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提言:コロナ感染対策のエコシステム

      2022/12/04


提言:コロナ感染対策のエコシステム#拡散希望
#コロナ感染対策エコシステム

2021年6月11日
本提言から1年が経過して、色々なことが分かってきました。
組織開発の専門家から、政府はこの提言と同じことをやっている氣がする、と仰って頂きました。
この提言を更に強力に推進するため、アンケート調査を実施しております。
ご協力をよろしくお願いします。
アンケートはこちらです。

2021年6月10日
内閣府へ4つ目の提言、「提言:2021年東京五輪の開催可否を意思決定する手順」をお伝えしました。
ここに、積極的疫学調査を更に強化すること、自宅待機中のPCR検査陽性者への日常生活品の支給支援、デジタルへの投資を確実に感染対策に結びつける提言を含めました。

2020年4月22日執筆開始 2020年4月26日公開
2020年5月3日加筆修正
主な変更点
・私が「コロナ感染対策エコシステム」を構築し運用するために活用する知識と技術を列挙しました。
・<これからの私の役割>を見出しとして、コロナ感染対策の現状と私が構想し運用するエコシステムとの関係性を追記しました。
・大阪府にこの提言をお伝えしました。
2020年5月9日加筆
・地元、東京都杉並区にこの提言をお伝えしました。
・レムデシベルが世界で初めて治療薬として日本で承認されました。
・漢方薬の治療実績を追記しました。
2020年5月11日加筆
・東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、広島県に提言をお伝えしました。
2020年5月12日追記
・ITにより保健所職員の作業負担が軽減される施策が実行されていること。
・国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一さんのPCR検査に関する見解。
2020年5月13日加筆修正
・数理モデルの引用文献の図の説明を訂正。
・内閣府にこの提言をお伝えしました。
2020年5月28日
・北九州市にこの提言をお伝えしました。

この記事を読まれた時点の情報ではありません。

この記事をご覧になった後、ご自身のご判断で行動をお願いします。

あなたの意思決定が世界を創る

コロナウィルス感染



この国難、世界難を日本人、日本のリーダーシップで乗り切り、一人一人が良かれとやったことがすべてのヒトの幸せに繋がる世界を実現しましょう!

私は8歳で「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」と決めました。私のムーンショット人生は8歳から始まりました。
それから47年たち、コロナウィルス感染の国難、世界難の克服に貢献することで、私の目標達成にかなり近づく感覚を持っています。


“あなたの意思決定が世界を創る。”





提言


1.臨時病院(東京都がホテルやお台場で確保したベッド、中国武漢が実行した事例 等)を軽症・中等症の感染患者数に応じて設置して、病院は重症患者の治療のみとする。



2.医療従事者を守る。医療従事者にしかできないこと、本当に必要な仕事に集中して頂く。

3.引退している医師、看護師の医療現場への復帰をお願いする。

4.密集、密閉、密談を避ける等、一人一人が感染しない、感染させないことを実行できる体制を取る。経済的な補償と情報提供。これを期に国民一人一人が自分の健康には自分がリーダーシップを持つ文化を涵養する。

5.社会的にコロナウィルス感染をコントロールするための技術的課題をリストアップして、その課題解決に国を挙げて取り組む。

提言の全体像はこちら。
詳細は引用先をご覧ください。

因みに、5については、保健所職員の精神的身体的な負担軽減のために技術的な課題の解決に向けて手が打たれました。
今まで、FAXや電話による聞き取りによって患者情報を保健所から国に報告をしていました。
それを、インターネットを経由して情報収集することとなりました。このシステム導入により患者からの情報収集、組織間の情報伝達が格段に効率的になります。FAX情報の手入力は、正確な入力を保証するためのダブルチェックや、読みづらい記述の電話確認等、情報の質を保証する観点から負荷がかかります。情報提供者が情報を機械に入力してデータベースに記録するので、ヒトが介在する途中のプロセスを省略できます。勿論、ハッキングがないことが前提です。情報の信頼性も格段に上がります。(2020年5月12日 追記)
新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(仮称)の導入について(システム概要、準備の御案内及び先行利用保健所の募集)

幾つかの課題があります。


コロナ対策のためにモノやサービスを充足させて、一人一人が自分の命を守り、大切なヒトの命を守るリテラシーを獲得して行きましょう。


私が提案するコロナ対策のエコシステムは、個人がリーダーシップを発揮して国難を克服する活動を、国全体の財産とすることを目的にしています。


<誰も答えを持っていない>

今、コロナウィルス感染の拡大に日本がそして、世界中が、その対応に追われています。


どの国も、誰も経験したことがない社会に突入しています。

全国民が納得できる提言をお持ちでしたら、是非、その提言を教えてください。
それを一緒に実現しましょう!



<私は薬剤師、技術経営修士、新薬開発経験者です

私は薬剤師です。大学の授業で公衆衛生学で感染対策を学びました。研究テーマは脱がん(癌細胞を正常細胞に戻す)でした。
当時、遺伝子組み換えの技術として、ホスト(細胞)に組み入れたい遺伝子をファージで導入する手法があることを知りました。この技術はウィルスが感染する仕組み、そのものです。
大学の研究では細胞培養を行い、無菌操作を覚えました。
感染症が専門の製薬会社で新薬開発、安全性情報の品質保証、医薬品の品質保証を担当しました。研究開発から製造販売までの実務と統括業務を担当することで製薬会社におけるリスクマネジメントに精通しました。
新薬開発部門で研究開発の情報収集を担当していた時期もあります。どこの部署で仕事をしていても、画期的な新薬の開発のモデル作りをしていました。

そんな時、インフルエンザの抗ウィルス薬(最初はGlaxoの経鼻薬)、そして、抗体医薬(最初はRocheの注射薬)が実体化されて世に出て来ました。この2つの医薬品は、私の中では画期的な新薬開発のモデルです。



2009年から2年間は、製薬会社に通いながら自費で大学院に通いイノベーションのモデルを体系化しました。技術経営修士です。



“新製品開発を成功させるために最も重要なのは製品コンセプト。”

2013年に製薬会社を卒業し、意思決定コンサルタント(商標登録)になりました。



2018年に生涯をかけて実現する事業計画をまとめました。



2019年に新薬開発時代から約30年間温めてきた構想、「次世代の人工知能の製品コンセプト」を汎用人工知能研究会で発表しました。



2013年末に会社員を卒業した後も「理想的な薬」の探求を続け幾つかの製品コンセプトは頭の中にあります。



そして、今、この未曾有のコロナ感染をあなたと一緒に体験しています。


私の役割は現状の課題を設定し、その課題を解決する道筋を見つけて、関係者とともにその課題を解決することにあります。


今回、私が現状の課題として認識したのが、「コロナ感染対策のエコシステム」の構築と運用です。



私がこの提言のBacgroundとしている知識と技術は次の通りです。
・8歳の時から「すべてのヒトが幸せであり続ける地球」を実現するために獲得してきた俯瞰力、洞察力、臨場感。
・大学、製薬会社で蓄積した薬学、医薬品開発、感染症、グローバルなリスクマネジメント、データマネジメントの専門知識。
・仕事に参加している一人一人の協力者の目的をすべて包含する共通目的を定める。
・現状の課題を特定し、その課題を解決する方法を見つける。
・新しい仕事のコンセプトを打ち立てて既存の技術をそれに当てはめる。
・目標達成に向けて新たな知識と技術を獲得する。
・仕事のすべてを情報処理にしてフローチャートに描く。
・標準化した仕事を手順書にして、それをコンピュータシステムに再現する。
・対面ではなくリモートで仕事を進める。
・製造現場に異物や細菌を持ち込まない。
・細胞培養における無菌操作
・主観とリーダーシップ

一言で言うと、「品質保証と品質管理を組み合わせたデータマネジメトシステムの実体化」です。

<これからの私の役割>

ゴールは社会全体で、世界全体で、インフルエンザのようにパンデミックをコントロールできるようになることです。

私の役割は「コロナ感染対策エコシステム」の構築と運用の設計図作りです。
この役割を担うために私が実行することは2つ。医療現場を中心とした医療従事者、患者/市民、製品サービスの生産者の現場でのコンサルティングとエコシステムのサプライチェーン・マネジメントを担うデータマネジメントシステムの構築と運用です。

この提言は、新しい概念を今ある技術で可能な範囲で実体化するところから現実になって行きます。そして、新たな知識、新たな技術を獲得しながらコロナ感染を社会全体、世界全体でコントロールできるようになるまで、提言の内容を相転移させて行きます(イノベーション)。

そのためには、診断と治療の手段、つまり、治療薬、ワクチン、検査法が必要です(ハードな技術)。
世界で初めて日本においてレムデシベルが重症患者の「SARS-CoV-2 による感染症」の治療薬として特例承認されました。一般の病院で処方できるようになりました。(2020年5月9日 追記)
また、中国のコロナ感染者の治療には漢方薬が使われていて一定の治療効果が認められています。こちらをご参照ください。中国での治療における集団での使用実績と日本での個別の使用実績を紹介しています(記事の中程から)。中国での使用実績は、「証」と言われる専門的な診断法により処方を調節(複数の漢方薬を患者の症状に合わせて分量を調整します)しています。この知識と技術をお持ちの中医学の専門医による診断と処方となります。日本での使用実績は、病院で処方される漢方薬(複数の漢方薬が一定の配合割合で含まれている)になります。(2020年5月9日 追記)

このハードな技術は、患者を診断し治療する医師の診断力と治療力の正確度、精度、確定性によって左右します(ソフトな知識)。

ウィルスと細菌の生息地域をヒトとは分離できません。COVID19を鎮静化させた後、次の感染力の強いウィルスのヒトへの感染が発生するかも知れません。
後述しますが、法を執行してロックダウンしたとしても、結局、集団免疫を獲得できなければ、ロックダウン解除後にoutbreakするかも知れないのです。
既に、お気づきとは思いますが、今の日本では、もしかしたら、世界中、誰一人として、すべてのヒトを納得させることのできる対策を取れるヒトはいないのではないでしょうか?

WHOの事務局長はパンデミック宣言が遅かったことに避難の声が上がっています。辞任要求の署名が100万人以上集まりました
首相が緊急事態宣言の期限を5月6日までとしましたが感染は収束には向かっていないようです。休業補償と法の執行のどちらが有効なのでしょうか?
一方、ドイツや台湾は他国に比べて感染の拡大を抑えています。ドイツは事前に想定したリスクマネジメントが機能して、台湾は感染対策の責任者と異能のIT大臣が活躍しました。ただ、どちらの国も、集団免疫を獲得したのではなく、単純にウィルスとヒトとの接触を増やさない対応です。今後、パンデミックが起きない対策が必要となります。

WHOや国は、全体を把握して、全体の方向を定めて、全体がそちらに向かうように対策をとるのが役割です。
例外はあるとしても、標準的な対策を決めるのが役目です。この標準的な対策は、変わって行きます。未知なウィルスであり、一旦、ウィルスがヒトに感染し始めると、感染前の状態ではなくなるからです。集団免疫が獲得するまで標準的な対策は変わらざるを得ないですし、集団免疫を獲得した後は、ウィルスが変異するたびに標準が変化します。
ただ、変化の振幅はウィルス感染が始まってから時間がたつに連れて小さくなって行きます。
標準があっても標準通りに対応できないことがあります。今の状況がそうだと思います。
今、標準なのは「ウィルスと物理的な接触をしないこと」「重症患者の治療を優先すること」で、「軽症、中等症から重症に変わる兆候を掴むこと」を次の標準にできたら患者の導線が落ち着くと推察しています。

先にお示ししたように、国は全体を扱うのが役割です。現場での効果的な対策を打てるのは最小の行政単位です。
提言の全体像のP.9 「行政の長の皆様へ」には効果的な対策の指標として4つのKPIをお示しをしております。
大阪府知事が独自の基準(ベッドの占有率)による感染対策と判断を行い、休業要請を段階的に解除していくこと発表されました。この大阪モデルに期待したいと思います。

因みにドイツではバイエルン州首相のリーダーシップを国がサポートしています。
ドイツ成功の陰に「州分権」、小国の機動力に新型コロナ対策の光明>(2020/5/12 追記)

自分が経験したこと、他者が経験したこと。自国が経験したこと、他国が経験したこと。患者が経験したこと、医師が経験したこと。これらの経験を今の感染対策に役立て、次の未知の感染対策に役立てることがエコシステムの目的です。

これを実現するための「品質保証および品質管理を組み合わせたデータマネジメントシステム」が「コロナ感染対策エコシステム」です。

そして、このエコシステムをSociety 5.0マインド・ドリブン・ソサイエティに繋げて行くのが、この課題を解決した後の私の役割になります。

この2つの社会には共通点があります。

科学技術によって、一人一人が幸せな人生を送ることです。

あなたも、どんな社会になれば一人一人が幸せな人生を送れるのか、コロナ感染対策から考えて行動をして見ませんか?



<自分の身は自分で守る>


未知の感染症は最初、診断方法、治療薬ともありません。

まずは、感染しないようにしましょう。



外出時はマスクとメガネを着用して、無意識のうちに目、鼻、口の粘膜に触らないように。
トイレに入ったら、用を足す前に、手洗いすることをお勧めします。

外出先でも帰宅時も手洗い、漱を励行しましょう。
ドアノブやテーブル、椅子、手が触る場所の消毒。

一人ではないのなら、家の中でも手洗い、漱を励行し、換気しましょう。
必要ならマスクも。



免疫力を高めて、睡眠を十分にとりましょう。
気分が塞ぎ込まないように、自分が楽しめる何かを気がついた時に実行してください。

ネットが繋がれば、カメラで友達とおしゃべりできますね。


私の場合、散歩して日光を浴びる(松果体が光を感じて身体の日内変動リズムを作ります、体がビタミンDを作ります、コロナウィルスのRNAが紫外線で壊れることを期待しています)、ミネラルの補給(私の究極の薬の概念の一つがミネラル、病院を受診した患者の多くはミネラルの大量摂取で症状が改善されるかもと思っています、厚生労働省の審査を受けていないのであくまでも私の体験的確信論です)、音楽を聴く、映画を見る、美味しい焼き芋を食べる、です。



“地球上のあらゆる存在は太陽からエネルギーを受けている”

“土から生まれ土にかえる。我々はミネラル(鉱物、土)からできている”


発熱等の風邪症状が出てから、帰国者・接触者相談センターに連絡する目安はこちら。



病院がクラスターにならないよう、遠隔診断の取り組みが推奨されています。帰国者・接触者相談センターに連絡したら、遠隔診断の可能性があります。

https://www.mhlw.go.jp/content/000602426.pdf

このコロナウィルス感染の専門家は誰になるのでしょうか?

また、あなたやあなたの大事なヒトの命を専門家に任せて良いのでしょうか?


私は、一人一人がコロナウィルスから自分と大事なヒトの命を守る専門家になって頂きたいと考えています。


<診断、そして治療>



医学の歴史は診断学の歴史です。
医師は正確な診断があって正確な治療計画を立てられます。

診断法にはPCR法抗体法があります。



前者は鼻や喉の粘膜を綿棒で取って検査するのでそこにウィルスがいれば陽性になりますが、たまたま、そこにウィルスがいなければ陰性になります。綿棒で取った粘膜にウィルスがいても陰性(偽陰性)、ウィルスがいなくても陽性(偽陽性)の結果になることもあります。


後者は血液を取って検査。採血した時にあなたの体が検査で陽性になる量の抗体を産生していれば陽性の結果が出ますが、産生の量が足りないと陰性となり、前者と同様、100%正確な診断は難しい


医師はこのような検査だけではなく、症状の問診や画像診断を合わせて病名(感染症を含め)を決めます。

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一さんはPCR検査は、その位置付けによって必要性が決まるとおっしゃっています。また、検査結果が担当者の技術に左右されるため、検査数が急に増えても信頼性保証の観点から、担当者の育成に時間がかかることが障害になっていることを述べられています。(2020年5月12日 追記)
「PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題

また、PCR検査の限界については、Kenn Ejimaさんが、こちらに図解入りで詳しくまとめられてあります。ご参考までに。



医師がコロナウィルス感染と診断すると治療計画を立てます。

今のところ、コロナウィルスに臨床効果が確認された治療薬はありません。ここで「臨床効果が確認された」とは「国の行政機関の審査で承認を得た」と定義します。


医師が確度の高い治療計画に資するコロナウィルス用の抗ウィルス薬はありません。実は、一般的な風邪にも原因のウィルスに有効な抗ウィルス薬はありません。


コロナウィルスそのものに効く薬がないので、ウィルス感染の後に起こる、細菌感染を抑える抗菌薬や、高熱、咳、鼻水等の症状を抑える薬が処方されます。

コロナウィルス感染の場合、症状をコントロールしながら患者の体力、免疫力を高めて、患者自身がウィルスに勝てる状態を医師や看護師が支援しているのが現状です。


咳を甘く見ないでください。咳が続くとかなり体力を消耗します。咳は喉が乾燥すると出やすくなるので、水分補給とマスクで喉が乾燥しないようにしましょう。



コロナウィルスはアンジオテンシン2受容体にくっついて細胞に侵入します。感染はウィルスが細胞に侵入したことを指します。侵入した細胞の中で自分のRNAと殻を大量に複製します。そして、次の細胞に感染します。この繰り返しで、感染患者の細胞がどんとんと死んで行きます。こうしてウィルスにより身体のバリヤーが弱ってしまい、細菌の感染が始まります。ウィルスに対する免疫力、細菌に対する免疫力とウィルスの増殖力、細菌の増殖力との勝負になります。

呼吸器の上気道から感染して、肺に達すると、血液に上手く酸素を取り入れて二酸化炭素を出せなくなります。これが肺炎です。肺のレントゲン写真が真っ白になるのは、肺全体に炎症反応(免疫細胞がウィルスや細菌と戦っている状態)が起きているからです。



感染が重症化すると酸素マスクが必要となり、更に、人工呼吸器が必要になるかも知れません。



重症患者への対応に関する医療従事者向けの厚生労働省の通知です。
PMDA医療安全情報 臨時号No.1「再周知特集 その1(人工呼吸器等の取扱い時の注意について)

」

PMDA医療安全情報 臨時号No.2「再周知特集 その2(気管チューブ等の取扱い時の注意について)」

PMDA医療安全情報 No.29 改訂版「セントラルモニタ、ベッドサイドモニタ等の取扱い時の注意について」



これが、私が理解しているコロナウィルス感染の診断と治療の全体像です。



既に、youtubeで感染患者自身の動画がアップされていますので、ご覧になってください。


#コロナ患者 #体験

渡辺一誠さんがご自身のSNSでコロナウィルス感染、陽性、入院、退院のご経験が記事になっています。



また、感染された方への差別が起きています。

本人に悪意もなく起きたことを責めるのは辞めましょう。


コロナ感染はウィルスとの物理的な接触がなければ起こりません。
そして、すべてのヒトが免疫を獲得してしまえば、問題はありません。
それまでの期間、社会でそれをコントロールして行きましょう!



<どうすればコントロールできるの?>



次に、実際にこうなっているという意味ではなく、一つのモデルを想定して社会への感染拡大防止の計画の立て方をお示しします。



仮に、今の日本の感染防止状況(三密がどの程度実現できているか、国民一人一人の手洗い漱等の感染防止措置がどの程度できているか等)から、平均して感染者一人が二人に移しているとしたら。


10世代まで感染が繰り返され、その間、感染者が治癒しないと仮定すると、

1→3→9→27→81→243→729→2187→6561→19683→59049



10世代感染が続いたら感染者は59049名になります。



最初の感染者が100名なら、590万47百名です。

実際は、移す人数は二名よりも少ないのかも知れませんし、途中で治癒する患者もいるでしょう。
あくまでもモデルケースとして考えてみてください。



仮に、ある陽性患者が診察を受けて陽性と分かるまでに100名と濃厚接触していたとします。
陽性と診断されたら隔離されて非感染者にうつさないと仮定すると、濃厚接触者への感染率は2%です。



潜伏期間が2週間程度、更に、軽い症状が出ても病院に行かなかった期間の合計が20日間とすると、感染者数は59047名になることは既にお示ししました。



仮に、人口10万名の市であれば、6割弱が感染することになります。





この感染の拡大と収束のシミュレーションを行うのが数理モデルです。

数理モデルとして扱う場合、住民の行動変数、病院での導線分離変数、医療従事者の感染予防変数、治療にかかる日数等の変数を数値や公式にして組み込みます。

ここで一つの数理モデルを示した論文を紹介します。


What is the best control strategy for multiple infectious disease outbreaks?

この論文は、outbreakをコントロールして、2回目の感染拡大を防ぐ方法を数理モデルとして提案しています。

あくまでも、理論上のモデルです。
具体的に、今のコロナウィルス感染に当てはめるには、現実のデータをこのモデルに合わせた変数に変換する必要があります。


ここでは、現実のデータの変換は扱いません。
この数理モデルの背景にある感染を社会的にコントロールするための考え方をご紹介します。


感染の拡大は、一人の感染患者が一人以上に移していることになります。逆に、移しているのが一人未満であれば感染は収束に向かいます。


一人の感染患者が移す人数が1名未満の場合、どうなるのかを計算します。

比較のために今回は1.1人に移す場合と、0.9人に移す場合を、それぞれ5世代まで計算します。


1.1名の場合。
1→2.21→4.641→9.7461→20.46681→42.98031

0.9名の場合
。
1→1.9→3.61→6.859→13.0321→24.76099

ここまでは、新たに増えた感染者を累積した数字をお示ししました。

次は治癒することを計算に加えます。

計算を簡単にするために、
・発症してから2日後に治癒する。
・感染者が100名になるまでは2日間で2名に移していた。
・小数点は切り捨てて整数で計算する。

1.1名、2日後に治癒の場合。
100→110→121→133→146→160

0.9名、2日後に治癒の場合

100→90→81→72→64→57



次の世代に感染する日数よりも治癒の日数が長いと感染患者は減らないかも、と思われたかも知れませんね。



次に治癒するまでの期間を4日にして計算します。

計算を簡単にするために。
感染者が10名になってから移す人数が2名から0.9名になったとします。
10→19→26→30→31→27→20→11→0



8世代で感染患者は0になりました。

同じ条件で、1.1名に移す場合を比較のためにお示ししますね。



10→21→34→50→71→99→136→186→254

8世代で感染患者は254名になりました。


1を挟んだ0.2の差がこれだけの差になります。

1名が移す人数が1名未満になると、感染は収束して、やがて感染患者は0になります。

早く次世代への感染患者数を1未満にしましょう!



詳細の説明は省きますが、この感染患者が移す人数を1.0よりも少し多い人数でコントロールできると、社会全体にoutbreakを起こさず、医療崩壊のリスクをコントロールしながら集団免疫が獲得できると、既述の論文(図4)で著者らは主張しています。



この論文の数理モデルは社会全体で、今、正に医療従事者を襲っている精神的身体的負担の軽減のために、どんな手を打てば良いのかを検討する手がかりを我々に与えてくれます。

不足しているモノとサービスを充足させて、社会のリソースの偏在を調整して、医療従事者をサポートする体制を強化して行きましょう!



以下の説明は、論文への私の解釈が含まれています。
私の解釈の間違いに気づかれた方は、是非、ご連絡ください。



実際の感染はウィルスの感染能力とウィルスがヒトの粘膜に付着する機会と頻度、量によって決まります。
ウィルスとの物理的な接触がなければ感染しません。

論文中の公式には様々な変数が引用されていますが、中心になるのは、ウィルスの感染力と感染対策と治療力(一人一人の患者の治ろうとする力)です。


図1(Figure1)から図4(Figure4)をそれぞれ説明します。



Susceptiblesはウィルスに対して免疫を持たないヒト
、Infectedsはウィルスに感染したヒト。



各図のグラフの中央に引かれた横線(グレーのSth)の下は感染者、上が非感染者。この横線は、全人口に対する感染者/非感染者の最適な割合を示しています。横線の下の曲線が有症状の感染者数。有症状を治療が必要と読み替えるとこの曲線のピークを抑えることが医療崩壊を防ぐことにつながります。



この数理モデル、最も効率的に社会全体で感染をコントロールするための計画を立案するモノです。このモデルでは全人口の免疫獲得を目指していません、outbreakを効果的にコントロールすることを目指しています。



図1
非感染者が感染によりどんどんと減って、理想的な比率よりも感染者の割合が高くなりました。これは、社会として感染を最も効果的に抑制する機会を逃して、感染者が増えてしまい本来不要だった筈の医療資本を感染者の治療に配分しなくてはならない状態を示しています。行き過ぎた感染(overshoot)が最適な比率と実際の比率の差分として図中に示されています。



図2

最適な感染者/非感染者の比率に対して4種類のレベルで感染対策が行われた場合の非感染者、有症状の感染者数が示されています。非感染者数の推移が最適(optimal)となるように介入できると、有症状の感染者数はoutbreakに至らずピークを迎え収束します(ピークが2番目に高い曲線)。介入が弱すぎる(too weak)と、outbreakを起こします(ピークが最も高い曲線)。介入が強すぎる(too strong)と、最初のピークは抑えられますが、その介入がなくなると(too week)、第二の感染拡大がoutbreakに繋がるリスクを残してしまいます。

全く介入しなければ(no control)、outbreakを起こした後、感染が収束します。

図3
縦軸が感染者数、横軸が1名の感染者が移す非感染者数(R0)。全く介入しない(no control)とR0が高値の場合あっという間に、感染者数は最大値に到達する。最適な介入(optimal control)ではR0が高値でも緩やかに感染者数が増える。感染予防措置(prevented infections)を取ると、R0が高値でも感染者数を抑えられる。(2020年5月13日 訂正)



図4

最も理想的なコントロール方法として、Rt(実効再生産数)を1よりも少し大きい値になるように予防措置を講じることが示されています(adaptive)。継続的に措置を講じてSthで落ち着くように対策をとる(constant)。感染者、非感染者の比率がSthになるまでは、対策を取らず、Sthになってから介入する(delayed maximal)。まったく、感染をコントロールしない(no control)。(2020年5月13日 追記)

コロナ感染の拡大をコントロールする大きな流れを計画するときに、適用できる数理モデルの一つとしてご紹介をしました。



ここまでが数理モデルのご紹介でした。



この数理モデルを上手く適用するためには、実際の介入方法を公式の変数に変換する前処理が必要です。

次にこの介入方法について簡単にご説明をします。
ここでは、具体的に論文の公式にどう組み込むか、のレベルではなく、コロナ感染に対する介入の概略をお示しするに留めます。


もし、数理モデルにご興味を持たれましたら、介入方法をご参考にして頂いて、今回のコロナ感染をコントロールする介入方法を是非、ご提案下さい。期待しています。



介入には医療によるものだけでなく、日常において行われるモノもあります。

自宅待機、三密を避ける、ロックダウンは日常の範囲でも行われる。
医薬品とワクチンは医療において使われる。
感染患者の状態が悪化してくると肺炎に至り、酸素を体内に十分取り入れられなくなると酸素マスク、人工呼吸器が必要となります。
更に、サイトカインストームと呼ばれる免疫系の暴走が感染患者を死に至らしめることもあり、抗腫瘍壊死因子が有効との考え方もあります。
重症化した後はコロナ感染に限らず、多くの呼吸器疾患に共通する治療が含まれます。

例えば、癌の患者さんの終末像は増殖し続ける癌細胞が産生するサイトカインによって、このサイトカインストームが起きることがあります。
これは、恒常性という体の状態を一定に保つ健康の基礎的な条件を失ってしまうことになります。

エボラ出血熱で血管透過性が高まり 内部の血液が外部に漏れてしまうのも、このサイトカインストームとの関連性が疑われます。

今、非感染者の対策として、最も効果的なのはリモートワークではないでしょうか?
セキュリティの課題はありますが、もし、セキュリティの課題がクリアできていれば、一人に一台、パソコンがあれば、基本的には仕事ができます。残るのは製造現場や研究や、物流になると考えています。
リモートワークができる環境を整備して行きましょう。



ここまでがコロナウィルス感染への介入の概略です。

ここで、社会全体として感染拡大のリスクをコントロールして行く上でのリスクに触れたいと思います。(2020年5月13日 追記)

社会全体としてどの程度感染がコントロールできているのか、今の状況からどんな変化が起きそうなのか、という真の状態を我々は知りうることができるのでしょうか?

私はかなり難しいと感じています。
何故ならば、感染者数の「真の状態」は誰にも分からないからです。症状がなければご本人が感染に気づきません。感染の自覚症状があると、ご本人が病院を受診するかも知れません。もしかしたら、暫く様子を見るかも知れません。医師が診断し、検査の結果と合わせた診断の結果が感染であれば、感染者に数えられます。
社会で感染をコントロールすることを考えた時、実は「真の状態」は誰も知り得ないのです。その時の患者数と、その後の感染拡大の可能性(代表値が実行再生産数です)を推測して、対策を打つしかありません。今、社会は推測を元に行動しています。確実に予測できる感染の未来は存在しないのです。
「実際の感染者数分からない」

このかなり難しい状況をコントロールできる要素は、信頼関係しかないと私は考えます。
社会全体に疑心暗鬼が広がると、リスクのコントロールは難しくなります。
この難局を乗り切るためのPrinciple(たった一つの行動原理)と最終地点までのFact(前提と結果の事実)を共有することが信頼関係の構築と維持に必要です。

Factがずれていたり、不正確だと信頼関係のリスクとなり、そのまま感染拡大のリスクになります。

今、私が知りたいFactは、感染が確認された2日前からウィルスを移す可能性があるとする根拠です。
私が見つけたのはWHOのConsiderations in the investigation of cases and clusters of COVID-19 にある記述です。
西村秀一さんも先に引用した記事の中で、「発症前の感染者がどんどんうつしているという話をする人も、そうしたデータを示していない。データがない中で誰がどういう根拠で決めているのかわからない。」とおっしゃっています。
私はWHOの感染症の専門家チームが、エビデンス(事実)ではなく専門家の見解からの提言をされたと解釈しています。
2日前からの行動履歴から接触者を追跡することで、感染の拡大を防ぐ可能性が高まるとご判断されたのでしょう。
テレビやwebでエビデンスという言葉を使って説明をされている専門家がいらっしゃいます。
これが本当は、エビデンスでなくWHO専門家の見解だった場合、日本の専門家と国民との信頼関係に影響を及ぼします。
現状では日本の専門家間の信頼関係にも影響を及ぼしています。

どなたか、この「2日前」のエビデンスをご存知であれば、その出典を教えてください。(追記ここまで)



冒頭の提言をここで再掲します。



<提言再掲>


1.臨時病院(東京都がホテルやお台場で確保したベッド、中国武漢で実行した事例等)を軽症・中等症の感染患者数に応じて設置して、病院は重症患者の治療のみとする。



2.医療従事者を守る。医療従事者にしかできないこと、本当に必要な仕事に集中して頂く。



3.引退している医師、看護師の医療現場への復帰をお願いする。

4.密集、密閉、密談を避ける等、一人一人が感染しない、感染させないことを実行できる体制を取る。経済的な補償と情報提供。これを期に国民一人一人が自分の健康には自分がリーダーシップを持つ文化を涵養する。

5.社会的にコロナウィルス感染をコントロールするための技術的課題をリストアップして、その課題解決に国を挙げて取り組む。

<まとめ>

提言の全体像は
、国難、世界難を日本人、日本のリーダーシップで乗り切るためのコロナ対策のエコシステムをお示ししております。


提言は、既に実行されていることを含みます。
4月16日には内閣府で医療防護具等の増産貢献企業との懇談
が行われました。


この実行体制を社会全体のデータマネジメントシステムによって迅速化して行きましょう!


中核的な概念は、次の3つです。
・医療従事者の身体的精神的負担を軽減すること。

・国民のコロナリテラシーを高めること。

・必要なモノ、サービスが必要なヒト、組織に必要なタイミングで届くようにその偏在をなくすこと。



最も効果的な流れは、医療従事者を感染から守ることを中心に、モノとサービスの充足およびリテラシーの共有により社会全体の未知のウィルス(病原菌)への対応を学習する、です。



この枠組みに既存の技術を組み合わせて、国民の日常におけるモノやサービスの生産、供給の自動化を進める。

ここまでが、コロナ対策のエコシステムへの提言です。


コロナ対策を起点に、日本の社会をSociety 5.0マインド・ドリブン・ソサイエティに向けて相転移をさせて行く提言を別途まとめます。


我々の意思決定で世界を創って行きましょう!


なお、この提言を大阪府にお伝えしました。(2020年5月3日 追記)
地元杉並区にお伝えをしました。(2020年5月9日 追記)
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、広島県にお伝えしました。(2020年5月11日 追記)
内閣府にお伝えしました。(2020年5月13日 追記)
北九州市にお伝えしました。(2020年5月28日 追記)

#過去は関係ない
#永遠の今を生きる
#今幸せを感じて次の幸せに向かう一緒に

 - イノベーション, コロナ, モデル, リーダーシップ, 下村拓滋, 社会 , , , , ,

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