愛だろ愛

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愛だろ愛「相手がヒトの場合、思った通りにならない原因は場面、場面によって様々でしょう。相手が違えば対応が違い、同じヒトでもタイミングが違うと対応が違います。対人関係における障害の原因は、多くの場合、相手のすべてを知らないまま対応していることにあります。」

（シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ　α, affirmativeArchitect出版, 2018）

2018年4月2日、昨日の記事「スイッチを入れたのは誰？」に関して、一夜明けて、正確に言えば、コーチ仲間と意見交換してから２夜明けて結論が出ました。

それは、あなたです。

この問い「（この世の原型、初まりの）スイッチを入れたのは誰？」を発したのがあなただからです。

この答えに至る私の思考の系譜を以下にお示しします。

あなた
愛

コーチングでは、答えはすべてそのヒトの中にあるコトを前提にしています。
万人にとっての常識のないことも当然のコトとして対話します。
逆説的ですが、「万人にとっての常識はない」コトが、唯一の”常識”なのです。

“従って、自己存在感は、予測信号の出力部である眼窩前頭皮質、前帯状皮質と予測誤差を評価する前島（または島中部、後部）によって支えられている。興味深いことに、前島は自己主体感の変化によって影響を受ける。”
（乾俊郎, 感情とはそもそも何なのか, P.51, ミネルヴァ書房, 2018）

「万人にとっての常識はない」という前提から２つの仮説を生み出しました。
いずれの仮説においても「スイッチを入れたのはあなた」です。

仮説１

あなたも、もしかしたらそうかもと思って頂けるのかどうか未知数であり、

私自身も、そんなコトないよね、っと思っている仮説です。

あなたは、この世界には実在していなくて、あなたの意識がイメージしているだけ。あなたが確かに感じている物質の触知さえも錯覚。登場人物も物理的な存在ではない。

あなたが理解し難い存在や状況がこの世界に存在するのは、あなたがご自身のコトを理解できていない部分があるからです。

若しくは、未知な存在があった方が、今の世界では楽しいからだと、あなたが決めているからかも知れません。

この世界にアクセスしたのはあなたの意思です。なぜならば、あなたの世界にはあなたしか存在しないのだから。

つまり、あなた自身がこの世界を現したのです。

“ネーヴィスは「ユース・オブ・セルフとは、他者に影響を及ぼしていくために、自らの観察、価値観、感情などに基づいて動くこと」と定義しました。”
（中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.226, ダイヤモンド社, 2018）

仮説２

次に、あなた自身がこの世界に物理的に存在していて、あなたの身の回りの登場人物も物理的に存在しているとします。
物理的な世界が存在している。

宇宙はビッグバンで現れたと考えられています。
（ビッグバンは仮説で実際に起きたのか、どこで起きたのかということはまだ明らかになっていません。今、わかっているコトは、宇宙は相転移を起こしているコト、膨張を続けているコトです）

つまり、物質が現れたのがこのビッグバンです。

ですから、あなたの行動原理、私の行動原理、彼の行動原理、彼女の行動原理、恋人の行動原理、家族の行動原理は、このビッグバンを起こした原理から相転移を繰り返して現れた原理と考えられます。

そう考えた時、すべての文化、すべての文明、すべての国で共通して起きているコト、すべてのヒトにおける共通の行動を観察すると、ある事実に気づきます。

ヒトは誰しも愛を持ち、幸せになりたいと思っている、幸せであり続けたいと思っている。

一人の個人がある意図を持って行動したコトが、世界中に影響を及ぼしている。

これは、ヒトの行動は愛から発生して、幸せに向かうという軸を共有していることを示しています。

憎しみの感情さえ、元を正せば愛に行き着きます。
満たされない愛、受け入れられない愛。

ヒトの行動が愛から幸せに向かう軸は共通していますが、その実像はヒトによって異なります。それは、一人一人、物理的な環境が異なるからです。両親が違う、ご近所さんが違う、友達が違う、通った学校が違う・・・。

意図的に意思決定をしたのはいつからか、その状況は？
これも一人一人異なります。
まず、幸せに向かって行動を開始した視点とベロシティ（方向と速度）から違うのです。

何を幸せだとイメージして、そのイメージを実現するために、何を選択するのか。

この組み合わせがあなたと完全に一致するヒトはこの世界には居ません。

“コンピュータと脳は、完全に異なる原理でつくられている。前者はプログラムされ、後者はじぶんで学習する。一方は完璧な動作を必要とし、もう一方は柔軟な素質を持ち、多少の不調は影響しない。かたや中心にプロセッサがあり、かたやいっさいの集中的な制御がない。違いはいくらでもあげあられる。”
（ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー著, 伊藤文英訳, 考える脳考えるコンピュータ,P.20, ランダムハウス講談社, 2005）

あなたは愛あるヒトであり、その愛はあなたの先祖も持ち続け、ビッグバンを起こした原理に繋がって居ます。

つまり、あなたがこの世界で認識できるすべての存在と共有している、もしくは、そこにも繋がっている愛を生まれから死ぬまで手放すコトはできません。

そして、あなたの世界は誰とも共有できない、あなた独自の解釈で出来上がって居ます。

よって、

あなたの世界を最初に創ったモノはあなたの愛であり、今、あなたが存在しているからこの世界があるのです。
そして、あなたの愛はあなたの世界を構成しているすべての存在に繋がる鍵です。

“学習や記憶の能力が発達すると、個体は、事実や出来事に関する記憶を形成、想起、操作することができるようになり、知識と感情に基盤を置く新たなレベルの知性が発達する道が開けた。この知的能力の拡大のプロセスに、やがて話し言葉が加わり、観念と言葉と文の間のやり取りがたやすくできるようになる。そこからは、創造性の洪水は抑えられなくなる。こうして自然選択は、特定の行動、実践、道具の背後にある観念の劇場を征服し、文化的な進化と遺伝的な進化の連携が可能になったのだ。”
（アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.44, 白楊社, 2019）

#StructureOfNotNormalIsNotAbnormal

【FB, すべてのヒトが幸せになれる世界へ　17, 20180402】