人財育成のモデル 観点5 by T. S.
皆さん、こんにちは。あなたの理念の体現を支援する SHIMOMURA Takuji です。
「理念は経営を正確に迅速に行うプロセスと判断基準を構築するための key word の一つです。」
プロローグ
私の人財育成モデルは5つの観点から構成されています。
(詳しくは「人財育成のモデル」をご参照下さい。)
1.仕事を成長の機会と捉えるマインドセットを涵養する。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点1」をご参照下さい。)
2.作業手順を見える化する能力を高める。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点2」をご参照下さい。)
3.作業効率を定量化する能力を高める。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点3」をご参照下さい。)
4.関係する要素を複合的に判断して決断する能力を高める。
(詳しくは「人財育成のモデル 観点4」をご参照下さい。)
5.具体的な作業を実行する能力(正確・迅速)を高める。
今回は、観点5 具体的な作業を実行する能力(正確・迅速)を高める。 について説明します。
具体的な作業 とは
何かoutputすることが前提になっているプロセスのことです。
例えば、日常業務を考えると
飲食業であれば、商品(料理)を決める(開発若しくは購入先の特定)こと。 お客様からオーダーを取ること。 注文を受けた料理を作ること。 作った料理をお客様に提供すること。 お客様から料金をお支払頂くこと。 お客様のご来店からお帰りになられるまで快適に過ごしていただくこと。 これら一連の作業を効果的に実行できるBackgroundを整えること。
製造業であれば、商品(開発若しくは購入先の特定)を決めること。 お客様から受注すること。 受注した商品を確保(在庫の確認、購入元からの調達、作製)すること。 受注した商品をお客様に提供すること。 お客様から料金をお支払頂くこと。 お客様が購入して頂いた商品に満足していただくこと。 これら一連の作業を効果的に実行できるBackgroundを整えること。
ICT業であれば、商品(開発若しくは購入先の特定)を決めること。 お客様から受注すること。 受注した商品を確保(在庫の確認、購入元からの調達、作製)すること。 受注した商品をお客様に提供すること。 お客様から料金をお支払頂くこと。 お客様が購入された商品に満足していただくこと。 これら一連の作業を効果的に実行できるBackgroundを整えること。
(結果的に製造業とICT業のプロセスは同じになりました。)
順番が逆転したり、ケースによって正確には合致しない場合もあるかと思いますが、多くの場合、このような作業(プロセス)になります。
「これら一連の作業を効果的に実行できるBackgroundを整えること」をもう少し具体的に考えてみましょう。
あなた、あなたの会社はどのようにして商品を購入して頂けるお客様に巡り合うのでしょうか。
まずは、情報発信からですね。
あなたの商品を知ってもらう(市場、お客様に認知して頂く)。 商品がお客様の興味を惹く。 お客様が商品を購入したいと思う。 お客様が商品を購入する。
そして、お客様が商品に満足すること が次のプロセスで発生すると、リピート率の向上、新規顧客の獲得(満足したお客様が所有する商品を目にする人が増える、口コミ)に繋がります。
あなた、あなたの会社はどのようにして事業を変化させるのでしょうか。
事業を変化させるきっかけを見つける/きっかけが見つかる。 事業を変化させることを決める。 その変化を実現するための経営資源の変化を決める。 その変化を実行するために既存の資源の変化とあらたな資源の導入(借入、提携、外部委託、売却等)を決める。 決定事項を計画にする。 計画を実行する。
あなた、あなたの会社はどのようにして事業規模を変化させるのでしょうか。
事業規模を拡大する場合も縮小する場合もプロセスは同じです。
事業規模を変化させるきっかけを見つける/きっかけが見つかる。 事業規模を変化させることを決める。 その変化を実現するための経営資源の変化を決める。 その変化を実行するために既存の資源の変化とあらたな資源の導入(借入、提携、外部委託、売却等)を決める。 決定事項を計画にする。 計画を実行する。
そして、全ての作業には担当者が居ます。異なる作業の担当者が同じ人であったり、異なる人であったりします。
一般的には全体の作業量が増えると、自然と各作業の専門化が進み、異なる作業は異なる人が実施するようになります。
これが、私の「具体的な作業」のモデルです。
実行する能力(正確・迅速)を高める とは
「一般的には全体の作業量が増えると、自然と各作業の専門化が進み、異なる作業は異なる人が実施するようになります。」
これが、実行する能力(正確・迅速)を高める 本質です。
これを効果的に実行するための key word は、次の5つです。
1.理念
2.商品を「価値」や「意義」として言い換える。
3.「何」(what)を
4.「どうやって」(how)やるか。
5.その前に「何故」(why)か。
最も効率的に能力を高めることが出来る状態は「疲れを知らない子供のように仕事に取り組む」ことではないでしょうか。
私はそうでした。
子どもの頃は「自分が楽しい」が何かに取り組む動機でしたが、世界が広がるに従い「誰かの役に立つ」、「社会を良い方向に変化させる」ということが何かに取り組む動機になりました。自らを衝き動かす動機があなたの成長の原動力です。
それを見つけることができれば、1日の大部分を費やす仕事を通じてあなたは成長し続けることができ、そのスピードは加速されます。
既述の5つの key word は、目の前の仕事の認識を 自らを衝き動かす動機 に繋げていく思考と行動を手助けします。
専門化が進む とは
専門化は成長の一過程です。
専門化が進んだ結果、得られるものは、次の通りです。
・同じ時間でより多くのoutputを得る(生産量の向上)。
・同じoutputをより短い時間で得る(生産性の向上)。
・作業が定型化され、習慣化される(ルーチン)。
・不確実なことを確実にしていく(品質の向上)。
・対象となる知識・技術が体系化される(暗黙知、形式知)。
・協働作業が可能になる(チームワークの発生)。
専門化の目的は経営資源の有効活用です。
その手法は2軸です。
・資源(ヒト、モノ、お金、情報)を組合わせる。
・経営(生産を含みます)を正確に迅速に行うプロセスと判断基準を構築する。
専門化の実態は、あなたが、あなたの会社が、あなたの部署が、あなたのチームの2軸を通して、当事者が、第三者が認識します。
不正確な仕事を迅速に行っても、結果的に前工程に戻ることになり、余分な仕事が発生します。正確な仕事が迅速を確実にして、予測の精度を高める起点となります。専門化は正確、迅速の優先順位になります。
「ルーチンを形成して品質を確保する。その起点は専門家の暗黙知や形式知であり、チームワークを通じて生産量の向上や生産性の向上が実現します。そのレベルは5つの key word によって表現され、活用している資源の組合せや、ルーチンとなっているプロセスや判断基準によって体現されます。」
「専門化が進む」はこう表現できます。
生産するものをゴールに変えるとサッカーにも共通します。
人財育成の観点5 具体的な作業を実行する能力(正確・迅速)を高める とは
それは、「日常業務では、 商品(開発若しくは購入先の特定)の価値を決めること。 お客様から受注すること。 受注した商品を確保(在庫の確認、購入元からの調達、作製)すること。 受注した商品をお客様に提供すること。 お客様から料金をお支払頂くこと。 お客様が購入して頂いた商品に満足していただくこと。 のプロセスが、
お客様を増やす では、 あなたの商品を知ってもらう(市場、お客様に認知して頂く)こと。 商品がお客様の興味を惹くこと。 お客様が商品を購入したいと思うこと。 お客様が商品を購入すること。 お客様が商品に満足すること。 のプロセスが、
事業を変更管理する では、 事業そのもの若しくは規模を変化させるきっかけを見つける/きっかけが見つかる。 事業そのもの若しくは規模を変化させることを決める。 それを実現するための経営資源の変化を決める。 それを実行するために既存の資源の変化とあらたな資源の導入(借入、提携、外部委託、売却等)を決める。 決定事項を計画にする。 計画を実行する。 のプロセスが、
そして、これら一連の作業を効果的に実行できるBackgroundを整えること。 のプロセスがあります。
これら全てのプロセスのルーチンを形成して品質を確保する。その起点は専門家の暗黙知や形式知であり、チームワークを通じて生産量の向上や生産性の向上が実現します。そのレベルを5つの key word によって表現し、活用している資源の組合せや、ルーチンとなっているプロセスや判断基準によって体現します。
5つの key word。
1.理念
2.商品を「価値」や「意義」として言い換える。
3.「何」(what)を
4.「どうやって」(how)やるか。
5.その前に「何故」(why)か。
お客様への価値提供、お客様の価値受容を継続していく(Going Concern 永続する組織活動)ために、自ら立てた問いに答えを出す、若しくは答えを出すために活動し続ける思考―行動力を高める」と言い換えることができます。
仕事の専門化を成長の一過程と捉えると、全ての仕事に意味を見出せるのではないでしょうか。
あなたのゴールが明確であればあるだけ、日々の仕事の意味や価値を鮮明に認識できます。
あなたは、どのようにして理念を形成して来ましたか?
更に、それをより鮮やかに体現するためには、どのような体験が必要だと思いますか?
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