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問題意識を明らかにする過程

      2019/04/12


問題意識を明らかにする過程「行動原理は後天的に身に付くとお考えの方もいらっしゃると思います。私は先天的な行動原理があり、それに後天的な行動原理が乗っかると考えています。母の乳房から母乳を吸引する。これは、誰に教えられることなく出来ることです。もしかしたら、先天的な行動原理は反射と呼ばれるのかもしれません。」
(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2019年1月22日、ある方に私が抱えている課題について相談しました。

なかなか、感覚に当たるモノを伝えるのが難しく、状況も丁寧な説明が必要なので私の置かれた状況を理解して頂くことが難しいと感じました。
「思い込み」を解いて話すよりも、「思い込み」を解いて話を聞く方がどちらかと言うと簡単な氣がするのですがどう思われますか?
話す側には思いがありますが、聞く側には思いはないと思うのです。しかし、もしかしたら、本日、相談した相手には、話題に対する何らかの思いがあったのかも知れません。相手との利害関係はないと思っていたのですが、実はあったのかも。
聞く側に思いがあると、相手の状況の理解が曇ってしまいそうです。

今回のテーマ「問題意識を明らかにする過程」はヒトが持つ「思い込み」と非常に深く関連しています。

問題意識をテーマにした記事を執筆している過程で、「問題意識を明らかにする過程」を調査、分析していないコトに氣づきました。

本記事は、この「問題意識を明らかにする過程」をテーマにします。
ここで言う「調査、分析」は、私が「問題意識を明らかにして来た事例」を振り返り、事例群の中から共通点を明らかにする作業です。

もし、既にこのテーマについて「調査、分析」されたご経験のある方は、ご自身が明らかにしたことについて教えて頂ければありがたいです。
また、このテーマに関する専門家をご存知の方がいらっしゃりましたらご紹介頂けましたらありがたいです。

私がヒトの問題意識を扱う動機は、ヒトのPrinciple(たった一つの行動原理)の解明です。
この問題意識を明らかにする過程はPrincipleを明らかにすることに役立つと考えています。

記事「問題意識」に次の記述があります。

“子供の頃の夢を実現する過程は、問題意識を明らかにして来た過程なのかも知れません。”

子供の頃の夢を実現する過程。
ここでは「夢」を「未来への希望の写像」と定義します。

最初に「夢」を持つ過程、次にそれを実現する過程を明らかにします。

まずは、「夢」を持つ過程。

私が最初に持った夢が何であるのか。記憶を遡って思い出してみますね。
最初は多分、「何かが欲しい」と思ったことが夢だったように記憶しています。例えば、おもちゃが欲しいからおもちゃを手にするのが夢。でも、良く考えると「何かが欲しい」と思えるようになるのは、「何か」を認識できてからになります。
生まれたばかりの赤ちゃん。まだ、「何か」を認識できる世界観を持っていません。この時期に欲しいモノは、お腹が空いたから母乳が欲しい、オムツが濡れて気持ち悪いから気持ち良くなりたい、寂しいから母親に抱かれたい。この頃、夢を見ていたのかどうかは定かではありませんが・・・。

他に何が欲しくなりますか?

「欲しい」で言うと、友達もありますね。何となく良いなあと思ったクラスメイトと友達になって楽しい時間を一緒に過ごす。好きな恋人と満たされた時間を一緒に過ごす。
この「欲しい」には感覚、モノ、人間関係があり、この順番で夢が発達しました。

この他、色々な夢の種類をあげてみますね。

・何かになりたい。例えば、地球以外の星で人類が生活するための技術の研究者、Footballer、歌手。
・こんな組織に所属したい。例えば、あの高校、あの大学、あの会社、あのチーム。
・こんなチームを作りたい。例えば、プロサッカーチーム、3人で経営する製薬会社。
・こんな社会にしたい。例えば、誰もが独自の能力で起業できる、すべてのヒトが幸せであり続ける。

夢にも種類が色々あります。
しかし、それぞれを分解して見ると、感覚、モノ、人間関係の要素で説明できます。列挙した夢の種類は全て「何かが欲しい」のパターンでした。
そして、「何かが欲しい」と言う衝動が夢の起点でした。

ここまでが、夢を持つ過程。正確には夢を持って、それが発達する過程を明らかにしました。

次は、その夢を実現する過程です。

夢が決まると、それを実現するための活動を開始します。
というと論理的で筋が通っていますが、実情は違います。
夢を明らかにする過程から、それを実現する行動を取っています。
これはぼんやりとしていた夢のイメージを鮮明にするための行動を続けていると説明した方がご理解をして頂きやすいかも知れません。
今、氣付いたことを次の瞬間の行動に生かす。この「氣付きと行動」のサイクルが夢を実現する一つのモデルでもあります。
このモデルでは夢が決まったとき、その詳細は明らかではないことが前提となっています。

例えば、footballer(サッカー選手)になる夢を持った少年が、競技を始めてから、やがて、ストライカーを夢見たとします。当初の予定通り、小学生の間は点取り屋として活躍しました。中学校に入る前、ステップアップするため、更に強いチームへ移籍をします。そこには、自分よりも上手いストライカーが居ました。コーチからストライカーだけでなく、ミッドフィールダーも経験してみたらいいよと言われ、ミッドフィールダーも時々経験するようになりました。ストライカーとしての感覚を持っていたので、ラストパスを出す能力が他の選手よりもずば抜けて高いことが分かりました。自分がストライカーとして出場した試合では勝ったり、負けたり。自身の得点は平均が1試合1.1点でした。しかし、自分がミッドフィールダーとして出場した試合では、自身の得点の平均は1試合0.9点に下がりましたが、チームの勝率は8割を超え、チームとしての得点の平均は1試合2.3点と、自分がストライカーとして出場した試合よりも0.5点も上がりました。更に、失点も1試合平均1.0点から0.6点と下がりました。ミッドフィールダーを経験することで、ストライカーとして出場した試合でも、自陣のゴール前まで戻ってシュートをブロックするプレイも出てくるようになりました。試合の流れを読む嗅覚が磨かれて来たのです。やがて、ストライカーではなく、ミッドフィールダーとしてプレイする方が楽しくなって来ました。自分の嗅覚がミッドフィールダー向きであることに氣付いたからです。その頃から地域の選抜チームにも選ばれるようになり、ミッドフィールダーとして他に似たタイプのいない選手として他の選手やコーチから認められるようになりました。選抜チームのミッドフィールダーでも1試合平均1.2点取れる選手にまで成長しました。結局、彼はプロの選手になり、ミッドフィールダーとして活躍した後、引退したチームでコーチの道を歩むことになりました。得点の嗅覚、失点の嗅覚が磨かれ、3秒後の試合の状況の予測精度が高く、この試合展開の予測能力が他のコーチよりも優れていました。今は、代表監督を目指しています。

この彼は夢が変遷して行きました。サッカーを楽しむ、ストライカー、ミッドフィールダー、コーチ、代表監督。一口でfootballerと言ってもポジションがありますし、プレイの特徴もあります。コーチのアドバイスからミッドフィールダーを経験することで、隠れていた自分の才能に氣づきました。死ぬまでfootballerという選択肢もありますが、footballへの理解が深まるにつれ、選手ではなくコーチをやりたくなりました。コーチであれば、チームのすべての選手の望みを叶えることも不可能ではないからです。もちろん、選手には自分の望みがあり、それを叶えて行く成長は必要です。しかし、自分一人で隠れた才能に氣付くことのできる選手はごくわずかです。彼の嗅覚は、最終的にfootballの原則を感覚として掴むことができるようになるまで研ぎ澄まされました。彼はこの掴んだ原則から一人一人の選手の可能性を見つける技術を確立しました。この技術を使って、本人がまだ氣付いていない才能を発掘するコーチングで選手とチーム、そして国全体に貢献する夢を持てるようになったのです。

これは一人の少年が夢を持ち、それを実現する過程のたとえ話です。
夢を実現するために少年は才能を磨きました。そして試合で自分が発揮する才能に氣付けるようになりました。自分が持っている才能を発揮するポジションがどんどん変遷して行きました。この過程で夢の対象への理解の深まるのですが、実は、自分自身への理解も同時に深まります。この核は「footballを楽しむこと」として一貫しているのですが、「一人で楽しむ」から「多くの人と楽しむ」へと「楽しみ」が成長して行きます。この一緒に楽しむ人が増える過程がfootballの世界観が広がる過程になりました。
このたとえ話のフレームは、あなたの人生にも当てはまりませんか?更に、多くの人の人生にも当てはまると思いませんか?
私は、すべての人の人生に当てはまるフレームだと認識しています。

“シャインは1969年の著書の中で、プロセスの要素として以下を挙げています。
・コミュニケーション
・グループによる問題解決の意思決定
・グループの規範とグループの成長
・リーダーシップと権限
・グループ間の協働と競争
シャインは、プロセスを「ヒューマンプロセス」とも表現しています。人と人との間に起こること(動きや影響関係)をさしています。”
(中原淳, 中村和彦, 組織開発の探求, P.188, ダイヤモンド社, 2018)

当たりをつけて詳細を明らかにする。

夢が発達した段階が実は、この過程にも適用できます。
自分がこんな感覚(幸せ)になるために必要なモノ、必要な人間関係を手に入れる。
例えば、けん玉の達人になる。この場合、自己肯定感(今の自分のままで良い)や自己効力感(なりたい自分になれそうな感覚)が欲しい感覚で、欲しいモノとは、けん玉そのモノとけん玉を自由自在に扱う技術をモノにするの2種類になります。自己満足のみで、友達に披露するつもりがなければ、人間関係は含まれませんが、友達から褒められるとか、友達に教えるとかまでが「欲しい」となると、人間関係を手に入れるまでが含まれます。

これが自分の夢だと思っていたことが、それを実現する過程で、別の夢に変わったりします。
「夢が実現した」と自分が思えた時、夢がこれだったのだと確信できるのではないでしょうか。

しかし、実際には、当初の夢が実現できそうになると、その先に夢が出てきます。
そして、当初の夢は、その先に見えた夢を実現するための通過点になります。

例えば、私は新薬開発の担当者として一流になるつもりで仕事をしていました。そんな、私に医薬品の安全性情報の部門への異動が打診されました。この時は、新薬開発の担当者として安全性情報の扱い方に磨きをかけるつもりで異動。その後、医薬品のモノの品質保証の部門への異動が打診されました。この時、医薬品の製造に関する知識を加えて製薬会社の経営者として一流になるつもりで仕事をすることにしました。
私の夢は、一流の新薬開発担当者から、一流の製薬会社の経営者に変わりました。その後、すべてのヒトが幸せであり続ける世界(マインド・ドリブン・ソサイエティ)を実現するために会社を卒業して独立しました。目の前のヒトを幸せにするためにコーチとして一流になることを決め、私が構築した理論を社会に反映して幸せであり続けるヒトを増やすために社会の設計者として一流になることを決めました。

この過程で私が最も大切にしているのは「信頼関係」です。これは、私の活動の品質保証でもあります。
私が独自の存在として社会に貢献し続けるための品質保証。

マインド・ドリブン・ソサイエティを実現するために専門性を磨き続け、人間関係を創り続けています。
具体的な構想は拙著をご参照ください。本著では、更に、詳しく子供の頃の夢を実現する過程を記述しています。

これで、子供の頃の夢を実現する過程を私の事例で明らかにしました。
振り返ると、この過程が私が問題意識を明らかにする過程でした。
すなわち、「自分の欲しい何か」を感覚、モノ、人間関係として明らかにして、その獲得に向けて活動すること。

どうでしょうか、私が子供の頃からの夢を実現するongoingの過程は、私が問題意識を明らかにした過程であると言えるのではないでしょうか?

是非、あなたのご意見を教えてください。そして、あなたが問題意識を明らかにした過程を教えてください。

なお、問題意識を明らかにする過程に「思い込み」が深く関係すると冒頭でお伝えをしました。
この点について最後にご説明を差し上げます。

あなたが「何かが欲しい」と思う時、それを手に入れて実現したい状態を想定されています。この想定はあくまでも確率としての可能性であり、実際に手に入れたら確実にそうなるとは限りません。つまり、それを手に入れたら自分がそうなれると言うのは「思い込み」です。

もうお氣づきかと思いますが、「お金を稼げば幸せになれる」とか、「お金がないと幸せになれない」と言う「思い込み」が多くのヒトを幸せから遠ざけています。
お金は「モノ」であり、人間関係そのものではありません。人間関係を構築するための手段です。すなわち、お金を稼ぐために人間関係を悪化させるのは、本末転倒です。また、お金は人間関係を良くするために使いましょう。くれぐれも、悪化させるためにお使いになられませんように。

#衝動から欲求へ

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