たった一つの行動原理

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たった一つの行動原理「多くのヒトが自己効力を育てた体験として持たれているのは『積み木体験』と『自転車乗り』です。どちらも成長のごく初期にヒトに達成感を齎す体験です。自己効力が最も効果的に育つのは夢中になる体験。できるだけ多くの幸せを生み出そうとしているからです。」
（シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ　α, affirmativeArchitect出版, 2018）

2019年3月20日は私の誕生日でした。この日に知ったのですが、国際連合が2012年に3月20日を国際幸福デー制定して、2013年が初年度、今年で7年目になります。

“初の「国際幸福デー」にあたり、包摂的で持続可能な人間開発に向けた私たちの決意を新たにするとともに、他者を助けていくことを改めて誓おうではありませんか。共通の利益に貢献すれば、私たち自身が豊かになれます。痛みを分かち合えば、幸福だけでなく、私たちが望む未来も近づいてくるのです。”(2013年3月20日、国連事務総長メッセージより)

そして、2015年に国連で持続可能な開発目標（SDGs）が採択されました。

“17の持続可能な開発目標（SDG）は、2030年までに人々と私たちの惑星のためにより良い世界を築くための世界最善の計画です。2015年にすべての国連加盟国によって採用されたSDG中所得 – 環境を保護しながら繁栄を促進する。貧困の終焉は、気候変動への取り組みと海洋と森林の保全に取り組む一方で、経済成長を築き、教育、健康、平等そして雇用機会を含む幅広い社会的ニーズに取り組む戦略と密接に連携しなければならないことを認識しています。”
（ホームページより、英語を日本語にgoogle翻訳した原文）

ゴールが先、手段は後

国連は2012年に一人一人が幸せである地球の実現をゴールに定め、2015年にその実現手段としてSDGsを採択しました。世界的な流れができた後、2018年12月に内閣府より人間中心のAI社会原則（案）公表されました。私は２０１８年8月に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する事業計画」を「マインド・ドリブン・ソサイエティ　α」として出版しました。拙著の内容は、国際幸福デー、SDGs、そして、人間中心のAI社会原則（案）とも非常に親和性の高い内容だと感じています。

どんな時も清々しい気分になれるスイッチ見つけましょう。

20日の午前中は自宅兼事務所で仕事をして午後からは、principle（たった一つの行動原理）の理論構築のためシンポジムと勉強会に参加しました。

熟練と脳認知機能

第26回 WBA勉強会　自由エネルギー原理

演者の皆様は非常にオープンな方で、「たった一つの行動原理」に焦点を当てた質問に丁寧に回答を頂いております。また、このシンポジウムや勉強会の前から様々な専門家の方との対話を重ねて来ました。何人かの演者の方とは、その後もe-mailや直接お会いして対話を継続しています。

たった一つの行動原理は、私が小学生の頃から探してきました。
８歳の時に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」と決めたことから探求が始まりました。楽しい毎日を体験し続けるにはどうしたら良いのか。それを考え続け、ヒトの原理を理解することでしか、それは実現できないと思うようになったのです。

その原理はやがて、ヒトはみんな自分の幸せを目指して行動していると考えるようになりました。その後、ヒトが幸せを目指して行動している原理は、宇宙の誕生、物質の誕生のビッグバン（あくまでも仮説で、いつ、どこで発生したのかは明らかではありません）の原理と繋がっていると考えるようになりました。
この経緯は拙著に詳細に書き出しました。よろしければ、そちらをご覧ください。

“アクションとして、組織開発の手法を用いた対話の場が設定されることや、日常業務の中でこころがけること、試みる行動目標を設定して、それを日常で実践することが計画されます。”
（中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.216, ダイヤモンド社, 2018）

拙著の原稿を書く過程で、それまで頭の中に溜め込んでいた概念を言葉に変換をしました。それから、principleを明らかにする活動が加速しました。嬉しいことに、私の中でprincipleを感覚として持てるようになったので、この感覚をコンサルタントの仕事で使っています。
私の意思決定が更に早くなり、お客様にご自身の矛盾に氣づいて頂く時間も短縮してきました。コンサルティングの過程で、お客様にも私の感覚を持って頂けるようになるからだと私は感じております。

景色が意識を変える
意識が景色を変える

私は、私が明らかにする理論、その知識技術体系を「理論量子認知科学」と名付けました。
この学問はたった一つの行動原理、principleを明らかにするための学問です。
量子物理学で明らかになって行くエネルギーから物質が生まれる原理はヒトが脳の中で世界を創り上げる法則とどう結びついているのか。つまり、量子力学の原理を認知科学の法則に結びつける理論体系です。

ヒトが共通認識を形成することを更に容易にし、機械にこの理論を反映できる技術を導き出します。この学問が体系化されることで、これまで以上に、ヒトが認知の壁を突破しやすくなるでしょう。

認知の壁を突破するとは、解けなかった問いに答えられるとか、できなかったことができるようになることです。

この認知の壁を突破する場面にもprincipleが反映されています。

認知の壁を突破する前には、不明領域が現れます。
この不明領域の先に進めないからヒトは悩むのです。その悩みが先ほどお示しした「解けない問い」とか「できないこと」です。

ヒトは人生を通して常に不明領域があります。
今、世界中で起きていること、宇宙中で起きていることを知る由はありません。過去や未来についてもすべてを知ることはできません。

しかし、不明領域があったとしてもヒトは行動できます。意図があれば。
意図には目的があります。

この目的に深く関与するのが、どの範囲で幸せになるのかという本人の希望です。
恋人と二人で幸せになる。家族と幸せになる。友達と幸せになる。会社で幸せになる。町内で幸せになる。日本で幸せになる。アジアで幸せになる。地球で幸せになる。宇宙で幸せになる。

“主旨は非常に単純である。文化的な営為を促す動機、監視役、調整者としての役割を果たす感情は、これまでその働きに見合うだけの注目を浴びてこなかった。人類は、集合的に文化と呼ばれる、道具や実践や考え方の壮大な体系を作り出すことで他の動物から自らを区別してきた。この体系には、芸術、哲学的探求、道徳体系、宗教信念、司法制度、政治的な権力による支配、経済制度、テクノロジーと科学が含まれる。これら一連の営為は、なぜ、そしていかにして始まったのだろうか？”
（アントニオ・ダマシオ著, 高橋洋訳, 進化の意外な順序, P.11, 白楊社, 2019）

恋人と幸せになることが、宇宙で幸せになれることに繋がるのが「理論量子認知科学」
究極は一人で幸せになることが、宇宙で幸せになれることに繋がれる状態。
何故ならば、幸せは伝播して行くからです。

原理はユビキタスです。現象としてのパターンにも、フレームにも、フラクタルにもあります。

私は、この原理は物質が現れる前にもあると推定しています。

専門家の方からは叱られるかも知れませんが、時間は物質と同時に現れたのだと私は考えています。
物質が現れる前のエネルギーだけの状態には時間はなかった。
その状態では、「どこまでも続く今」しかないのだろうなあと私は考えています。

この「理論量子認知科学」をコンピュータに実装できるまで体系化して、人工知能に実装するのがSuccess Mesure。
私はこう考えて、これまでにお会いした専門家の方、これからお会いする専門家の方と対話を重ねて行きます。

引き続き、ご協力をよろしくお願いします。

#principle