地域活性化志向の原点
2021/04/15
2021年4月6日執筆開始 4月7日脱稿
あなたの意思決定が世界を創る。
意思決定コンサルタントの下村拓滋です。
持続可能な開発目標(SDGs)の話題を聞かない日はありません。
テレビのニュースを見るとSDGsバッチを襟につけた紳士がインタビューに答えている映像を良く見ます。
街ゆく紳士の襟にもSDGsバッチ、良く見かけますね。
このSDGsは、これまで、世界中を一色にするグローバリズムの方向転換になるだろうと予測しています。地域の特色を生かして地球が再生するリズム、ローカリズムとグローバリズムの調和が実現する未来を想定しています。
世界を一色にするグローバリズムに、良い悪いという観点は私にはなく、ただ、その時期を人類が体験したと理解しています。
このグローバリズムが齎すモノは家事と労働から解放された世界です。
生存欲求はすべて自動生産により満たされる世界。
グローバリズムが世界に齎したのは、科学知識技術の共有。異文化交流によるLiteracyの共有です。
科学は手続き論と言われるように、良く分からないことを解き明かして、ある事実や規則性を共有する役割があります。
交易や人流による文化の融合がLiteracyの共有です。
マクロ経済ダイナミクスとミクロ経済バリアンス
ヒトは家事と労働から解放された時、何をして日常を過ごすのでしょうか?
この問いの回答は私の意識の中にあります。
長い物語になるので、次の機会にしますね。
「生存欲求はすべて自動生産により満たされる世界」を考えた時、その世界に早く到達するために考えたことが「地域活性化志向」です。
そして、それは、私の事業である社会開発の原点であることに気付きました。
この原点とSDGsの解とが結びついていた、というのが今回の記事の内容です。
その解は、人類の共通目的「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」を導き出します。
私は2008年、堺市の南区アクティブカレッジに参加しました。
このカレッジは南区が主催する地域活性化のための勉強会でした。
当時、私は会社員で、休日はボランティアでU-12のFootball Coach(サッカーコーチ)を楽しんでいました。
主に平日の夜と週末の勉強会で、1度だけフィールドワークに出かけました。
テーマは泉北ニュータウンの高齢化に対応する、でした。
泉北ニュータウンは開発時に一斉に入居するので、一斉に子供が増えて、一斉に高齢化します。
それは、先輩の千里ニュータウンでも、多摩ニュータウンでも起きていたことでした。
1番の課題は、ニュータウン内のショッピングセンターや医院の後継者がいなくなり、移動手段を持たない高齢者が買い物難民、医療難民になること。
当時、泉北ニュータウンの周囲には大規模ショッピングセンターが幾つかできて、自家用車を持つ家庭は、ショッピングセンターで買い物をしていました。これが、ニュータウン内のお店の廃業に拍車をかけました。
勉強会ではまちづくりの専門家、主に、大学教授、NPOの代表がそれぞれご専門の内容についてレクチャーをして頂きました。多かったのは、交通。乗合タクシーや路面電車。街づくりの手順として、欧州のある街では2回の議員選挙を経て路面電車の敷設を合意しました。
可能であれば、選挙民が納得できる、次に公平・公正な手続き。
この2つのパターンのどちらかで街づくりの合意が形成できるのが好ましいと感じました。
一人一人が納得するのも、公平・公正な手続きにも、情報の非対称性は課題です。
誰もが納得できる街づくりは理想ですが・・・。
主には「街の器」に関するレクチャーでした。私が理解したいと思ったのは、ニュータウンの高齢者の皆様の気持ちでした。
寂しくないのか、寂しさはどのようにして克服をするのか。
ヒトは誰かに貢献するように、誰かと関係するようにプログラムされている。
この地域活性化のための勉強会で、情報発信のトレーニングがありました。
具体的には地元のNPO法人 福祉ワーカーズ泉ヶ丘ホープに地域活性化の活動に関するインタビューをして、その結果をブログ記事にする。
その時のブログ記事がこちらです。
NPO法人 福祉ワーカーズ泉ヶ丘ホープ インタビュー
この時に、私は学校教育にこんな問題意識を持っていました。
小学1年生は、それまで遊びの延長が日常だった幼稚園から、いきなり40分間、じっと机に座らされる授業を受けることになる。担任の先生も、そんな状態の生徒を30人一度に一人で対応することになる。これは、一人一人の30人の生徒、一人の担任の先生の両方にとってハードプロブレム。
ここを上手く乗り切る生徒、上手く乗り切れない生徒。上手く乗り切る先生、上手く乗り切れない先生。
この体験が、その後の学年で起こる様々なハードプロブレムの起点になっているのかも知れない。
自分なりに地域の高齢者の寂しさを解決し、この学校教育の問題意識に応えられる解決策を持っていたので、それをお話したところ、「企画書を作って下されば、下村さんが全部やらなくても、私達がやります。」と言って頂けた。
それから、13年経ってしまったのですが、ようやく企画書をお渡しすることができました。
#MindDrivenSociety
#ChangeLeaderPlatform
#Openness
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