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本、音楽、映画

      2019/07/10


本、音楽、映画「サッカー型組織は生涯成長サイクルと自己組織化サイクルを回し続ける人財を輩出する組織です。
サッカーはゴールが明確です。まず、全員の望みが叶うゴールを明確にしましょう。個人が守る制約条件は3つか4つに絞りましょう。3人が合意すれば新しいプロジェクト(3ヶ月から2年)を始めることができる文化を組織に作って行きましょう。これは、機能毎に分けられた組織体制を維持しながら、環境の変化に素早く対応できる組織に変容する実践的な提案です。」

(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2019年7月8日、本日は、先週参加した「出版を元気にする勉強会プロジェクト:「AI導入は出版業界を救うか?」 ~本とITを研究する会~」で氣付いたことをシェアさせて頂きます。

この研究する会の主催者は、三津田治夫さん。三津田さんとはある方を介して知り合いとなり、今回、参加させて頂きました。
ドイツにシンパシーを持たれていらっしゃる方です。

私の参加目的は、私が開発中の人工知能(AI)の社会実装のアイデアを得るためでした。

“簡単にいえば「生命」とは「外界から物質やエネルギーを摂取したり放出したりして、成長、自己複製(増殖)する性質を持つもの」である。”
(志村史夫, こわくない物理学, P.16, 新潮社, 2002)

長年低迷している出版不況を脱出するためにAIを活用すると言うのが勉強会のテーマでした。

登壇者は出版会社の社長、通信会社の自然言語処理がご専門の研究者、画像認識をサービスとして提供しているAI開発会社の重役、読書エバンジェリストのYouTuber。

それぞれの方が、それぞれのお立場で出版業界をAIで元気にするアイデアをコメントされていらっしゃいました。

本屋さんの経営効率を高める。
流通の過程から無駄を排除する。
作家が元気になる。
本の分類。・・・

その大半の時間を使って議論したのは「マッチング」。
自分の読みたい本をAIが薦めてくれたら嬉しいと言うものです。
既に、AMAZONさんが自社で購買されたお客さんの購買履歴をデータベースにしていて、それを元にレコメンドはしています。

大規模書店であれば自社カードで記録したお客さんの購買履歴からレコメンドするサービスは実施しているかも知れません。

このレコメンド機能を充実するITシステムは既に私の頭の中にあります。
この構想を素早く温めて実行してみますね。

この他のアイデアは、毎月1冊本を購入しているヒトに2冊目を購入してもらう。
これは、本を購入する習慣のないヒトに購入してもらうよりも、敷居が低いから。
この実現手段として「速読を広める」と言われた参加者がいらっしゃいました。

“この課題について、右の島皮質の灰白質体積が内受容感覚の感度と高い相関があることが明らかにされている。また、その体積は日常経験する不安傾向とも関連していた。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.60, ミネルヴァ書房, 2018)

今のAIは、まだ「新しい仕組み」を提案できるレベルではありません。「新しい仕組み」を決めるのはヒトの役割です。
ヒトが意思決定するための基礎データの収集、決めた後の実行においてヒトを支援するのがAIの役割。
この構図は未来永劫変えない方が良いと私は考えています。
一人一人が情報リテラシーを身につけて、AIとの使い方を決める、選択する社会の在り方に期待します。

“さらに、このモデルには時間の概念が欠けている。静止した入力パターンが、静止した出力パターンに変換される。それが終わった後で、べつの入力パターンが与えられる。直前に起こったことであっても、履歴や記録は残っていない。そして何より、脳の複雑な階層構造と比べ、たった三列の構造はまったくお粗末だ。”
(ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー著, 伊藤文英訳, 考える脳考えるコンピュータ,P.37, ランダムハウス講談社, 2005)

私が登壇者のお話を聞いて、お隣さんと感じたことをシェアして会場で私が掴みたいと思ったのは、

本にしかない何か

最終的に言語になったのは「世界観」。
私が体験した商品やサービスを振り返った時、本から「世界観」を感じました。
でも、本の他にも音楽(アルバム)、映画も製作者の「世界観」を感じました。

ここまでが、当日の会場で私の頭の中にあったことです。
以下は、会場を後にして思考した内容です。

“何があっても生存し未来に向かおうとする、思考や意思を描いた欲求を実現するために必要な連携をしながら作用する諸々のプロセスの集合を、ホメオスタシスと呼ぶ。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.48, 白楊社, 2019)

では、私が感じる「世界観」として音楽や映画になくて本にしかないのは何なのか?

この問いに答えるために、「音楽」の「世界観」を分析してあたりをつけたいと思います。

音楽から感じる「世界観」は、「感覚」です。
また、アルバムの場合、1曲としての「世界観」とアルバムとしての「世界観」があります。
同じアーティストの場合、アルバム毎の「世界観」と全てのアルバムから感じるアーティストの「世界観」。
アーティスト間の「世界観」の違い。ライブで感じる「世界観」。ライブ会場の「世界観」。レコード会社の「世界観」とその特徴。
そのアルバムを聞いていた時期の自分の境遇という「世界観」。

今の私には「構造化された音楽の世界観」があり、私の世界観を構成するモノ一つ一つに「世界観」があります。
「構成するモノの世界観」は、それが発信している情報のうち私が受信した情報部分を脳内に再構築した「世界観」です。

私の「映画の世界観」も「本の世界観」も構造を持っていて、その出来上がり方も同じです。

ここではこれ以上詳細に分析しませんが、多分、世界観の構造の基本骨格は同じでもその詳細が「音楽」「映画」「本」で異なっていそうです。

もう一つ、使っている「感覚」の領域が異なります。
「音楽」はメロディー
「映画」は映像
「本」はテキスト

これらの分析より、「本」はストーリーをメロディーにしたり、映像にする場合の自由度が高いことが特徴だと考えました。

例えば、私が好んで読んだ本に、新田次郎さんの作品があります。
主人公が一人で雪山に登る小説。
頭の中で流れていたメロディーは、静かで研ぎ澄まされた数少ない音で構成されたメロディー。
頭の中に浮かんだ映像は、真っ白な世界に主人公が一人。
これは私が思い浮かべたメロディーと映像で、他のヒトが同じ様に頭に思い浮かべるかは別です。

これは、私がその小説から受け取りたい「感覚」を高めるために自らが作り出した「感覚」です。

“③クライアント中心の価値観 マーシャクは「クライアント中心のコンサルティング(client-centered consulting)」という言葉を用いています。コンサルティングという言葉が用いられますが、コンサルタントとクライアントという関係についてだけ言及しているのではありません。組織開発は、組織開発実践者が中心となって取り組みが行われるのではなく、クライアントである当事者が中心となって取り組まれることが重要だとする考え方です。クライアント・システムが自ら変わっていく過程を、組織開発実践者はパートナーとして支援していきます。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.279, ダイヤモンド社, 2018)

ヒトは自己再帰的に味わいたい「感覚」を増強する「感覚」を作り出します。

自分が戦場の英雄になりたければ、その感覚を増強するメロディーと映像を頭の中に作り出します。
自分が悲劇のヒロインになりたければ、それに相応しいメロディーと映像を自分の頭の中に作り出します。

ここの部分にAIを使って、更に、楽しみが広がるのであれば、「本」は「音楽」や「映画」との違いを鮮明にできそうです。

次世代のAIの社会実装の候補に「本」によるエンタメを加えます。

本によるエンタメを豊かにするAIの開発にご興味のある方、
・一緒に開発したい
・使ってみたい
・投資をしたい
こちらまでご連絡をください。

#自己再帰的な感覚の増強

 - Backgroudisation, イノベーション, ケース, データマネジメント, モノづくり, リーダーシップ, 下村拓滋, 人工知能, , 幸福論, 意思決定 , , , , , , , , , ,

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