プロジェクト 為替レートを調べよう!
2021/11/24
目的:為替レートがどのようにして決まっているのかを調べる。可能な限り、実例を知る。
“「スライブはフェイクか?」に取り組むための一つのプロジェクトです。為替レートは民間の銀行同士がお互いの自国法貨を交換する時に決まります。ここに政府は関与していません。各国が内需で運営できれば、旅行以外の法貨交換の必要はなくなりますが、製品やサービスの交換が必要な限りなくなりません。このプロジェクトで明らかになったことが「スライブ」の内容と矛盾していれば、もしかしたら、「スライブ」はフェイクかも知れません。”
各自がレポートをまとめて、お互いのレポートを共有し、自分の考えをまとめます。
そして、理解した事実から自分のプロジェクト「すべてのヒトが幸せであり続ける地球の実現」を見直します。そして、変更管理を記録します。何も変更しない場合、その理由を記録します。
レポートの事例。
“テーマ:為替レートを調べよう!(2021年5月26日)
為替レートがどうやって決まっているのか、誰が決めているのかを調べました。
【結論】
為替レートを決めているヒト達
・法貨を交換する銀行同士の合意(インターバンク市場)
・中央銀行(対顧客市場)
<インターバンク市場の仲介者はインターバンク市場と対顧客市場に参考レートを提供している>
現時点の調査結果から、スライブがフェイクであるとの事実は確認できなかった。
為替レートの具体的な算出法とその時々の適用事例を確認できるとスライブがフェイクであるとの事実が見つかるかも知れない。
参考情報:
・為替は国家間の法定通貨の交換だが両国の政府は関与していない。
・世界にネットワークを持つ中央銀行制度によって為替は決まっている。
・為替市場はクローズな両国の銀行間で行われる「インターバンク市場」と銀行が仲介するオープンな「対顧客市場」がある。
【調査経過】
情報源は次の4つ。
それぞれの記事から私が着目した箇所を抜き書きしました。
1
加藤康之, 為替レートはどうやって決まるのか? 〜 #加藤康之の投資講座 中級編4〜(2019/12/27 11:17)
内容の抜き書き1
“その経済状況として物価と金利を考えるのが為替の理論です。物価の差に基づく理論を「購買力平価説」、金利の差に基づく理論を「金利平価説」と呼んでいます。2国間には物価の差や金利の差があるのが普通です。”
2
みやした, 為替レートの数字を決めるのは一体誰? その正体を完全解明します(2020.06.23更新)
内容の抜き書き2
“インターバンク取引での仲介システムを提供するトムソン・ロイター社やEBS社は、これらインターバンク市場全体の取引額、取引量、傾向を知ることができます。
彼らはこの膨大な取引データを独自の方法で算出して、「僕が考える現在の為替レート(気配値)」として世界に配信するのです。この気配値がまさしく、序盤で話した「おおもとの数字」だったのです。つまり、為替レートを決めている存在の正体は、インターバンク取引の仲介システムを提供する企業だったのです。
算出方法については、一般人が知り得る範囲ではないですし、知っていてもデータがないので気配値を算出することはできません。”
内容の抜き書き3
“ここまでの内容から次のようにまとめられます。
1
銀行同士で行われる、異なる通貨の売買(インターバンク取引)時の値段(インターバンク・レート)は、個々の銀行が需要と供給から決定する。
2
秒刻みで行われるインターバンク取引のデータを元に、トムソン・ロイター社、EBS社等の仲介者独自の計算方法で算出した気配値を配信する。
3
気配値を元に、報道機関や金融機関(銀行・証券会社・FX会社)が為替レートを独自の手数料などを踏まえて配信する。
為替レートとひとくくりに言っても、誰が配信しているものかによって、数字がバラバラなんですね。”
3
東海東京証券株式会社, 「外国為替市場ってどこにあるの?(作成日不明,20210526webにて確認)
内容の抜き書き4
“外国為替市場は銀行同士が通貨を売買している「インターバンク市場」と、銀行と個人や一般企業などが通貨を売買している「対顧客市場」の2つに分けられます。
インターバンク市場では、取引したい人同士が直接取引しています。対顧客市場では、銀行が売買を仲介し、個人や企業などと取引を行います。”
4
日本銀行金融市場局, 「外国為替市況」の解説(2017年8月)
内容の抜き書き5
“円インデックスの作成方法は、国際決済銀行(BIS)が作成している実効為替レート(Broad Index)の作成方法に準拠します。概略は以下のとおりです。
なお、詳細については、BISのホームページ(外部サイトへのリンク)を参照して下さい。
(a)対象通貨の為替レートは、原則として、Bloombergが提供するNY17時時点(東京時間翌日朝7時時点<サマータイム期間中は、朝6時時点>)のレートを使用。
(b)貿易ウェイトは、3年間の貿易額の平均値等を基に、3年毎に更新。
(c)ウェイトが更新された時は、可能な限り早期に公表データに反映し、過去計数を遡及して改訂。
(d)作成上の基準時点は、1999年1月4日(この時点を100として指数化)。”
以上が4つの情報源と私が注目したポイントの抜き書きでした。
為替レートが決まる仕組みは分かりましたが、現時点で実例を知ることができていません。
2番目の資料が正しいとすると、為替レートは1回、1回の銀行間の取引時に決まる。その取引で参考になっていると思われるのはトムソン・ロイター社やEBS社の発表した為替レート。トムソン・ロイター社やEBS社は、銀行間の取引を仲介しています。銀行間で為替レートを決める基準に「金」や「金利」「物価」が含まれているのかも知れませんが、各銀行が基準を持っていて一般には公開されていません。実際の交換が一つの銀行に絞られているとその銀行の意図が色濃く反映された為替レートになりそうです。
現状として、各銀行が独自の為替レート基準をメンテナンスしていないとすると、トムソン・ロイターや、EBS社の公表値が実質的な為替レートになってしまいます。この場合、公表社の意図が反映された為替になっていないことを第三者は確認できません。
3番目の資料から「外国為替市場」にはクローズな銀行間のインターバンク市場とオープンな対顧客市場のあることが分かります。
4番目、対顧客市場の為替レートの決定方法が説明されています。日本の場合、日本銀行(日本の中央銀行)が為替レートを発表しています。Bloombergの公表値を採用しているとありますが、BISのホームページ(外部サイトへのリンク)の詳細を理解し切れていません。
国間の法貨の交換を考えた時、「欲しいモノ」を輸出できる国の法貨が高くなる。その国の銀行が売る法貨の量が足りないと法貨が高くなる、交換に使える法貨の量が決まっている、プール制であれば、ですが。
ただ、交換した法貨が相手国からの輸出に使われるのであれば、直ぐにその法貨は自国に戻ってきます。法貨を交換してもそれが輸出の精算に使われなければ、その法貨が国外で塩漬けになります。
「スライブ」では、
1:05:30 景気循環の操作
景気循環を意図的に起こして株価は操作されている。
意図的にこの状況を起こした銀行家は株価が下がる前に売り、株価が上がってから購入している。
とあります。
日常生活に必要な製品やサービスを世界中に偏りなく供給する。
この目的を達成するための為替レートの決め方を創る。
この実現方法を見つけます。
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