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文化はあなたの意識の向こうからやってくる

      2019/06/02


文化はあなたの意識の向こうからやってくる「チーム全体でゲーム観を共有するとは、その全体像よりも中核的な概念の共有が中心となります。全体像は常にその場でリーダーシップを発揮する個人のプレイ観に影響を受け変遷して行くからです。変遷する中でも変わらないモノ、それが中核的概念。それを中心としてチームのマインドが成長します。これがチームのカラーとして周囲のヒトが認識することになります。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2019年2月4日、マインドフルネス実践会に参加して参りました。2時間の瞑想の時間があっという間。正座と胡座が厳しく、最後は臥位にて。主催者から「眠らないようにね」との一言が。マインドフルネスは禅の瞑想をマニュアル化したモノです。なので、マインドフルネスにちょっとした違和感を持たれている禅の瞑想を学ばれた方もいらっしゃいます。意識を体中に染み渡らせて自分の身体の感覚を意識できるようになることが瞑想やマインドフルネスの実践に含まれていると私は考えています。

”内臓を制御するのは、内臓運動皮質(前帯状皮質と眼窩前頭皮質)である。ここから前述の手や腕の運動と同様に、運動指令信号が自律神経系を通じて内臓に伝わり、これによって内蔵の状態が変化する。内臓の状態が変化すると、その状態は内臓にある内受容器によって中枢に伝えられる。この伝達する神経系も自律神経系であり、これによって生ずる感覚を内受容感覚とよぶ。この信号をここでは情動と呼ぶことにする。”
(乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.47, ミネルヴァ書房, 2018)

悩みの側面として心と身体が一体化していないという状況があるのであれば、その状況を改善する効果がマインドフルネスにはあります。

先にお示ししました通り、このマインドフルネスは禅の瞑想が起源になっています。東洋で体系化した精神探求の技術が米国でマニュアル化され広まりました。大きく捉えると、これは文化の一部を構成しているように受け取れます。

そこで、今回のテーマは文化です。

文化はヒトの活動の結果の一つです。
冒頭のマインドフルネスは健康を探求する過程(フレーム)で現れました。そして、その元になった瞑想は自分を探求する過程(フレーム)で現れました。

健康探求フレームに瞑想をinputしたら、マインドフルネスがoutputされた。まるで、瞑想が健康探求フレームによってマインドフルネスに相転移を果たしたようにも解釈できます。

ここでは、文化を「目に見えないモノを形にする社会基盤」と定義します。何故ならば、文化は境界は明確ではないものの、ある程度の地理的な範囲や集団において、そこに所属する個人の意思決定に影響を及ぼしているからです。

従って、この事例では、健康探求フレームと自分探求フレームが文化に該当します。形になったモノ、マインドフルネス、瞑想はここでは「文化の表現形(パターン)」として、文化とは別物として扱います。

4年ほど前、この文化について集中的に考えた時期がありました。文化はどのようにして発生するのか?

“わたしの理論を聞いた多くの人々は、たいていこんな反応をする。「なるほど、そのとおりだ。知能をそんなふうに考えたことはなかったが、いまの説明を聞いてみると、まったくつじつまがあっている」と。”
(ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー著, 伊藤文英訳, 考える脳考えるコンピュータ,P.12, ランダムハウス講談社, 2005)

自然と共に生きる。
そして、幸せであり続ける。

私には、人類が延々と繰り返して来た活動に思えます。そして、文化はこの活動に内包され、ヒトの欲望に従い構造変化を起こして来ました。

こう考えると、文化が始まった頃は、地形や天候が文化にとって最も影響が深いのではないかと思われます。何故ならば、生活の基盤であり、住みやすさ、住み難さの決定要因になるからです。生息する動植物の決定要因でもあるので太古の昔には衣食住を決めていたと考えられます。それぞれの地域でマズローの欲求多段階説が展開され、文化が形作られたのではないでしょうか?

土着の文化はヒトの移動によって交流を始めます。見知らぬヒトに警戒感を持つのは、どんな意思決定をするヒトなのかが分からないからだと私は考えます。現代でもそうですね。
ある時期から異文化交流はホスピタリティー=異人歓待として発展をはじめました。旅人を歓迎する文化です。旅人は自分が旅を続けるために、必要な何かを各地で補給します。これが交易の始まりなのでしょう。お互いに相手にとって価値のある何かを提供する。

今では、ヒトの移動に伴う交易から、モノだけの移動による交易に物流はシフトしています。これは交易探求フレームから現れた貨幣と時空間(短縮)探求フレームから現れた交通機関のお陰です。

多くのヒトは、既に存在している組織に所属して活動しています。その組織が変わって行くだけということが多いのではないでしょうか。家族、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、会社等。
そこには、既にその組織固有の文化があります。

我々は、既に、そこにあるものとして文化を捉えていますね。
その組織の文化だと認識した時には、すでに、あなたはその文化を感じ取っています。

文化はあなたの意識の向こうからやってきます。

当時、文化を学んでいらっしゃった学生さんに尋ねたところ、

教授はその地域の有力者が文化を発信すると言われてました。

と答えてくれました。
勿論、そういう側面もあると思います。

では、その有力者は、如何にして自分の中に文化を持つことができたのでしょうか?

“文化的な思考、実践、道具の発明に向けて人類を導いた脳は、数十億年をかけて自然選択によって選ばれ、遺伝のメカニズムを介して構築されてきた。それに対し、文化的な心の産物と人類の歴史は、主に文化的な選択の影響を受け、文化的な手段によって受け継がれた。”
(アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.43, 白楊社, 2019)

同じ状況で求める答えが違うのも、答えが同じでもそれを実現する手段が異なるのも、すべて文化の違いからくるのではないかと思います。

最小単位の文化は一人一人の個人の文化。
一人一人の脳が違うことが、このような差異を発生させる原因だと考えます。
そして、一人一人の脳の形成には、そのヒトが過ごして来た組織の文化の影響を受けています。
個人から組織へ、組織から個人へ。影響の矢印は両方向。一人の発言が組織の活動を変えて行くのは結局、組織は個人の集団だからです。
すべてのヒトは組織を変えていくパワーを持っています。

よく観察すると、結局、個人が文化を表現していることに氣付きます。
地域や組織の文化(大きなフレーム)の上に一人一人の文化(小さなフレーム)が乗っかり、個人の文化が表現されているように私には受け取れます。

“リーダーシップ研究に当てはめると、それまでのリーダーシップ研究が、どんな状況でも奏功するリーダーシップ行動がいかなるものかを明らかにしようとしていたのに対して、コンティンジェンシー理論では「リーダーシップ行動のあり方は、リーダーが置かれた状況(例えばどのような部下に恵まれているかなど)によって、コンティンジェント(状況依存的)に変化する」と捉えました。その状況によってベストなリーダーシップスタイルは変わるものだ、というのがコンティンジェンシーのリーダーシップということになります。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.207, ダイヤモンド社, 2018)

人工知能時代は、個人が目に見えない何かを現す場である実証実験の数が増え、その時空間はどんどんと小さくなってて行くことが予測されます。それは、AI、ロボット、IoTが社会基盤になると、誰のやり方が最良かを討議する前に、まずは各自のやり方でやって見て、上手くいく方法を選択するために討議することが可能になるからです。
そして、大小様々な実証実験の結果が影響を及ぼす範囲は拡大の一途を辿るでしょう。

つまり、これまで以上に、実証実験がやり易くなると言えます。
そして、幸運なことに、望めば一人一人の経験値が増えることになります。

お互いに相手が自分の盲点に氣づき目標を達成した場面に立ち会うと、自分にも盲点があることを知り、それを克服する未来をイメージできるようになります。やがて、自分もそんな場面を経験します。これを私は認知の壁を突破すると言います。

あなたが認知の壁を突破すれば、社会はきっと良くなる。

他者の実証実験の活用方法に鍵がありそうです。
この環境をすべてのヒトが持つことができれば、今より、更に、あなた独自の才能を伸ばすことができそうではありませんか?

#gifted

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