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人財育成を中心とした街つくりの設計図 学校と図書館の役割

      2019/05/09


人財育成を中心とした街つくりの設計図 学校と図書館の役割「ヒトの本質は可能性だと考えています。本人が自身の独自脳を育てて、自分自身を幸せにする環境を生み出しています。自分の身体の外側で起きているコトも、実は独自脳が解釈しています。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

今回は、マインド・ドリブン・ソサイエティの中心にある人財育成場の標記の観点をまとめます。

私は2003年からU-12のfootballer(サッカー選手)のコーチをしています。
このコーチの経験をシェアしますね。
サッカーの指導の考え方として、ゲーム中心なのか、ドリル中心なのかの考え方があります。
これには正解はありません。その時の選手の能力、その時のコーチの能力、そして選手とコーチとの関係性によって異なります。

ただ、ゲームの感覚のすべてをドリルからは学べません。
一方、ボールを扱う技術が低ければ、ゲームでは足元ばかりが気になり、ピッチ全体を感じる、俯瞰するゲームの感覚は育ちにくい。

全体は全体からしか学ぶことはできません。

ドリルはゲームの感覚を自らの内に宿すために必要な要素技術を身につける機会です。
ゲームは独自脳と独自体を駆使して、競技に対する自らの感覚を成長させる機会です。

ここで、これから良く出てくる言葉、フレームとパターンの説明をしておきます。

フレームとは枠組み、概念、ルール、法則、情報処理の流れのことです。パターンとは同じフレームから出てくる多種多様な表現形です。
例えば、ヒトがフレームで、一人一人の個々のあなたや、私がパターン。スポーツというフレームの中の、football、野球、バスケット等の様々な競技がパターン。学校と言うフレームの中の、小学校、中学校、高校、大学、大学院というそれぞれの学校がパターン。

フレームとパターンの説明はここまで。

それでは、footballにおける人財育成に話を戻します。

Footballerの成長のフレームはゲームで自らの感覚を課題解決に最適化させる機会とし、ドリルでプレイの要素技術を磨く機会とすることです。日常、チーム全員がこの状況にあったとしても、一人一人が別々の考えを持っています。つまり、パターンは、一人に一つ、誰一人として同じパターンを持っていません。

Footballのゲームのフレームは、ボールに最も近い選手のvelocity(動きの方向とスピード)が他の選手のポジションを決めてしまうことです。そのパターンは、どの試合のどの場面を切り取っても全く同じモノはありません。

そして、この「ゲーム」を楽しむ環境を創っているのがFootball systemです。
このフレームは、IFABによって制定されたルールを核としてFIFAが各大陸を経由して各国、更には現場との間で、ルール等の情報、ヒト、モノ、お金(経営資源)の交換を行います。経営資源を各大陸を経由して現場と交換するパターンは、情報の核そのモノは同じだけれども、その伝え方受け取り方が発信者と受信者との関係によって決まります。有形な資源は形を変えず中央と現場との間でやり取りされます。

フレームとパターンは情報処理の用語です。フレームとは情報処理の流れ、パターンはその流れに投入した情報が流れに沿って変化して行く様(さま)です。Footballerの情報は一人一人の思考と行動、Footballの情報は一人一人の選手のポジションとプレイ、Football systemの情報は経営資源です。どの場面にも共通するのは、情報には最小単位があり、それがvelocityであることです。

ここで、velocityを説明します。
velocityとは物理学の用語です。物体が動くときには、方向と速度があります。この方向と速度のことをvelocityと言います。ここで私は「情報の最小単位がvelocity」と言っています。物体ではなく情報。これは本来の物理学で使われている物体のvelocityのアナロジーです。

velocityの説明はここまで。

それでは、footballにおける人財育成に話を戻します。

一人一人が独自脳と独自身体によって感覚を成長させています。つまり、お互いの感覚のBackgroundを完全には共有できません。
実のところ、一人一人の選手の感覚は、Footballのみで成長するわけではなく、その選手の人生(生き方)を通して成長しています。だからこそ、Footballという場を共有すると、この場がBackgrounの共有部分になり相互理解が進みます。相互理解が進むと、footballでの連携プレイに良い影響が出て、お互いの感覚の成長に繋がって行きます。この循環はお互いにお互いの成長を実感して感じ合う場を創ります。

同じように、学校、出身地、年齢、趣味は一人一人のBackgroundを共有できる社会基盤です。
それぞれの場においても場を共有することで相互理解が進み、相互理解が進むとその場を楽しみやすく、その場の共通目的を達成しやすくなって行き、それがお互いの感覚の成長に繋がります。そして、この循環が自身の成長と他者の成長を感じあう場を創って行くのです。

footballerにおける人財育成はここまで。

人財育成の定義はもしかしたらヒトによって異なるのかもしれません。
何を人財と呼ぶのか。
私は、自分自身を幸せにできて、周囲のヒト達も幸せに出来るヒトをここでは人財と定義します。
こう考えると一つのモデルができそうです。
自分自身を幸せにする目標を持っていて、その目標を達成するために様々なヒトと関わる。目標を持ってヒトと関わるのは場である。その場を他者と共有して感覚を磨き、相互理解が進んで場の共通目的を達成する。この場の共通目的を達成しながら自分の目標に近付いていく。
これが私が育成したい人財のモデルです。

人生の目標
共創の場

“一般に、島は感覚皮質であり、島、特に前島が主観的感情を作り上げていると考えられている。右の島の活動は、エネルギー消費、覚醒、回避的な行動と関連する。一方、左の島の活動は、エネルギーの獲得、すなわち、食欲に基づく行動や親和行動など、総じて副交感神経の作用に基づく行動と結びつく。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.25, ミネルヴァ書房, 2018)

それでは、今回のテーマ(標題)に話題を移します。
先にお示しした人財を育成するのが学校と図書館の役割とした場合、そのフレームを次にお示しします。

ここで学校と図書館の役割を、極端な形で説明しますね。

学校は情報の扱い方を知るためのドリルの場、図書館は人生を楽しむための情報収集の場。これが現在の関係性。この関係性に次の関係性を加えたいと考えています。
学校は生徒がリアル起業家教育を通して自分と社会との接点を感じる場、図書館は一人一人の住民がリーダーシップを発揮して自分と社会との本当の接点(リーダーシップのパワースポット)を見つけてそれを実現する場。この環境が整うと自然とコミュニティが自律した生態系へと変容し始めます。

ここで、ヒトの導線の変化が現れます。

会社は何かを生み出す場としてヒトが集まって来ます。これには生きるためと言う、半ば強制の側面もあります。
会社の他にヒトが集まる場所は、お金を消費する場です。ショッピングモール、映画館、飲食店、サッカー場、野球場等。

自然とヒトが集まる場所で、何かが生み出されている。

学校では生徒のリアル起業家教育を支援する大人が自然と集まる。
図書館には地域の課題を解決する活動をしているヒト、新しい事業を立ち上げるヒトが自然と集まる。

こんな導線が今のコミュニティに追加されます。

そんな観点からのテーゼ(提言)です。
何かを生み出す場への地域の導線ができた場合に期待できることを列挙します。

1.すべての住民が幸せになれる街つくり

宗教とは関係なく、一人一人が幸せについて語る。
そして、一人一人の幸せに耳を傾ける。
一人一人が幸せに向かって活動する。
何かを共有できるヒトが集まって、一緒に幸せに向かう。

何かを生み出す時に課題が出てきます。その課題に協力することで幸せを感じるヒトが現れます。
何か困ったことが起きた時。この困りごとを解決して幸せを感じるヒトが現れます。

一人一人が自身の幸せが何かを語れるヒトになる。そこには、そのヒトの目標があります。
すべてのヒトに常に目標がある。自覚していても、自覚していなくても。

慶應義塾大学 前野隆司先生は幸せな社員を増やして会社の生産性を高めることを提唱されています。
幸せな社員は生産性が高いと言う研究結果が出ています。

2.街つくり=ヒトつくり

一人一人が自分の健康を管理できて、やりがいを持った働き方ができる街つくり。

ここで言う、「働き」とは、だれかのために行動すること。例えば、お母さんが子供の世話をするとか、学童の通学の見守り隊など、お金を伴わない行動も含む。
街の良いところをヒトつくりの場とする。街に住む一人一人が自らが働き方を作って行く。
お互いにやりたいことを持った上で、関係を作りやすい街にして行く。

街つくりを「地域全体の働き方改革」から。

3.お互いが関係を構築しやすい環境つくり

一人一人が大事にしている何かと自分にしかできない何かを持っている。

独自の脳と独自の身体を使って人生を歩んで来た結果として、この事実がある。
この事実は、自分が良いと思ったことを他人は必ずしも良いとは思わない事実と繋がっている。
一人一人の「当たり前」に違いのあることをヒトはなかなか氣づけない。
多くのヒトの悩みが人間関係、コミュニケーションにあるのは、この事実があるから。

社会における課題をどう捉えて、それを自分がどう解決するか。
これを自分の言葉で語り、課題解決のために仲間を見つける場を自らが作る。

想うがままになりたい自分になる

4.更に、幸せなヒトが増えて行くための設計図の制作

学校、図書館を活用した、人財育成を中心とした街つくり。
自分の幸せに向かって行動し、周囲のヒトにも幸せを伝播できるヒトを増やす。

学校は多様な教科学習により、その教科の専門知識を知って身につける。これは、将来、様々な職業を選択するための素養でもある。
しかし、現状では獲得した知識を活用する方法を学ぶ機会は学校にはない。

もし、学校で、何かを作って自分が幸せになり誰かが幸せになる授業があれば、多分、その授業を通して獲得した知識の活用方法を学ぶことができるだろう。

そのために、一人一人が幸福論を持つ。若しくは、幸せを語る。
学校教育や職場でもこんな時間を持つ。

自分の大切にしている何かと自分にしかできない何かを結びつけるのは社会課題の認識。
街が課題設定能力を高める教育と機会を提供する。

例えば、その一つの手段として「コーチングとリアル起業家教育」を小学校、中学校に導入。
コーチングは対話している相手の内面にある矛盾点を察知して、それを指摘するのではなく、本人が気づくように質問を繰り返す技術。脳の癖を活用してヒトが目標達成を通じて成長するのを支援します。コミュニケーションの基本が相手の意思を尊重することにあるので、自分の当たり前を相手に押し付けない態度を涵養できる。
リアル起業家教育は、現青梅市立第三小学校 佐藤広明先生が杉並でも2校実践されました。市場調査、製品開発、広報、販売を通じて、実社会を肌で感じることができます。そして、自分が事業を立ち上げるときに、何が必要なのかを知ることができる。そして、自分と社会と本当の接点を見つける体験になる。

図書館は街における一人一人の住民の知が交差して、知を共有できる場としての時空間を設計する。そのイメージは、何かを生み出すために自然と住民が集まる場である。
図書館で起業を支援する試みがある。図書館を使ったマーケティング講座が当たり前になると、市場に対するリテラシーの高まることが期待できる。
自分が社会的な課題だと感じたことをデータで裏打ちして行動計画を立案する技術が磨く場にする。

“つまり、X理論の人間観を前提とする伝統的な管理法(=科学的管理法)では衛生要因の維持のみで、動機づけ要因が高まらないこと、Y理論の人間観によるマネジメントを通して動機付け要因が高まることが明らかにされ、マクレガーの理論がハーズバーグによって実証されました。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.130, ダイヤモンド社, 2018)

これから人工知能、IoT、ロボットが社会基盤となって行きます。
これらの社会基盤をテーマとし、地元の良いところを活かしていくリアル起業家教育から事業化への設計図があれば、学校教育から地元での会社経営までを有機的に結びつける活動がやりやすくなります。
この活動を街全体として取り組み、その活動を徐々に図書館に集約して行くことで、街全体が事業を起こしやすくなる未来を創る。行政と住民との日常的な接点としての図書館の役割を街つくりの鍵として行きましょう。



「地域全体の働き方改革」の設計図を学校、図書館を舞台にした人財育成を中心に制作しませんか。

“それに対し、「生命の繁栄」に関わる部分は、それより捉えにくく、その重要性が認識されることは滅多にない。この部分は、単に生存のみならず、繁栄を享受し、生命組織としての、また生物種としての未来へ向けて自己を発展させられるような生命作用が調節されることを保証する。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.38, 白楊社, 2019)

私が学校、図書館をその場として提案するのは、一つのモデルとしてです。
あなたのご自宅をその場にしても良いと思います。

あなたが社会に貢献したい何かで未来を創り出す。
私はあなたのこの活動を応援します。

#社会の俯瞰力

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