければその楽しさを分解してみる。
仕事が楽しくなければ、どうして楽しくないのかを感じて考えてみる。
この省察があなたを「既にそこにある志」に導きます。
“‘物体’とは「精神でなく、空間に実在し、具体的な形を持つもの」であり、また「人間(常人)の感覚で、それがわかるような一定の形を成しているもの」である。このような”物体”を形成するのが’物質’である。例えば、今目の前に素焼きの壺があるとすれば、一般的には「その壺という、’物体’は粘土という’物質’でできている」といわれる。”
(志村史夫, こわくない物理学, P.17, 新潮社, 2002)
昨日のサッカーの練習は4年生と3年生の合同練習でした。
雨が心配でしたが、結局、雨も止み1時間半の濃い時間を体験しました。
ボールフィーリング(1回づつキャッチするリフティング)
フェイント(エラシコ、アウトサイドでボールを外側に動かした瞬間、インサイドで内側にボールを転がして相手を抜く、動画で沢山アップされてます)
スクエアパス(ワンタッチでボールをコントロールして、パスを出しやすい場所にボールを転がす)
1対1
2対2
ボールを扱う技術に差のある選手を一緒にトレーニングする。
この課題は徐々にですが私の中で克服されつつあります。
「コーチ教えてください。」
普段はあまり積極できではない選手からエラシコのトレーニングの時に声をかけられました。
「コーチできた。」
リフティングの課題をクリアした3年生(私は4年生の担当)の選手から聞いた言葉。
サッカーの能力では勿論、ボールを扱う技術は大切です。
その前に、幾つかの能力が必要。
この幾つかの能力の向上を組み合わせるトレーニングメソッドです。
選手からコーチへの言葉。自分を表現する能力はサッカーに限らず必要であり、重要な能力です。
今の4年生を3年生から担当していますが、当初から「言語化能力」には注力をしています。
昨日、選手達に伝えたのはイメージする力です。
これまで見たことのない、体験したことのないプレイをイメージする力。
この力があれば、常に未体験のプレイを体験する可能性があります。
それは、多くの場合、咄嗟の判断、本能的な意思決定から生まれます。
この瞬間を試合で選手が体験する未来を想定して、そこから逆算してトレーニングメニューを創り、一人一人にメッセージを伝えます。
未来に繋がる感覚を持てば、あなたもあなたが専門とする知識技術を選手のある時点の未来を想定し、そこから逆算したメッセージを伝えることができます。
“最近、学習効果によって信念が時間とともに変化するダイナミックな状況においては、注意の現象が別の観点でよりよく理解できることが明らかにされつつある。それは、注意を払ったときに自己の信念(brief)の書き換え度合いが大きくなるところに注意を向けると考えたほうが良いということである。一般に、何らかのデータを観測した前後での知識の変化、あるいは信念の変化の度合いが大きい場合、ベイズサプライズが大きいと言う。このベイズのサプライズが大きいところに注意を向けると考えたほうがよいようである。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.64, ミネルヴァ書房, 2018)
冒頭にヒトは成長に幸せを感じることの氣付きがあったとお伝えしました。
東京予選では前日のリハーサルでの発表と予選会での仲間の発表を結果的に見比べることになりました。
「やり切った」
仲間からはこの感覚が伝わって来ました。
自分自身に「納得」している。
私にはこう伝わりました。
サッカーの練習では、選手の方から私に伝える言葉がありました。
主体的に自分を表現する。
この行動そのものが成長を意味します。
私が選手達に試合前に「試合では、あの時、ああしとけば良かったと思うことのないようにプレイをして下さい。」と伝えることがあります。
でも、矢張り、試合でああしとけば良かったというプレイはあります。
私がそうでした。
だから、私はそうならないように日頃の練習に取り組みました。
その結果、高校生で「自分の下した試合での判断には間違いない」と思えるようになりました。
私にとって、自分の判断に自信を持つことが、成長の証でした。
4年生との対話には「試合中の判断」はまだ出てきませんが、そのうち出てくることを期待しています。
私のコーチとしての成長の指標は、選手がいつ試合中の判断を課題とするか、です。
そして、その自分の試合中の判断を第三者が評価する指標を何と定めるのか。
後者を自分で語れる選手にはなかなか出会えません。
“もっとも重要な性質は、とりだすために与えるパターンが完全でなくてもよいことだ。一部しかなくても、いくらか崩れていてもかまわない。部分的に間違っていても、自己連想記憶からは、はじめに記憶されたままの正しいパターンが返ってくる。”
(ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー著, 伊藤文英訳, 考える脳考えるコンピュータ,P.41, ランダムハウス講談社, 2005)
ここまでが、昨日の体験のシェアです。
ブログのテーマ「理念の体現」。
この「理念の体現」に役立つのは体験したことを自分のその後の行動に役立てるという態度です。
ここからは、昨日の体験を私が行動指針にどう組み込むのかというテーマに切り替わります。
この行動指針は私自身が頭を整理した記録として残すこと、更に、私と一緒に「マインド・ドリブン・ソサイエティ」の実現に向けて活動してくれる仲間へのメッセージにします。
「何に幸せをかんじるのか」が、これまでも、これからも人類の文明、文化の流れを創る源だと考えています。
そして、コレの表現形は一人一人異なります。
でも、その表現形を一人一人が抽象度の階段を登って理解を深めて行くと、結局、同じ所に辿り着くと私は信じています。
東京予選の志プレゼンは一人一人が全く違います。しかし、全員が良い世の中を目指しています。
サッカー選手が自分が遭遇した場面で選択するプレイは一人一人違います。しかし、全員がチームの勝利を目指しています。
組織論に「分化と統合が上手くいっている組織は業績が良い」という調査結果があります。
この結果は一人一人の幸せの表現形は違うけれども源は一緒であるという法則を示していると私は捉えています。
この法則を経営に適用している組織は業績が良い。
“④社会・生命的システム指向の価値観 マーシャクは「社会・生命的システム指向(social-ecological system orientation)」という言葉を用いています。少しわかりにくい表現ですが、要するに、組織を機械として見ることはせず、組織は有機的な生命体システムであると捉える考え方です。そして、自分の会社の利益だけを追求すれば良いと考えるのではなく、地球全体が社会システムであり、グローバル社会や地球環境との共存を目指すことが大切だという価値観です。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.280, ダイヤモンド社, 2018)
私の技術経営修士のテーマ「イノベーションの起点におけるスペシャリストの思考と行動」の結論は、ヒトは自分の望みを叶えるために多能化して行くという人間モデルです。
欲求が強ければ自然と多能化は進みます。
ヒトは幸せに必要な能力は生まれた時から持っていて、その時の望みを叶えるのに適した能力構造をとります。
そして、悩みの深いヒトは「本当の望み」と繋がった行動ができていません。
目を曇らせている何かがあるからです。
素直な多能化、目が曇ったままの多能化。
この2つを識別して、一人一人が「素直な多能化」の能力構造をとるための知識技術を開発する時代に突入しているのではないでしょうか。
コーチングは明らかにこの知識技術の一つです。
“私たちが今まで「性格」と呼んでいたものの正体は何なのか。何によって、どのように作られたものなのか。それを解き明かすのが、本書の大きな目的です。”
(苫米地英人, 「性格」のカラクリ, P.4, 誠文堂新光社, 2019)
人工知能、ロボット、IoTの行き着く先は生産の自動化と移動の自動化です。どちらも限りなく無料になると私は予測しています。
これは、人類に新しい欲望が現れなければ、ヒトによる労働は不要な世界になって行くことを示します。
この約10年が、生きるための労働を不要にして行くストーリーと強制的な労働が強化されるストーリーの分水嶺。
お金がなくても生きていける社会アーキテクチャを描く時代に突入しているのではないでしょうか?
私のストーリーは
2070年 期限付き暗号資産によるベーシックインカム
2050年 エネルギーと食糧の無料化
2025年 次世代の人工知能の社会実装開始、フィールドは介護、教育、医療から
あなたの仕事がリーダーシップをとって、より良い社会を創るのであれば、どんな社会を創って行きたいですか?
この問いは可能性ではなく、ご自身の期待として考えてみてください。
あなたの仕事がリーダーシップをとって、より良い社会を実現することは可能です。
その方法を見つけたいけれども、なかなか見つからない方へ。
こちらまで、ご連絡を下さい。
一緒に「一枚の絵」にまとめましょう。
#マインドドリブンソサイエティ
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