この世界のオーナー
2019/04/26
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)
2018年12月25日、遠方に仕事に出かけました。その帰りに、その地域の図書館に立ち寄りました。
目的は街つくりにおける図書館の役割のリサーチと私の仮説への意見収集でした。
図書館を街つくりの中心とする提案については「人財育成を中心とした街つくりの設計図 学校と図書館の役割」をご参照ください。
私の仮説は図書館と学校に自然とヒトが集まる導線を作れば、自然とそこで新しい何かが生み出される。
“複雑だが心が介在しない社会的原動力によって、細菌は、遺伝的なつながりがあろうとなかろうが他個体と協力し合う。のみならず、心がないのに一種の「道徳的な態度」と呼ばざるを得ないような振る舞いを見せることもある。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.31, 白楊社, 2019)
結論は、「図書館は地域の活動を活性化する場になりうる」でした。
新しい何かを事業にするためには、図書館以外の機能が必要。
“体内の状態を一定に保つホメオスタシスは、視床下部、脳幹、脊髄のネットワークによって作られている。このホメオスタシスの基礎をなすのが、自律神経系と内分泌系の機能である。ストレスなどがかかると、扁桃体を通じて視床下部に信号を送り、交感神経と内分泌系が活性化される。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.21, ミネルヴァ書房, 2018)
この図書館は次の目標を掲げていました。
「居心地の良い図書館」
「出会いのある図書館」
「可能性を開く図書館」
図書館員に話を聞きました。
「静かに本を読むだけではなく、何か話ができるスペースを設けたり、何かを創作するグループの発表の場にすることを考えています。」
「例えば、マーケット等のビジネスに必要な情報も本図書館では備えています。」
意図した行動を振り返る。これをやり続けた先になりたい自分が現れる。
意図した行動
なりたい自分
これまで、仕事の合間に様々な地域の図書館を利用してきました。
数は少ないですが、建物の入り口から図書館の受付までの間に、テーブルとイスを置いてある図書館がありました。
そこでは、飲食したり、利用者が談笑してました。
ここにホワイトボードがあると、知的なコミュニケーションが発展できそうな感覚が私の中にあります。
“「組織開発」の源流ともいえる「Tグループ」の創始者として知られるクルト・レヴィンですが、実はそれ以外にもその後の組織開発に大きな影響を及ぼす重要な発明が少なくとも3つあります。それは、「アクションリサーチ」「組織変革の3段階モデル」「グループと組織のダイナミックス研究の基盤」です。」
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.142, ダイヤモンド社, 2018)
事業とはある意味、個人のリーダーシップを他者が承認して、それを支えるという側面があります。
リタイヤしたヒト、現役社会人、社会人になる前のヒト。
どの段階のヒトであっても、その地域で困っているヒトを助ける仕事、このままでは誰かが困ることに氣づいたヒトが誰よりも先回りして手を打つ仕事。
この2種類の仕事にリーダーシップを発揮するのは可能です。
そして、あなたが支えたいと思えるヒトを支えることも可能です。
あなたが大事にしている何かをあなたしかできない何かに繋げる場。
あなたにしか語れないストーリーで、あなたにしか担えない役割で。
それをあなたの地元の学校と図書館にして行きませんか?
自分の世界を持って、その世界の何かを誰かと共有する。
あなたの何かをすべてのヒトと共有する。
それは、あなたが新しい何かを生み出す過程で可能になると思うのですが如何でしょうか?
#人財育成を中心とした街つくり
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