チームの質を高める 思考の質 仕事を進めてゴールを達成する 起業
2014/10/14
- 「あなたは言葉で変わる。」
意思決定スタイリストの SHIMOMURA Takuji です。
多くのヒトはチームを組んで仕事をしています。
あなたは一人で仕事をしていると思われているかもしれませんが、困った時に
相談するヒトや、顧客もあなたの仕事の質を高める観点からチームの一員と
言えるのではないでしょうか。
今回も、チームの質を高める理論である「組織の成功循環モデル」を取り上げ
ます。
「組織の成功循環モデル」では、関係の質を高めることからスタートすること
が提唱されています。
関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→(関係の質)
これまでにこのモデルに関して、次の3つの記事をブログにアップしました。
今回から、思考の質を「仕事を進めてゴールを達成する」観点から記事にし
ました。
仕事を進めてゴールを達成する。
このプロセスをある目的を持って企業を立ち上げてから、創業者の想いを達成
するまでとして考えてみましょう。
ここでは、
1.起業
2.創業期
3.安定期
4.創業者の想いの達成
の4つの段階にします。
今回は起業における思考の質を考えます。
起業
起業の起点は創業者の頭の中ですが、その後、実際に会社を立ち上げるまでに
多くのヒトと仕事をします。
つまり、社員が社長一人としても、それまでの過程で組織、チームとして
仕事をすることがあると言っても過言ではないでしょう。
起業に向けてあなた自身の目的を言葉にして、そして、協力者と協働作業を
することになります。
協力者との協働作業においては、あなた自身の起業の目的が共通目的になります。
もちろん、お金を稼がなければ起業できません。
お金を稼ぐことは目的でしょうか、手段でしょうか。
多くの起業家と、このテーマについてお話をしたことがあります。
起業1社目の方、起業と廃業を繰り返された方。
自分の中に価値を求める方、自分の外に価値を求める方。
スタイルはヒトそれぞれです。
また、何名かの起業家向けの投資会社の社長や社員の方と、このテーマについて
お話をしたことがあります。
その中で、長続きしている企業の創業者はお金ではない、何か他の社会的な目的
を持って起業をされているというコメントがありました。
社会的な目的
起業家が社会的な目的を達成するためには、何が必要なのでしょうか。
無名の起業家を想定して考えてみましょう。
商品、製品、サービスの良さ。
これを顧客が感じて、購入しなければ、起業家は売り上げが立ちませんね。
聞いたこともない会社の商品、製品、サービスを購入することは、ある意味チャレ
ンジではないでしょうか。
お店で購入する場合、そのお店が信頼している商品であると顧客は考えます。
つまり、お店での取り扱いの事実から、ある程度安心して顧客は商品を購入できる
のです。
顧客はその商品を購入したいと思えば、あとは信頼と値段との兼ね合いで購入を
決めます。
私も聞いたことのない会社の電池をお店で購入した経験があります。
その電池は問題なく使えています。
それでは、起業家から直接購入する場合はどうでしょうか。
顧客は商品をその値段で購入しても良いと思っています。
どうやって無名の起業家を信頼するのでしょうか。
実績があればそれに越したことはありません。
実績がない場合、何をもって信頼するのでしょうか。
多くの顧客は無名の起業家の仕事の在り方を判断して購入するのではないでしょう
か。
人柄かもしれませんが、ここでは、購入する商品は起業家の仕事の結果なので、
焦点を仕事に絞って、仕事の在り方とさせて頂きます。
無名の起業家は、顧客に自分の仕事の在り方を判断してもらうことで、例え実績が
ないにしても、自分の商品を顧客が購入してくれることを可能にします。
今では仕事の在り方はインターネットを通じて、文字や、図表、絵、動画で情報
発信することが可能です。
私もあるパーティでの出会いを通じて無名の起業家から商品を購入しました。
無料相談の結果、そのヒトを信頼したから購入を決めたのです。
社会的な信頼と役割、そして認知
こう考えると、
起業家が社会的な目的を達成するために必要なモノは3つになります。
1.社会的な信頼 仕事の在り方。
これは人柄を伝えるために必要です。
2.社会的な役割 商品、製品、サービス等の提供価値。
これは売り上げのために必要です。
3.社会的な認知 情報発信。
これは仕事を進めるために必要です。
この3つの関係を考察しました。
起業家の仕事の在り方が社会的な信頼の決定要因になると私は考えています。
チームとして一時期、複数のメンバーと仕事をしますが、起業の最初から最後
まで関わっているのは起業家のみです。
起業の期間、起業家は正に社会に対して一人で仕事をしていると言えます。
商品を市場に送り出す前から、社会的な信頼を背景として起業家は活動して
います。
仕事の在り方を、その時、形にしたモノが商品、製品、サービス等、つまり、
提供価値です。
これは、ある意味、起業家の社会的な役割とも言えます。
起業家の仕事の在り方と提供価値
この2つに一貫性のあることが安心感に繋がり、価値の分かりやすさが認知の
範囲を決めます。
一貫性があると、何故、安心感に繋がるのでしょうか。
それは、言っていることとやっていることに矛盾のないことが顧客に伝わるから
です。矛盾は顧客を不安にします。言行一致は安心感に繋がります。
それでは、どうすれば価値の分かりやすさを打ち出すことができるのでしょうか。
それは、価格と訴求点です。
この2つを組み合わせると次の3点が顧客にとっての分かりやすさになります。
同じ結果が得られるのであれば価格が安い方を選ぶ。
同じ価格ならよりよい満足を得られる方を選ぶ。
これまでにない体験をできそうだから選ぶ。
そして、情報発信
仕事の在り方、提供価値を確立しました。
そして、両者に一貫性が保たれています。
それだけで、売上は上がるでしょうか。
両者を顧客に知ってもらえなければ売り上げには繋がりません。
そうです、情報発信が必要なのです。
その情報発信が仕事の在り方、提供価値と一貫性が保たれていることが顧客への
安心感を増幅させます。
起業家が社会的な目的を達成する鍵は、起業家の人柄と仕事の在り方を提供価値に
して、顧客に向けて情報発信するプロセスにありそうですね。
つまり、起業時の思考の質は、「仕事の在り方、提供価値の一貫性と分かりやす
さ、そして情報発信の質」によって決まると言えるのです。
分かってくれるヒトの範囲で市場が形成されます。
優先順位は在り方、一貫性、分かりやすさ、そして情報発信です。
ここでお示しした起業家の思考の質は、あなたがリーダーとして何か新しいことを
始める時の思考の質にも適用できます。
よろしければ、ご参考にして下さい。
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