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チームの連動の意識を 高める 2.ボールの軌跡を予測する。

      2014/08/07


チームの連動の意識を 高める 2.ボールの軌跡を予測する。「あなたは言葉で変わる。」

意思決定スタイリストの SHIMOMURA Takuji です。

予測の要求レベルが情報収集の要求レベルを決めます。情報収集の質が予測の質を決めます。

プロローグ 連動

4回シリーズのメルマガ「チームの連動の意識を高める。」

その構成は次の通りです。

1.周りを観る。

2.ボールの軌跡を予測する。

3.ボールを抑える。

4.コミュニケーション。

前回は、「1.周りを観る」でした。

あなたの人生の起点は「1.周りを観る」 が結論です。
更に掘り下げると、周りを感じる、全てを感じようとする になります。

全てを感じる情報収集の後は、全霊を賭ける未来の予測です。

だから、あなたの想いはチームに伝播する。

2.ボールの軌跡を予測する。

ゴールまでの流れ、そしてポジショニング。

選手はゴールまでのボールの軌跡とボールを奪い合う局面を予想します。

転がるボール。ボールは何処を目指すのか。誰がボールに触るのか。

選手同士がボールを奪い合う場所は何処か。
ドリブルする選手に相手選手がアタックをかけるのか。
相手選手がパスを受け取る前にボールに触われるのか。

ボールを奪い合う局面では、どちらが先にボールに触るのか。
どんな角度、どんなスピード、どんな姿勢で、身体の何処を使って
ボールに触るのか。

ボール保持者はどの選手にパスしようとしているのか。その選手の次の
候補はどの選手なのか。

そうなるのであれば、

相手ボールを奪うために、自分はどう動きたいのか、誰にどう動いて
欲しいのか。

味方ボールをシュートに持ち込むために、自分はどう動きたいのか、
誰にどう動いて欲しいのか。

味方にどう声をかけたいのか。

この予測が実現すると、どんなサッカーが目の前に展開されるのか。
その結果、自分は何を感じるのか。
その体験で、自分をどう成長したいのか。

ここまでが、選手が予測するゴールまでボールの軌跡です。
この大局観を前提として、ボールを奪い合う局面の予測があります。

まず、ボール。

実は、選手の最大の関心事はボールなのです。
ゴールよりもボール。
ボールが無ければ楽しめません。

ゴールの無いサッカーは喜びがMAXにならないかもしれませんが、ボールを
扱う技術の向上が喜びに繋がります。
ゴールが無ければサッカーでは無い とも言えますが。

ゴールが無いところでも、サッカーのトレーニングは出来る とは言えますね。

リフティング世界一の場面には、サッカーのゴールは登場しません。

正確無比なキック。スーパーなロングキックやスローイン。
鮮やかなフェイント。

どこまでも続くボールポゼッション(ボールポゼッションとはボールの保持。
試合中における両チームの保持率を意味することもある。更に、2チームに
分かれて、ゴールの無いピッチの中でお互いがボールをキープする
トレーニングを意味することもある。ここでは、トレーニングにおいて、
片方のチームが延々とボールを保持している状況を示す)。

何れの場面も、ゴールは出てきません。

また、小さな子供が始めてボールを蹴る場面を想像して下さい。

その子はゴールに向かってボールを蹴っているのでしょうか。
ゴールの概念を持っているのでしょうか。

小さな子供はボールを蹴ることが楽しいからボールを蹴っているのでしょう。

その後、誰かからゴールを教えてもらう。

小さな子供はボールを蹴るとボールが前のスペースに転がることが面白いので
ボールを蹴って遊んでいる。

試合の局面においても、まず、ボールです。自チームのボールにする、自分が
ボールを扱う。これがなければサッカーを楽しむことはできません。

まず、ボール。そしてスペース、最後にゴール。

局面の予測も大まかには、この優先順位で行います。

サッカー脳のレベルが上がると、「最後にゴール」から逆算して「そして
スペース」「まず、ボール」まで予測できるようになります。

まず、ボール。そしてスペース、最後にゴール。

この一連の予測について

攻守の切り替え

を事例として考察します。

相手ボールを奪った次の瞬間のプレー。
相手にボールを奪われた次の瞬間のプレー。

この瞬間には、その前の流れがあります。

どういう流れでその瞬間を迎えたか。

ボールを奪った選手のボールタッチ、その先のスペース。

どちらのボールになるのか。

スペースに出たボールを誰が触るのか。その時の姿勢は。視線は。

次の局面はどこになるのか。シュートをどこで打ちたいか。
シュートをどこで打たれたくないか。

相手ボールを奪った瞬間は、相手チームは攻めモードを切り替えなければ
なりません。

相手の守備網は完全には整っていないのです。ほころびがあるはずです。

そのほころびを衝く。

相手チームはほころびを整えて守備網をひく。

情報処理能力が直後の展開を決める。
初動を誤るとリカバーは大変なのです。

これは、両チームに言えること。

瞬間、瞬間の場面を細かく、更に、起こりそうな確率を踏まえて意思決定を
行う。

どの程度の質で予測するつもりなのか。それは、「周りを観る」行動で分か
ります。

顔を上げる、首を振る。

自覚的には「間接視野」「体感」です。
「間接視野」でゴールを捉えているか。スペースを探しているか。
「体感」で自チームのマインド、相手チームのマインドを察知しているか。
ボール保持者の意図を感じているか。周囲の動きを感じているか。

予測の要求レベルが情報収集の要求レベルを決めます。
情報収集の質が予測の質を決めます。

あるプロセスの要求レベルが高くなると、当然、前のプロセスの要求レベル
も高まります。

自然と後ろのプロセスへの要求レベルも高まります。

これはサッカー選手が全霊を賭けて「ボールの軌跡を予測する」本質と全体像です。

「局面の打開の予測」は「ゴールまでのボールの軌跡の予測」、
「ボールを奪い合う局面の予測」の何れとも異なるモノです。

その考察と省察は次回以降の記事にアップします。

*省察「自らの思考と行動のプロセスを振り返ること。」

エピローグ

私は「ゴールまでの流れ、そしてポジショニング」、そして「まず、ボール。
そしてスペース、最後にゴール」の逆算は、サッカーの試合に限らず、
日常的に意識しています。

これは、無意識のうちに何事も成長に結び付けて考察と省察を行っている
ことの表れなのでしょう。

私は今回の記事をまとめながら気付いたことがあります。

それは、「ボールを扱う技術」の向上はヒトを夢中にすること、

更に、ゴールを意識すると、共通目的を達成するためのプロセスや周囲との
関係性、その前に自身のあり方を省察し、考察することが習慣化されること
です。

どこかのプロセスのレベルを上げれば、自然と全体のレベルは高まる。

これは多くの方と共有できる体験ではないでしょうか。

あなたの「ボールを扱う技術」とはどんな技術ですか?

その技術の向上は、ゴールまでのどのプロセスのレベルを向上させるのでしょうか?

<この記事の理解を深めたい方に>

・この記事のテーマから観た、サッカーの本質と全体像は こちら

・趣味の経験を仕事に活かすエッセンスは こちら

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「あなたは言葉で変わる。」
「あなたは何によって憶えられたいですか。」
この問いに答えるための思考のエッセンス、
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