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コロナ禍で体験したこと 次世代人財育成への布石

   


コロナ禍で体験したこと 次世代人財育成への布石

兆候

2019年末、中国武漢でCOVID-19の感染が始まりました。
最初、どの段階でこの事実を知ったのかは、よく覚えていません。
確か、中国武漢で未知のウィルスによる感染症が拡大している、という情報だったと記憶しています。

ダイヤモンド・プリセス号が横浜港で係留された映像を見て、船内感染が起きないのかなあ、と思っていました。

感染症は古い病気だと思いがち、衛生的な日本ではPandemicリスクは、インフルエンザくらいと思いがち。この感覚が崩れました。よく考えれば、インフルエンザくらい、というのが楽観的すぎたのでしょう。事実、エボラ出血熱は、コンゴで継続的に感染者、死亡者を出しています。

変わってしまった日常

仕事でさえ自由な行き来が制限され、サッカーも試合がなくなってしまいました。野球は無観客で試合が再開されましたね。
スポーツの大会が開催されなくなり、音楽もリモートで演奏をして、1箇所に多くのヒトが集まらなくなりました。正確な迅速診断キット、医師がある程度の確度で治療計画を立てることに資する治療薬、実用的な免疫獲得が可能なワクチンが製品になれば、最終的にインフルエンザ程の脅威はなくなるのかも知れません。でも、今は、一旦、感染したら、無症状のままなのか、症状が出て激症型の肺炎に移行してしまうのか、誰にも分からない状況です。第二派が来た時、医療従事者の感染防護は万全なのかもわかりません。「真の状態」は誰にも分からず、感覚を研ぎ澄ませて、目の前の困難に立ち向かうと同時に、向こう側のリスクをコントロールする日々です。

コロナ禍が始まるまで、日本の日常でモノやサービスが不足することはありませんでした。偏在はあったと思います。
コロナ禍が始まると、そのリスクマネジメントに必要な人財(医療従事者)、モノ(検査薬、治療薬、ワクチン、感染者の入院施設、医療従事者の感染防護服)、サービス(感染者と非感染者を分離した医療)が不足している国になりました。

<ゴールが先、手段は後>

今回、私は、「提言:コロナ感染対策のエコシステム」を、ブログ「理念の体現」に公表し、様々なコミュニティに情報提供しました。

提言:コロナ感染対策のエコシステム

生まれて初めて日本の首相にも提言しました。
https://drive.google.com/file/d/1j3_xvKhAUArrG6nWfOUD0vhB8P6cC46H/view?usp=sharing

このブログ記事には、ゴールとして「インフルエンザのように社会全体で感染をコントロールできるようになること」を設定。
そして、医療従事者の精神的身体的負担を軽減することを中心とした「社会全体のデータマネジメントシステムの設計図」(私が定義するエコシステム)も提言しました。
https://drive.google.com/file/d/1oYtSOB_XWwOOU4IpjZr60y8xWd1ux5wz/view

<データマネジメントシステムがエコシステム>

私が設計する「データマネジメントシステム」は、当事者が自律的に活動をした結果として、システム内に知識技術が蓄積します。私はこれまで製薬会社における仕事、独立してからの仕事でエコシステムを作って来ました。私の役割は仕事の「現場」と「データマネジメントシステム」のコンサルティングです。製薬会社では所属した部署が中心となって全社的に行う業務のマニュアルと、関係部署から入手した情報を集約して責任業務を効率的に実行するためのコンピュータシステムの導入をユーザーの立場で実行しました。

今回のコロナ禍を体験して多くの方が不安に感じていらっしゃるのは、グローバルに発達したサプライチェーンマネジメントの破綻だと推察しています。
「世界の工場」があると、そこからの物資供給が途絶えてしまいます。自国で生産体制を作れないと物資を供給できなくなります。
モノの移動が長期間制限された時のサプライチェーンマネジメントのリスクマネジメントは課題です。
その対象は、今回は感染症対策に必要な物資でした。今回、日常生活品の不足はありませんでしたが、このリスクマネジメントも必要だと考えます。

<一人の頭の中で完結するエコシステム>

この「データマネジメントシステム」(コロナ感染対策のエコシステム)は私のアイデアです。
私はこの提言の中で自分の役割を社会のソフトな部分のコンサルティングと、データマネジメントシステムの構築(社会のハードな部分のコンサルティング)としました。
これは、このデータマネジメントシステムを上手く回すための条件や感覚をすべて資料化できないので、これを実現するためには、この2つの役割を担うことが必要だと考えたからです。

何故、必要になのか。
それは、私が当たり前だと思っていることが、他者でもそうかと言えば、必ずしもそうではないからです。
私のアイデアを切り離してすべて別人が実施すると、私が思い描いたようには実現し辛いし、その実行者も他人のアイデアを実行する限界を多々感じることになるでしょう。
例えば、私は8歳の時に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現すること」を決めました。これまで、お会いしたヒトに話を聞いても子供の頃からこんなことを思い続けていたヒトはいません。
実現するために、自己省察と他者観察を小学生から実行して認知科学の知識技術を無意識のうちに獲得していました。こんなことをしているヒトともお会いしたことがありません。
人生を賭けた目標を実現するために自分が夢中になれる何かに取り組み続けて来ました。これを実行されていらっしゃる方には何人かお会いをしております。
2018年には人生を賭けた目標を出版しました。身の回りには、ご自身の知識体系を本にされた方はいらっしゃいましたが、人生を賭けた目標を事業計画として出版されていらっしゃる方とは、まだ、お会いをしておりません。きっと、政治家の中にはいらっしゃるのでしょう。
この記事をご覧になった方の中で、私よりも上手く、すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現するアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非、メッセージを下さい。お互いのやり方に相乗効果を出すように協働作業を実施しましょう!

<私がエコシステムを作れるようになったわけ>

多分、8歳の時の目標設定が起点なんだと思います。この時点で、明らかに私は相転移しました。
楽しい毎日がこれからも続くように、自分だけが楽しくてもつまらない、自分が楽しくて、周りのヒトも楽しそうじゃなきゃ。自分が夢中であり続けることと、自己省察と他者観察を続けて行くうちに、初対面で相手の無意識にアクセスできるようになりました。
対話を始めると相手の抱えている内面の矛盾点を感じられるようになりました。
その矛盾点は私の受け取り方であり、本当にそうかどうかは分からないので、相手に矛盾点に気づいて頂けるように質問する技術を蓄積しました。
目の前の相手も、世界中のヒトも幸せであり続けるにはどうしたら良いのか。これを考え続けた結果、すべてを俯瞰し、自分が活動する場のシステムの構成要素と要素間の関係性を洞察し、システム全体を上手く回せる臨場感を持てる設計図を描こうとして、努力の結果、描けるようになりました。
そして、私の目標は一人では実現できないと思っていたので、多くのヒトと協働作業ができる能力の獲得に励みました。
設計図の質は、その主体の自己効力(なりたい自分になる能力、目標達成に対する自己評価)によって決まると考えています。この私の能力は、製薬会社に入社した時から、周囲に評価して頂いていたようで、新薬開発を統括する仕事を入社3年目で体験し、以後、異動しても必ず統括業務を担当しました。結果として製薬会社の研究開発から製造販売までのデータマネジメントシステムの設計図を作り、その実現に向けて活動をし、お世話になった製薬会社の経営品質(意図した通りの経営)のフレームと評価システムの設計図を作れる程になりました。当時のこの製薬会社には、私のような社員はいませんでした。

未知の課題に取り組む

人類の歴史、科学技術の進歩を振り返った時、私がFootball(サッカー)に夢中になり、新薬開発に夢中になり、#nextAI に夢中になった体験を振り返った時、未知の課題のリテラシーを高めて来たことに、結果的に未知の課題のリテラシーを高めることになったことに、気付きます。

未知の課題のリテラシーを高めるとどんな良いことがあるのでしょうか。

意思決定の観点から探ってみましょう。
意思決定は常に未来に対して実行します。
自身にとって好ましい未来を実体化するには自分はどう考えてどう行動したら良いのか?
結局、ここに帰結します。

更に、

予想と現実との乖離を限りなく0にすると不安をコントロールできて、直線的に目標に向かって行動できるようになりエネルギー(資本)の効果的な配分が可能になります。
体験する毎に、この知識を獲得しようと無意識にヒトは情報処理をしていますが、その効率はヒトによって異なるようです。

では、この性質、私はどうやって獲得したのでしょうか?

多分、未知の課題を察知した時、その課題をクリアした状態をイメージすることから、このリテラシーの獲得が始まったのだろうなあと思います。
知らないことを何か分かるとそれを知りたいと思います。
理解できていることが増えると未来の予測の精度が高まります。
好奇心は宝ですね。
あなたも、あなたの周りや私の周りのヒトも同様に獲得をされているのだと思っています。

<まとめ>

私はコロナ禍を体験して、感染拡大を世界全体でインフルエンザのようにコントロールするためのエコシステムを設計し、それを首相に提言できるようになりました。

今回、日本が諸外国に比べて上手くコロナ禍の第一波に対応できた理由を次の3つに絞り込みました。
・日本人は自己の利益と他者の利益との均衡点を見つけるのが上手い。
・誰かが良かれと思って行動したことをすべてのヒトの不安解消に繋がるリーダーシップを一人一人が発揮していた。
・未知の課題に対応するために貪欲に新しい知識を吸収した。

もしかしたら、この3点は、日本が世界でリーダーシップを発揮するための「強み」になるのかも知れません。

すべてのヒトが幸せであり続ける地球の実現に向けて、私は非常に前向きな体験ができました。
私が目標とするのはMindDrivenSocietyですが、内閣府が提言しているSociety5.0と非常に相性が良いと考えています。

上にあげた3点の日本人の強みを活かして、科学技術により人類を家事と労働から解放するために、世界中のリーダーシップを集めるのがSociety5.0であり、その実現に向けて微力ながらMindDrivenSocietyを実現することで貢献して行きます!

一人でも多くのヒトが自分の専門性でリーダーシップを発揮して実体化する社会を公表して、その実現に向けて邁進して頂けることを期待しています。

幼児教育から大学教育まで、一人一人の主観の確立を目的として、既存の学校と新しい学校が連携を取れる社会を実体化できたら、「理念の体現」を公表するヒトに溢れ、イロトリドリのご機嫌な日本になって行きそうです。

引き続き、ご協力をよろしくお願いします。

 - Backgroudisation, コロナ, 下村拓滋, 体現, 社会, 論理 , , , , ,

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