人財育成のモデル 観点2 Appendix 能力を高める by T. S.
2014/02/28
皆さん、こんにちは、あなたの理念の体現を支援する SHIMOMURA Takuji です。
「能力の本質は自ら立てた問いに答える、若しくは答えるために活動し続ける思考―行動力です。」
リマインド
この記事は、人財育成モデル 観点2 の「能力を高める」に関する補足説明のためのものです。
人財育成モデルには観点が5つあり、これは2つめの観点です。
(詳しくは「人財育成のモデル」をご参照下さい。)
2.作業手順を見える化する能力を高める。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点2」をご参照下さい。)
私は能力を次の問いに答えを出す、若しくは答えを出すために活動し続ける思考―行動力と定義しました。ここでは、次の問いが、私の「自ら立てた問い」です。あなたの立てた問いとは異なるかもしれません。従って、ここからは私のケースが説明してあるとご理解下さい。
1.結果とは何か。
2.その結果の持つ意味は何か。
3.どういう形を結果にするか。
4.その結果を出すために必要な情報は何か。
5.誰の協力が必要か。
6.どういう順番で作業を進めたらその結果が得られるか。
問いに答える とは
それでは、それぞれの問いについて一人で全ての作業を実施して、その答えを確認できることを前提として考えてみましょう。
1.結果とは何か。
結果により誰がどうなるかの特定。
2.その結果の持つ意味は何か。
その人がそうなることの目的は何かの特定。
3.どういう形を結果にするか。
それを達成するために提供するものの形の特定。
4.その結果を出すために必要な情報は何か。
収集すべき情報の特定。
5.誰の協力が必要か。
協力者の特定。
6.どういう順番で作業を進めたらその結果が得られるか。
作業フローの特定。
事例:自己効力感を高める の場合
例えば、自己効力感を高めることが目標であった場合、
1.結果とは何か
どのタイミングでどのレベルの自己効力感を獲得するかを決める。
そして「なりたい自分になれそうな感覚」が高まり、「なりたい自分」に一歩近づく。
2.その結果の持つ意味は何か
自身が成長し続けるためのマインドブロック(例えば、不安の種)が軽減される。自身のみならず、周囲の人達も自己効力感の高まる。
3.どういう形を結果にするか
例1. 自己効力感を高めるために自身がとった行動の記録(それを読み返す)
例2. 自己効力感の高まるキーワード(言霊)の特定
例3. 自己効力感の高まるイメージの特定
例4. 自己効力感の高まる匂いの特定
例5. 自己効力感の高まる音楽の特定
例6. 自己効力感の高まる動画の特定
例7. 自己効力感の高まる動作の特定
その他、自身にマッチした形を特定する。
この形は、一瞬のうちに自己効力感を高めるためのスイッチとしても機能します。
4.その結果を出すために必要な情報は何か。
・過去の体験
・世界観
・志
・理念
・自身が「いい感じ」になれそうな将来の場
5.誰の協力が必要か。
例1. 自身よりも自己効力感の高い人
例2. この行動計画のコンセプトレビュー(フレームワークの完成度を見直す作業)に協力してくれる人(例えば、コーチ)
例3. この行動の進捗管理に協力してくれる人(例えば、コーチ)
例4. この行動計画を打ち明けて、その行動を見守ってくれる人(例えば、コーチ)
その他、自身が自己効力感を高めるために行動する上で必要と考えられる人。
6.どういう順番で作業を進めたらその結果が得られるか。
次の4つの手順を廻し続けます。
1) マインドセット(自身のモノの見方をどう維持すれば、若しくは変化させたら自己効力感が高まるか)
2) プロセス(どういうタイミングでどのレベルの自己効力感を得るか仮決めの手順を作成し、それに沿って行動する)
3) 知識・技術の獲得(プロセスの推進、つまり行動により自己効力感を高めるための知識・技術を新たに獲得します)
4) レビュー(1から3までの手順が「いい感じ」で体験できたか、つまり自己効力感が高まったか、行動に見合った高まり方だったか等を判断し、1から3の変更管理*1を行う)
プロローグ
ここでは、私の決めた能力の定義に従って説明しています。従って、あなたの能力の定義と異なるかもしれません。私は「能力」をこう捉えていると理解して下さい。
あなたの能力の定義はどんな定義ですか?
その定義と私の定義の本質的な違いは何ですか?
*1 変更管理 課題を抽出した起点から、課題を克服した終点まで、Plan-Do-Check-Action cycle(PDCAサイクル)を廻す中で、その過程の変更点を変更理由と伴に記録(記憶)すること。
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