教科 文化人類学
目的
一人一人が意識の定点観測をしていて、独自の身体によって認知をしている世界は一人一人異なることを理解する。そして、認知が異なるヒト同士が共通目的を持ち、協働作業により、その目的を達成するための科学知識技術を獲得する。
Background
“文化と文明は一人一人が持っている。それは、そのヒトの体験から導き出される。文化、文明という言葉があり、概念はあるが、その定義は永遠に合意されないと私は考える。言葉は「今ココの真ん中」をそのヒトが射抜く手段でしかない。つまり、すべてを伝えられない。対話において「今ココ」は一人一人異なる。その対話に入る前は別々の活動をし、対話が終わった後は別々の活動をする。ここで言う「別々の活動」は身体を共有していない意識の中の活動を言う。そして、一人一人が自分の認知を形成させて来た存在(認知のエコシステム)に注意を向けて、本当の人類の共通言語、原理、を感じ取り、その原理に従い行動できる自分になる。原理に従うと幸せな感覚になり続けることができて、その幸せな感覚を周囲に伝播させて行くことができる。そして、この感覚は物欲と支配欲からは得られないことを知る。
Wikipediaには文化人類学を「人間の生活様式全体(生活や活動)の具体的なありかたを研究する人類学の一分野」と定義している。”
*photo ACより入手
学習の概論
学習者には自分の人生、自分の幸せを自分で創るために学ぶことに気づかせる。自分が文化と文明の中に生まれ、それを変化させる存在であることの自覚に繋げる。この教科の学びのゴールは文化と文明を定義すること。この定義の条件は、自分の中にもあり、自分の外にもある、文化と文明。文化人類学を学ぶ目的を理解した生徒が、自らの興味に従い、情報収集し、定期的に情報収集した結果をまとめて仲間に報告する。まとめる方法は、各自に任せるが、必ず、Outputにすること。テキストによる報告書でも、動画による解説でも良い。Outputを遺す理由は2つ。自分自身で振り返るためと、自分の主張を第三者に伝える手段にするため。報告は、学びの目的、データマネジメント(DM)の枠組み、これまでのDM、今理解している文化人類学、今後の予定、自分の専門知識を社会にどう役立てるか(貢献)、貢献と自分が取り組んでいる文化人類学との結びつき。
この学びを実践する前提条件
ビッグバン教育の段階、遊び→学び→貢献、を体験していること。
自分の興味が明確になっているか、なっていないか、を自覚していること。明確になっているのであれば、その興味に文化人類学を結びつけられること。自分の興味が明確になっていないならば、その興味を明確にするための学びであることを理解していること。
ガイダンスのモデルは2種類。
1.石器時代からの今に向かう段階的なレクチャー
2.今の社会を切り取り、そこにある文化と文明に焦点を当てて、その文化と文明がどのようにしてできて来たのか過去に遡るレクチャー
どちらか一方でも良いし、両方を組み合わせても良い。
学習者に何回も伝えるべきことは、自分が生まれる前のことが記録されている通りにあったのかどうかを誰も判断できない、こと。
つまり、過去の歴史は誰かが書き換えている可能性がある、こと。
ビッグバン共育における「教科 文化人類学」の位置付け
ビッグバン共育の目的は、主観の確立とその主観を社会に結びつけること。これは社会の中から自分の貢献分野を特定し、その貢献分野を通じて、社会全体に貢献するpersonalityを獲得すること。
そのために「意識を自由に扱えるようになり、自分を上手く表現して、やりたいことをやるタイミングを創れるようになる。」
学習者が社会を理解する手段としての「教科 文化人類学」
OnGoingReport
2021年10月3日時点の「私の文化人類学」をまとめる。
文化とは「そのヒトが活動する場における情報空間の規則性」。文明とは「そのヒトが活動する場における物理空間の規則性」。こう定義している。この定義が正しいことを検証するために文化人類学を学んでいる。
学びの目的
私の文化と文明の定義を検証する。
データマネジメント(DM)の枠組み
ヒトの活動はすべて、意識の中で行われている。私が「すべてのひとが幸せであり続ける地球を実現する」ために(人生の目的)、文化人類学の構造で、自分の体験を科学知識技術として体系化して来た。死ぬまで続ける。自分の体験の起点と終点を振り返り(Phenomenology)、その中から文化および文明の規則性を帰納的に明らかにした(Theory)。明らかにした規則性を適用して、自分の事業計画を推進している(Study)。観察の最小単位はヒト。そのヒトとの協働作業を通じてDMを実践している。様々な国のヒトと協働作業を実施する場合、主張における私のBackgroundを伝え、相手のBackgroundを確認している。人生の目的を達成するための計画はできているので、この計画を推進する目的で文化人類学を学び、文化人類学の構造で科学知識技術を整理して、文化を超えて人生の目的を達成する活動に活かす。
これまでのDM
学校で学んだ社会科が私の文化人類学の基礎。大学卒業後、戦前戦後の昭和史に興味を持ち、この範囲で文化人類学の知見を深めた。後ほど、まとめる。昭和史の他にも、夢中になったFootballでは、WorldCupの各国の闘い方の違いや、各国のプロリーグのTV観戦やwebからの情報収集により、Footballへの理解を深め、U-12の選手へのコーチングや、日本サッカー協会の提言に結びつけている。新薬開発では仕事で新薬開発への理解を深めた。製薬会社に入社した時、丁度、日米欧で同じガイドラインで新薬開発する活動が始まっており、私はこのガイドラインを勤務する製薬会社が遵守するための活動を担当した。主に3極の規制当局の考え方を情報収集して文化の違いへの理解を深めた。仕事の中でTheoryを生かしていたが、Footballと同様、世界の成り立ちへの理解に繋げ、私と同じように考えられる人工知能の開発、日本人が世界でリーダーシップを発揮するための内閣府への提言、に生かしている。私が夢中になって実行している、実行して来たことと昭和史から学んだことを後でまとめる。昭和史は半藤一利さんの著作「昭和史」に巡り合いました。また、昭和史ではありませんが、出口治明さんの「哲学と宗教全史」に巡り合いました。社会科の世界史で学んだことが蘇ります。世界の中の日本を位置付けるために役立てています。お金持ちであることが社会的なステータスに繋がる文化を欧米が推進して来たことが、宗教がお金を目的に植民地主義に協力をした歴史を生み出したと理解しました。宗教戦争では、神が異教徒を殺せと命じたと言われていますが、それは神ではなくヒトが言ったと私は考えるようになりました。インディアンは悪者として西部劇に登場します。これは入植者の視点です。インディアンにとってアメリカ大陸は新大陸ではありませんでした。ヨーロッパ人にとっては新大陸です。インディアンの視点ではヨーロッパ人は侵略者です。文化人類学から分かることは、土地風土に根ざした文化は欧米の文化に変えられて来ました。物質的に豊な社会は誰もが憧れるので、それぞれの文化において葛藤はあったのだと思いますが、一つの地球全体の変化からはヒトの物欲を満たして来た歴史だと解釈できます。近現代史研究家の林千勝さんからドイツがヨーロッパで戦争を始めた時、対ソ戦争を始めると、戦争に勝つ可能性があったこと、対米戦争を避けて、インド洋で英国の補給路を断つと英国は戦争を続ける物資がなくなり、戦争に勝つ可能性があったことを、当時の秋丸機関はレポートしていたことを教えて頂きました。開戦当時の近衛文麿さんが外国の力を借りて天皇制をなくし自分が日本の支配者になりたかったこと、この目的を達成するために日本の共産主義者と手を組んだことを一次資料から確認されました。更に、資本論の著者マルクスさんは、国際金融資本家のロスチャイルド家の家系。革命がヨーロッパ各地で勃発していた時代に自宅前に群衆が押し寄せる体験をしたロスチャイルドさんが、資本主義国家に対抗する社会主義国家を創り、東西対立による不安定を世界に演出し、一般のヒトの注意がお金持ちに集まらないようにして、その裏でお金儲けを続けていることを一次資料から確認されています。日本も欧米の経済による支配ー被支配の構造に組み込まれつつあります。日本は昭和の時代、1億総中流と言われ、みんなが幸せを感じていましたが、小泉純一郎さんが首相の時、外資が日本の大企業の株主になれるように体制を変えて、外資による日本経済への影響力が増す結果になりました。給与所得の上位ランキングに企業のトップではない外国人取締役が何名もいることが公表されていました。勿論、日本人が豊かになる経営を実践して頂けているのでしたら良いのですが。
人工知能が社会実装されると、日常生活に必要な製品やサービスを自動生産できるようになる。資本主義経済では、一人の資本家がAIを導入して機械で製品を生産して原価をどんどんと安くする経営を始めてしまう。「生きるための労働」が必要な社会システムなのに「生きるための労働」はなくなってしまう。製品の購入者はいなくなり、資本家も稼げなくなる。この世界中の社会システムは、お金が人々の欲望を駆動して、大量生産大量消費の物質文明を齎しました。購買力のある市民がいる国では供給過多になり、大量廃棄が加わり、天然資源を消費し続けて地球環境が人類の生存を脅かすほどに悪化してしまいました。更に、貧富の差は拡大し続けているので、フランス革命が一つの国だけではなく、世界レベルで同時多発的に発生するリスクが高まってしまいます。この未来予測から、今の富裕層も今の貧困層も幸せであり続ける地球を実現するために、今後必要な科学知識技術を特定し、その開発を推進している。この続きは、今後の予定に。
今理解している文化人類学
人類はアミニズム(自然崇拝)から文化の発展が始まった。食料確保、外敵防御のために道具文明が始まる。狩猟を集団で効果的な実行が組織社会の始まり。農耕が食糧確保の手段になり定住が始まった。ある時から収穫物を分配する社会システムが始まり、集団に鬱が発生するようになった。土地の私有が認められるようになると私有地を広げて食料を沢山生産するために道具文明が更に発展した。家族は食料の生産手段だが、土地は限られているので家督はただ一人、長男だけが継ぐ人間文化が広く普及した。長男以外の子は長男と一緒に暮らすか、別に私有地を持ってそこで食料を生産した。道具文明の発展で食糧を備蓄できるようになると、生産道具を作ったり、運搬道具を作ったり、余剰の食料を市場で売買する市場社会ができた。そして、分業社会もできた。蒸気機関の発明により家畜以外に疲れを知らない動力源を発明すると、機械を使った生産力が高まり、それを動かすための電力を供給する基盤が社会にできた。インフラ社会の始まり。そして、資本家は供給を増やしたければ労働者が必要となり、家を継がない家族の働き場所の選択肢が増えた。資本家ー労働者社会の始まり。これらの過程で、その地域における地形や天候が食糧の生産、物流や人流の制約条件になっていたので、利用可能な情報、利用可能な道具で地域を発展させた。それが、文化や文明の違いの原型となった。資本家がお金持ちになるのは、労働者に稼ぎを平等に分配していないから。労働者からの搾取により、お金持ちになった資本家は、自分の欲求を満たすため、珍しい物品や美味しい食料を求めた。それが植民地の開発に繋がった。アミニズムのまま生活をしていた文化圏にヨーロッパ人は進出して自分たちにとって価値のある物を調達した。植民地を開拓するヒト、そのヒト達の精神的な拠り所としての宗教。この関係性をうまく回すことでヨーロッパは繁栄を築いた。これが長年続く過程に国際金融資本家の役割があった。戦争好きな国王がお金を刷って戦争をするとインフレが起きて国内の経済が混乱していた。国際金融資本家はお金の発行権を国王から譲り受けて、社会が経済によって安定する仕組みを構築して来た。大東亜戦争によりヨーロッパは植民地を失い、武力による支配と被支配の関係は表面上なくなった。その後、支配と被支配の手段が経済に変わった。各国をお金持ちの支配層と労働者で回る社会システムにして、お金持ちが更にお金持ちになって経済を安定化させる仕組みを手厚くした。その結果、貧富の差が拡大し、先進国がテロの対象になった。
今後の予定
最初の技術が「私と同じように考えられる人工知能」。これを量子コンピュータで実現する。量子コンピュータで実現できたとなると、人類は量子を自由に扱えた事になる。これは物質からエネルギーを取り出す技術に繋がる。この技術を実用化してエネルギーを無料化する。そして、機械で食糧を生産して食料を無料化する。これらの技術が確立しているときには家の建築、メンテナンスも自動化できていると考えられるので住居費は無料。地球資源を無駄使いしない文化が世界中に広まるので衣服は古着屋を中心に流通。自動車、自転車等、シェアリングエコノミーを利用可能な範囲で広げる。これをテロと貧困を同時に撲滅する手段に発展させて行く。この事業の推進に必要な文化人類学を獲得します。
自分の専門知識を社会にどう役立てるか(貢献)
ヒトおよび組織の意思決定の質を高めるためのPlanningとその実行支援。そのために、人類が従っている宇宙の原理を明らかにして、それを普及する。これによって、一人一人が本当の自分から成りたい自分になる社会システムを世界に広める。強制はしない。生まれながらの悪人はいないことをヒトの成長過程と社会の成り立ちにより説明可能にする。この過程はヒトの意識の規則性が決めている。この規則性を人工知能に実装して、一人一人が意思決定をする度に、人類の目的を達成に向けて、人類の役割を担える社会システムを構築する。この社会システムにおける人財育成システムがビッグバン共育。幼児から認知科学の知識技術を取り入れて、意識を自由に扱えるようになるカリキュラム。学習者がソクラテスさんの「産婆術」ができるようになるために、学習支援者が「産婆術」を駆使する。ビッグバン共育はコーチングとリアル起業家教育とManagemnetofTechnology(MOT)から構成されている。文化人類学はMOTに含まれるが、コーチングとリアル起業家教育において、対話の相手(学習支援者に対する学習者)の文化と文明を推察するためのBackgroundとなる。続きは後。
貢献と自分が取り組んでいる文化人類学との結びつき
(前項から続く)ヒトおよび組織の意思決定の質を高めるためのPlanningとその実行支援が私の貢献。この貢献と文化人類学との結びつきは、私が「産婆術」を駆使することを介する。「産婆術」には対話の相手への理解が不可欠。この理解を深めるのが文化人類学の科学知識技術。このBackgroundを獲得すると「考え方が異なるヒト」は殺す対象ではなく、「自分の中にある未知の自分を見つけ出すパートナー」になる。ヒトは物欲と支配欲で満たされることはなく、そこから抜け出せないヒトは、結局、癌細胞のように身を滅ぼすことが理解できる。「産婆術」の到達点は、対話の相手が自分の課題の真ん中を射抜けるようになること。自分の課題の真ん中を射抜けるようになった学習者が、それを学ぶ過程にある学習者の支援者となる。
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