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人工知能時代への社会進化の一つのモデル

      2020/06/26


人工知能時代への社会進化の一つのモデル「ヒトには自身の体験に基づく確信があります。その確信を中心として自身を取り巻く生態系を解釈して動かしている。私はこう考えています。自身の役割を中心に語るヒトと生態系を中心に語るヒトに分かれますが、何れにしても自身の役割を言語化し、それに確信を持つ能力が必要です。」

(シモムラタクジ, マインド・ドリブン・ソサイエティ α, affirmativeArchitect出版, 2018)

2020年1月1日起案、1月7日脱稿。

新らしい時代、令和初めての元旦を迎えました。
昭和、平成、令和と連続した3つの年号の中に「和」が2回含まれています。

境界のある和と和を和する

世界が期待している日本のリーダーシップを私はこう捉えています。
私がこう考えているのは、日本人として日本と世界との関係性を感じて来た結論だと思います。

今回は2020年から5年間、すべてのヒトが世界の当事者になって欲しいというメッセージです。
人工知能時代には、定型化された作業はすべて機械に代わって行きます。
あなた独自の才能があなたの社会的な役割に繋がります。
それを見つけるためには、それを目的としてあなたが主体的に行動し続けるしか方法はありません。
これは、あなただけでなく、私もそうであり、すべてのヒトがそうなのです。
主体的に行動するとは、周囲との関係性を主体的に創って行くと言うことです。
つまり、ヒトは主体的になれば、自然と社会の当事者になって行きます。

すべてのヒトが共有している「本当の自分からなりたい自分になる」仕組みから考えても、社会の当事者にならない自分は、自分を大事にしていない自分です。

私はすべてのヒトに自分を大事にして欲しい。何故ならば、社会を良くして行くのはあなただからです。
そして、自分を大事にすることがあなたが幸せを感じる「初めの一歩」だからです。

それでは、まず、2019年を振り返ります。そして、今年から2025年までの5年間に向けての私の役割についてまとめます。

本題に入る前に、そのBackgroundを。

何故、2025年までの5年間なのか。それは、この5年間の一人一人の行動が、その後の世界を決めてしまうと私が考えているからです。

この予感は次の私の体験的確信論から生まれています。

AIはヒトを幸せにする手段として実現する。
お金は「労働の対価」としての役割を終える。モノが溢れている今日では現行の「信用創造」の役割は終えている。
お金ではなく個人間の信頼から成り立つ社会制度に変えていく。

今の社会制度の起点であった時代背景は、今の時代背景ではない。
制度疲労を起こしていると言えます。

制度疲労を起こした時代の変化として、
・地球の持続可能性への危惧
・タックスヘイブンの出現
・暗号資産(通貨)の出現
・IoT、ロボット、AIの普及
・経済格差の拡大
・産業構造の変化 等
が挙げられます。

これからの5年間は、人工知能時代にあった社会に進化していく5年間にする。
(なる、ではなく、する、です)

これはあなたへの「ご自身が掲げた目標を達成するためにご自身が生きている社会の当事者になって欲しい」というメッセージです。

主体性が幸せの鍵なのですが、社会の構造がヒトから主体性を奪う方向に流れていました。
その課題に氣がついたヒト達が、今、社会の構造(社会アーキテクチャ)を変えようとしています。

あなたもその流れに乗り、その流れを作って行く活動に取り組んで欲しいのです。

すべてのヒトがその流れを作れば、「すべてのヒトが幸せであり続ける地球」は実現すると私は確信をしています。
どれだけ科学技術が進歩しても、すべてのヒトが主体的な人生を歩むことを幼少の頃から意思決定し、その通りに行動することが、そのヒトの幸せに繋がることに変わりはありません。

逆に他者や科学技術に依存してしまうと、そのヒトの幸せから遠ざかってしまいます。

この仮説は周りのヒトの要求にすべて応えようと努力して来た結果、エネルギーが枯渇して燃え尽き症候群になったり、自分を見失って鬱になったりするヒトが後を断たないという事実が支持しています。

ヒトの「非自己への依存」は幸せを遠ざけて、「主体性」は幸せを引き寄せます。

かつて、日本のJリーグのチーム、名古屋グランパスエイトを指揮し、その後、英国のプレミアリーグでアーセナルを指揮したアーセン・ベンゲルさんは、かつての教子、稲本潤一さんのインタビューの中で「日本人選手は自分を大切にしない」と言われてました。

私はこの言葉を聞いた時「他者評価を自己評価に優先する日本人像」を頭に思い浮かべました。
これは「他者に依存する日本人」、若しくは「燃え尽き症候群になりやすい日本人」とも表現できます。

「ついつい幸せを遠ざけてしまう日本」から、「主体的に幸せを引き寄せてしまう日本」に相転移できると嬉しくないですか?
後者が、標題の「社会進化のモデル」です。

あなたが社会の当事者になれば、目の前の景色がこんな風に変わって行きます。
そんな、5年間をあなたと一緒に過ごすことが私の期待であり希望です。

私の体験的確信論の中心は先にお示しした通り、人工知能、お金の役割、個人と社会との関係性の3つです。
これら3つの関係性に折り合いをつける5年間にできれば、段階を経てその先に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球」が実現できると考えました。

それでは、中心の3つについて説明します。

人工知能

人工知能(AI)は、パターン認識のレベルがヒトの能力を超えました。深層学習のアルゴリズムの進化とマシーン・パワーのお陰です。しかし、大量の電気を消費します。AIは科学の粋を結集した人類最後の発明になり、その後、発明される技術は、すべてAIが使われるでしょう。
科学技術が発展する動機は労働からの解放の側面があります。文明の進歩にもこの側面があります。科学技術の最終的な目的はすべての個人が幸せであり続ける社会だと私は考えています。

お金の役割

お金の役割が大きく変化する。
日本は通貨の役割を「労働への対価」として、経済の仕組みを作りました。それは、国民の労働がなければ、日常生活に必要な製品やサービスが生産できなかったからです。しかし、IoT、ロボット、AIが社会に上手く実装されるようになれば、日常生活に必要な製品やサービスは自動的に生産できるようになります。2019年の段階でも供給が需要を上回っていると考えるヒト達もいます。
また、モノが不足している時代には上手く機能していた信用創造が、モノが溢れ出した時代には社会の歪みの原因になっています。貸し倒れのおそれからお金が必要なヒトにお金が回らない。銀行の規模を維持するための経営。既にシェアを獲得している企業はAI時代の相転移に向けて利益を内部留保で蓄えて社員への分配を増やさない。一般家庭はAI時代のリストラの不安から借金を控える。
イスラム社会では「信用創造」を禁止しているので、「信用創造」による経済システムは「相転移」が必要なのかも知れません。

私は「お金の役割は、お金がなくても暮らせる社会を実現するためにある」と考えています。
人類を家事と労働から解放するために科学技術が進化し、それを事業化して社会が進化してきました。
この社会の実現に向けて、何か新らしい事業を立ち上げるためにお金を発行する。
お金は科学技術の進歩の促進剤の役割があります。
「お金がなくても暮らせる社会を実現するために日本政府が通貨を発行する」
これが、人工知能時代への社会進化の一つのモデルです。

この進化に向けての兆候は既に認められています。
例えば、暗号化資産は、これから立ち上げる事業に対してICO(Inicital Coin Offering)で出資を募っています。ただし、ICOで資金を集めても実際にその事業が立ち上がらないことが問題視されています。
他にも、クラウドファンディングは、お金を発行するわけではありませんが、新らしい事業を立ち上げる時、一般のヒトから広く資金を集めることが可能な社会基盤となっています。

AI時代の貨幣制度は、また、別の機会に。

個人と社会との関係性

「お腹が空いたら道端になっているフルーツを食べられる国」と「生きるために働かなければならない国」とではどちらが幸せなのか。
どちらの国にも幸せはあると思いますが、後者の国には常に「生活への不安」がつきまといます。
マイナス金利にしても景気が浮揚してこないのは、もしかしたら、生活に必要な製品やサービスは既に十分足りていることも一つの理由なのかも知れません。
現時点でも「富を分配すればすべてのヒトが日常生活に困らない世界」が実現できると思いませんか?

社会は個人間の信頼関係の上に成り立ちます。制度はその時の社会背景から個人間の信頼関係の構築を促進するために作られます。個人間の信頼関係が世界中に広がって行けば社会は安定しますが、どこかで途切れたり対立関係ができたりすると不安定になります。

ソフトバンクの節税問題は、私の中ではタックスヘイブンと繋がりました。お金を稼せぐにはそれが可能な社会が前提なのに、その社会を持続させる観点が劣化している氣がします。その結果、個人間の信頼関係が低下して、社会が劣化して行くと感じています。その理由の一つに「労働の対価としてのお金」よりも、「お金を生み出すお金」への個人の関心が優位になったからだと考えています。

これらの社会状況は、私にとって社会におけるお金の役割と個人とお金の関わり方を考える材料になっています。お金は価値を表す共通の概念だからです。そして、法律の前に信頼関係があると言う社会が成立する条件にも繋がっていると感じています。
お金は社会の成立条件である「信頼関係」に変化を齎しました。

ここまで、私の体験的確信論とそのBackgroundを簡単にお示ししました。

それでは、本題に入ります。

あなたにとって2019年はどんな年でしたか?

私の2019年は、これまでの人生で体験して来たことをこれからの人生の核にした1年でした。

核とはこのブログでも何度も取り上げて来たたった一つの行動原理、Principleです。

このPrincipleを公式化できたポイントは3つです。
8歳の意思決定、自分と他者との違いの観察、Finishに向けての行動。

8歳の意思決定

このPrinciple。2015年から取り組んでいる次世代の人工知能の開発の中から出て来たテーマなのですが、実は、小学生の時からヒト(自分と他者)を意識して観察することを始めた頃から、たった一つの行動原理があると思ってました。

何故、小学生の時からヒトを意識して観察する様になったのか。
それは、8歳の時に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」と決めたからです。

寂しいヒトを0にする。
困っているヒトを助ける。

小学生の時からこの2つを実行すれば、人生の目標は達成できると考えて、ヒトの観察を始めました。

自分と他者との違いの観察

他者を理解するために自分への理解を深めました。
結局、自分と他者を比較することでヒトへの理解を深めることになりました。

つまり、自分と他者との同じところ、違うところの観察を繰り返すととなりました。

公園で遊んでいる時も、ローラースケートに没頭している時も、刈り取りの終わった田んぼのわらの上でバク転している時も、学校で一緒に勉強している時も、Fotball(サッカー)をしている時も、バスケットボールをしている時も、高校の学祭の出し物でお互いの意見を主張し合う時も、大学の研究テーマでディスカッションしている時も、大学時代にゴミ収集のバイトをしている時にお世話になった職員のヒト達と世間話をしている時も、製薬会社で臨床試験の実施計画書を作成している時も、臨床試験の依頼先の関係者とディスカッションしている時も、臨床試験のデータを集計して分析をしている時に欠損データをどう扱うのかを決める時も、同じ事業所で同じ年代の同僚と暑気払い・忘年会・新年会を楽しんでいる時も、製薬企業として独自のポジションを確立するために最適なデータマネジメントシステムを提案する時も、新入社員教育で臨床開発の核心を伝えている時も、他部署から異動して来られた大先輩の後輩にPCの使い方をマニュアルを作りながら伝授している時も、会話と会話の聞き取りに不自由を抱える後輩に専門知識を伝授している時も、これまでのやり方で困っていないと主張する同僚に新しいやり方の必要性を伝えている時も、新薬申請の方針とパートナー会社との契約条件に折り合いをつける時も、医療機関に臨床試験の新しい法律の適用方法を相談している時も、海外パートナーによる生産体制の査察に対応している時も、チームの仕事をフローチャートにしている時も、コーチ仲間とチームの方針を決めている時も、選手がコーチの問いに答えようと言葉を探している時も、トレーニングを開始して次のメニューを考えている時も、ドラッグストアで自分の健康に不安を抱えるお客様の悩みをお聞きしている時も、ドラッグストアでお客様から病院で処方された薬について尋ねられた時も、意思決定に躊躇しているリーダーの背中を押している時も、本当の自分を見失っているクライアントの視点を定めている時も、なりたい自分を見つけたいクライアントの現状を整理している時も、発達心理学者と赤ちゃんの意識の変化について討論している時も、量子コンピュータの専門家と人工知能への適用について討論している時も、教育心理学者に関係性概念について尋ねている時も、脳科学者にヒトの探索的思考と検証的思考が切り替わる時に起きている脳の変化を尋ねている時も、神経生理学者とヒトの本能の在り処について討論をしている時も、認知科学者に顕在意識と無意識との境界について尋ねている時も、計算論的神経科学者とたった一つの行動原理について討論をしている時も、機械学習の魅力に取り憑かれた高校生とその技術開発テーマについて討論をしている時も、カウンセラーとgiftedへの公的な教育システムを確立するための課題を明らかにしている時も、環境ビジネスの専門家とエネルギーを無料化する前に資源の再生利用を効率的に行う技術の課題を明らかにしている時も、能楽師に技術伝承の実際を尋ねている時も、初対面のヒトに幸福論を尋ねている時も、小学校の校長先生に特別な配慮が必要な生徒への対応方法について尋ねている時も、これからフリースクールを立ち上げるヒトにどんなフリースクールにしたいのかを尋ねている時も、政治家と人工知能時代の社会アーキテクチャについて討論している時も、公共貨幣の専門家とベーシックアローアンスの可能性について討論をしている時も、

目の前のヒトが寂しい想いをしていないか、
何か困っていることはないか、

この対話の先に、どうやってすべてのヒトが幸せであり続ける地球が実現して行くのか。

こんなことを考えながら他者との対話を重ね続けています。
それと同時に、体験からPrincipleに集約し、Principleから展開する行動をシミュレーションしていました。

他者と自分が同じところは「次の幸せ」に向かっていること。
違いは「視点」。

Pricipleは「当たりをつけて詳細を明らかにする」。

これが自分と他者とを観察して、ヒトのPrincipleを明らかにした結論です。

Finishに向けての行動

こうして、45年間、自分と他者を観察して体系化した理論をPrincipleの公式にしたのが2019年。

この1年、公式にするために具体的に私が実行したことは「量子論」の復習と、似た様な考え方を探すこと、そして、機械学習の現状を知ることでした。

この過程は私のFacebooktwitterでご確認して頂けます。

私がPrincipleの体系から公式にするのに参考にした考え方は、ロジャー・ペンローズさんのお考えです。
意識の解明は一般相対性理論と量子論を結ぶ統一理論によって可能になるとお考えです。
私は量子論で示されている量子の動きが意識の動きに似ていると感じています。
なので、ペンローズさんがお考えのことがなんとなく私にも理解できました。

私が自分と他者を観察し、Principleを体系化できたので、それを「理論量子認知科学」としてまとめて技術伝承することに決めました。
この技術伝承そのものが、この地球を実現するための手段でもあります。

伝承の先は、クライアントと指導をしているU-12のfootballerです。

私は期限を決めないと「Finishに向けての行動」を取れません。私が行動する動機の一つは「有期である」です。

ここまでが私個人の2019年の振り返りです。

少し、2019年の社会状況を振り返って見ましょう。
私が注目をしたポイントは、持続可能な社会への意識、GAFAと個人情報、社会制度の転換。

持続可能な社会への意識

内閣府のSociety5.0、国連のSDGsでは、地球環境の持続と個人の幸せを両立させる目標が掲げられ、それを推進していく環境がどんどんと高まって来ています。
科学技術においてはAIの深層学習の活用範囲が拡大してます。そして、量子コンピュータの「量子超越」が話題となりました。量子コンピュータはノイマン型コンピュータとは異なる計算が可能なため、原理的に実現できていない計算を実現できる可能性があります。社会基盤として活用されるためには「エラー訂正」ができるようになることが大きな課題だと思われます。
量子コンピュータは独自な計算が可能なことと、ノイマン型コンピュータよりも消費電力が抑えられることが期待できることから、Society5.0、SDGsの推進力になって行きそうです。

GAFAと個人情報

Google, Apple, Facebook, Amazonが世界中の個人情報を収集しています。
それに対して欧州はEU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation; GDPR)で、個人情報を保護する社会体制に移行しました。データの収集者ではなく、データの提供者に権利があると言う考え方もあります。
個人情報はプライバシーそのものなので、収集側に権利があるとするのは制度としてねじれがあるように思えます。
企業と個人情報との関係性は世界的な「富の分配」に舵を切る切掛になり得ます。

社会制度の転換

年末には、カルロス・ゴーンさんの事件がありました。
報道されていることが事実だとすると、出国できてしまうのだと言う驚きが強いです。
制度の適用の課題なのか、制度そのものの課題なのか。何れにしても同じようなことが起こらないようにして欲しいです。
ゴーンさんとは、善悪の判断なのか、法律の解釈なのか、認識が大きく異なるのだと感じています。ゴーンさんご自身が悪いことはしていないと認識されているようです。
レバノンに出国した理由として日本の裁判制度について言及されていたことが気になりました。海外と日本では裁判制度に違いがあるようです。海外から「人権侵害」だと見なされているのでしたら見直しの検討対象なのかもしれません。
人権に対する配慮が不十分だと国民が感じてしまうと、AIの社会実装の障害になりそうです。

世界の流れが社会の持続可能性と個人の幸せの両立なので、この観点から見直した方が良い制度や習慣はあるのだと思いました。
多様性を活かす社会への転換に期待したい。

ここまでが、2019年の社会状況の振り返りです。

ここまでをまとめます。

2019年に私はPrinipleを公式にした。これは私が8歳の時から人生の目標を達成するために自分と他者を観察し続けてきた体験の集大成である。これを「理論量子認知科学」として技術伝承する。次世代のAIはその手段でもある。
世界が「境界のある和と和を和する」時代に移行するリーダーシップを取るのが日本の役割。
そこに向けて日本が考慮すべき事項は、「持続可能な社会への意識」、「GAFAと個人情報」、「国や文化による社会制度の違い」である。
「持続可能な社会への意識」はSociety5.0とSDGsのモデルが提示されている。これを実現する手段としてAIと量子コンピュータへの期待が高まる。
「GAFAと個人情報」は世界的な「富の分配」に舵を切る切掛になり得ます。
「社会制度の転換」はフリースクールが教育を提供する場として認められた教育改革、社員の健康と生産性向上に舵を切った働き方改革。AIの社会実装に向けて更に人権に配慮した制度転換が期待されます。

次にこの5年間の私の役割についてお伝えをしたいと思います。
これは自分自身への約束であり、あなたへの情報発信です。

私の職業は意思決定コンサルタントです。
提供するサービスは「人財育成の手段として新規事業開発、新商品開発を立ち上げる働き方改革」です。
単に「働き方改革」とご紹介することもあります。

これからの5年間は、次世代のAI開発を新規事業として、自分自身の事業をコンサルティングするのが私の役割になります。
自社の経営とどこが違うのか。その違いは後から説明します。

2025年までの私の役割のポイントは、あらまほし姿、リーダーシップ、Game Change。

あらまほし姿

標準化した仕事が自動化されて行く社会では、ヒトが日常生活を送る上で働く必要がなくなります。
この時、留意点は原材料として消費される地球環境。

労働の対価としてお金を受け取り、そのお金で生活をする文化の国では、ヒトの労働が不要になるので、社会制度が維持できなくなります。
すべてのヒトが働かなくても生きていける社会があらまほし姿になります。

食糧とエネルギーを無料化できると、この社会の実現がグッと近づくと考えています。
そこに近づくための手段の一つを「次世代のAI」と位置付けました。

リーダーシップ

私は日本に生まれ日本で育ちました。
これは日本の文化や精神性によって今の私が出来上がったことを意味します。
ただし、私の中では自分の考え方は世界に通用すると感じてます。
それは、製薬会社における諸外国のパートナーとの協働作業を通じて確信しました。
だから、日本の独自性が世界に通用し、その独自性を発揮することが世界から求められていると考えることができています。
日本の独自性を世界に対して発揮する近道は、日本人が一人一人の独自性を発揮している日本にしてしまうことです。
リーダーシップとは独自性そのものです。独自性のないリーダーシップは存在しません。

私は製薬会社で健康経営、やりがい経営、業務改革、働き方改革を体験しました。
それと同時に会社が環境の変化に適応するために、国際化も体験しました。

変化はリーダーシップから始まります。
多くの場合、変化に氣がついた時には、既に変化は始まっています。
だから、究極のマーケティングはリーダーシップの察知なのです。

製薬会社に入社する前から、リーダーシップを自主課題にしていました。
そのきっかけは学校教育「自ら伸びよ」であり、それをFootballで育ててリーダーシップを確立しました。
確立した後も、リーダーシップの表現方法は課題であり続けています。

製薬会社では研究開発のマーケティング、市販後の安全性確保のマーケティング、製品の品質保証のマーケティングを担当しました。
これらすべてのマーケティングを売り上げに繋がるようにリーダーシップを発揮していました。
市場との信頼関係を高めて売り上げに繋げる技術を磨きました。

私の役割は、研究開発から製造販売までのマーケティングの情報処理の全体像を設計し、集計して社会との信頼関係を高めて、売り上げを上げることでした。これを「マーケティングにおけるデータマネジメント」と言います。

「データマネジメント」(目的を持った情報処理)は聴き慣れない言葉かも知れませんので、簡単に説明します。
あなたが商品開発担当者で、新製品の市場調査のためにアンケートを作るとします。そのアンケートには目的がありますね。例えは、製品コンセプトにはニーズがあるのかとか。アンケートを集めた結果をまとめた時にその目的が達成できたかどうかをあなたは判断することになります。つまり、アンケートの結果、あなたは次の行動に向けて意思決定することになります。この目的を持った情報処理の全体を設計し、集計して次の行動を決める活動全体のことをデータマネジメントと言います。アンケートの場合、目的、誰を対象にするのか、質問全体の構造をどう設計するのかが肝になります。他にもアンケートの媒体を何にするのか、結果を分析する時にどんな統計手法を使うのか等、も予め決める対象となります。
「データマネジメント」は仕事のエコシステムそのモノであり、仕事の品質保証のための手段であり、費用対効果を決める手段です。
私の中では、会社の経営も「データマネジメント」です。

この「データマネジメント」、よくよく考えてみると、小学生の頃から無意識のうちに、「寂しいヒトを0にする、困っているヒトを助ける」活動に使っていました。私のコーチングの原点です。
小学生の頃から、「コーチング的データマネジメント」を自然とやるようになり、やがてその土台の上で「○○のデータマネジメント」を行うようになっていました。例えば、「コーチング的データマネジメント」+「新薬開発のデータマネジメント」です。
今にして思えば、「画期的な新薬を開発するエコシステム」を自然と作っていたようです。

この「データマネジメントの利点」は標準化です。「プロセスの標準化」、「判断基準の標準化」、「目標設定/修正の標準化」、「標準化/変更の標準化」等。仕事の空間座標を設定し、運用実績を積むと単位ベクトルが定まり、公式が決まります。変更には「定数」レベル、「項」レベル、「公式」レベルの3段階に分かれます。「公式」レベルを相転移と言います。

業務フローが変わるのは「公式」レベルです。私の得意分野になります。

以上が私のリーダーシップのモデルです。

そして、私のリーダーシップの未来は次の通り、計画しています。

2072年 期限付き暗号資産によるベーシックアローアンス(富の分配)
2050年 食糧とエネルギーの無料化
2025年 次世代のAIの社会実装、対象は介護、医療、教育
2020年 次世代のAIのプロトタイプの製品化

すべてのヒトが本当の自分からなりたい自分になって行けるエコシステムはどんなシステムなのか、それはどうやれば実現できるのかを考え続けて見つけた一つのモデルです。

最終的にはすべてのヒトから他者への支配欲を無くしてしまいたいと思っています。
幸せは他者評価ではなく自己評価によって得られます。
これは私の体験から確信しています。

他者評価が気になっていた頃は、色々なヒトの要求に答えようとしていましたが、ある時、すべてのヒトの要求が私の幸せを前提にしているわけではないことに氣付きました。
もう一つ、組織には共通目的があるのですが、相手の幸せを前提にしない要求が多い組織では、共通目的が形骸化していました。
組織の共通目的が形骸化していても個人がその組織に所属する目的は満たしている。こんな組織は空気が淀んでました。

そこで、私は自分のやりたいことを組織の共通目的を含み、自分の専門性を高める目標を設定するようにしました。
すなわち、「画期的な新薬を開発できる製薬会社にする。その手段として情報処理を極めて、情報処理で世界No.1の製薬会社にする。」でした。私は新薬開発のコンセプトを固める情報処理能力で世界No.1を目指しました。

自己評価としてこれを目標として、自社内でそれを実現しました。同時に、提携先のパートナーの新薬開発担当者との対話や、DIA(製薬業の国際学会)に参加した時に、演者に質問をしながら自己評価をしました。少なくとも相手とは異なる視点を持っていたことは明らかでした。何名かの研究者から、それまで受けたことのない質問だと言うコメントをもらいました。私の体験の範囲ではほぼ実現できていました。これも私の体験的確信論です。

製薬会社の体験に限らず、コンサルティングをしていてもコンセプトが中々決まらない場面の多く出会います。
その原因の多くは、その場の出席者がずーっと過去の延長線上で仕事をしていたり、社外の事例を参考にして仕事をしていたことです。独自の評価基準を持っていないことも共通していました。
コンセプトが決まると、先の「データマネジメント」のフレームが定まります。コンセプトが決まらないとフレームは定まりません。
定まらないまま、仕事が始まるのでフレームが2転、3転します。その度に最初からやり直したり、継ぎ接ぎになってしまうから一貫性を取りづらくなってしまってました。
コンセプトを固める能力を磨き続けた私の意見が、その内、採用されるようになり、仕事の開始が早まり、その後、フレームが2点、3転する事がなくなり、仕事の無駄を省くことができました。

この過程は自己評価を高めるモノであり、他者評価も高まりました。

これは、私の事例ですが、すべてのヒトがそのヒトの「体験的確信論」を持つ社会になれば、それが、そのまま、すべてのヒトが幸せであり続ける地球であると私は考えます。

すぐにできることとしては、

相手の魅力を感じたら素直に伝える、

です。

この態度が日常になると、望む未来がやってきそうです。

この社会を段階的に実現する方法を次の通り考えました。

体験的確信論を持つに至るヒトの共通点は、自分が納得して仕事をしていることです。
目標1「すべてのヒトが納得して仕事ができる社会にする。」

目標1を実現するにはどうしたら良いのか。
目標2「すべてのヒトが自己承認と他者承認のバランスが取れた個人になる。」

目標2を実現するにはどうしたら良いのか。
目標3「幼児期からそうなれる人格を形成する目的を持った学習の場を提供する」

目標3を実現するにはどうしたら良いか?
目標4「親と地域の大人が、その場を創る。」

目標4を実現するためにはどうしたら良いか?
目標5「生きるために仕事をしなくても良い社会にする。」

目標5を実現するためにはどうしたら良いか。
目標6「ベーシックアローアンスで生活できる社会にする。」(2072年の目標)

目標6を実現するためにはどうしたら良いか
目標7「食糧とエネルギーを無料化する」(2050年の目標)

目標7を実現するためにはどうしたら良いか?
目標8「目標5を可能にする科学技術を確立する」

目標8を実現するためにはどうしたら良いか?
目標9「自然の予測精度を高め、食物の生産を自動化し、物質からエネルギーを取り出す」

目標9を実現するためにはどうしたら良いか?
目標10「それを可能にするAIを開発し、量子論の知識技術体系を進化深化する」(2025年の目標)

目標10を実現するためにはどうしたら良いか?
目標11「Principle(2019年に公式化)を実装した #nextAI を開発する」

目標11を実現するためにはどうしたら良いか?
目標12「2020年にプロトタイプを実現する」2020年の目標)

目標12を実現するためにはどうしたら良いか?
目標13「プロトタイプを設計する」

目標13を実現するためにはどうしたら良いか?
目標14「プロトタイプのコンセプトを固める」

目標14を実現するためにはどうしたら良いか?
目標15「最終像に繋がる最初の物理空間(最初の一歩を踏み出せる時空間)の最小単位を創る」

目標15を実現するためにはどうしたら良いか?
目標16「この空間を一緒に創り出せるKey Personを見つける」

目標16を実現するためにはどうしたら良いか?
目標17「自分の事業の目的、自分の役割、リーダーシップを発揮してどんな世界を創って行くことを明らかにして情報を発信する」

目標17はこの記事をブログにアップすることで達成されました。(情報空間における最初の一歩)

私は目標17から順番に目標1までクリアして「すべてのヒトが体験的確信論を持てる世界の実現」にリーダーシップを発揮します。

Game Change

書籍「第二の産業分水嶺」(1986)をご存知ですか?

本著では産業革命を第一の産業分水嶺として捉え、もうそろそろ第二の産業分水嶺があることを歴史から紐解いて予測しています。それから30年が経ちました。AIが話題になる時によく出てくる「シンギュラリティ」。多分、この「シンギュラリティ」が「第二の産業分水嶺」になりそうです。産業革命は「動力」を機械化しました。「シンギュラリティ」では「知能」を機械化すると言われています。

「動力」と「知能」が機械化される社会。
どんな社会にするのかは我々次第です。

どんな変化を起こすのかは我々一人一人のリーダーシップにかかっています。

Game Changeの対象は、「知能」が機械化される社会への対応です。
私はこれを「社会の中の私から社会を超える私へのGame Change」と名付けました。

このGame Changeへの私の役割は、これを実行する当事者になることです。

これは脳科学、認知科学の知識から説明が可能であり、この認識を広めれば、すべてのヒトが「社会を超える私」が理解できます。

このGame Changeはヒトの認識を変えて行く活動になります。
すなわち、すべてのヒトが「社会を超える私」は社会を変えることはできると言う期待が持てて、その可能性を高める行動を撮り続けて、自分の中から実体を現す体験をする社会にして行くことです。

すべてのヒトが幸せであり続ける地球の実現計画「マインド・ドリブン・ソサイエティ」を共有する仲間を増やして、その実現に向けて行動を続けることが、私のGame Changeへのリーダーシップになります。

これから5年間の私の役割は以上です。

まとめますと、
人工知能時代の社会のビジョン「マインド・ドリブン・ソサイエティ」をSociete5.0、SDGsとの関係性を示しながら情報発信を続ける。
次世代のAIを開発し、2025年に社会実装する。
すべてのヒトが主体的な人生を送れるようになるために、すべてのヒトが「社会を超える私」だと認知できるよう「理論量子認知科学」を広める。

大雑把に言えば、エバンジェリストであり事業会社の社長が私の5年間の役割です。

最後になりましたが、単なる事業会社の社長ではなく、自分の事業のコンサルティングを行う、ことについて補足します。

私の事業は私の事業会社だけでは実現できません。
すべてのリソースを自社で抱えるには無駄が多いと考えているからです。
私の事業会社の主な役割はPlanningです。実体を作る仕事はそれぞれの専門家にお任せをします。
故に、各専門家の仕事に対しては、コンサルティングを行うことになるので、冒頭の説明となりました。
社内に抱え込んで、専門家に主体的に仕事をして頂くのも良いのですが、主体性と発想の自由度が制限されてしまうので、私の事業の実現においては、各専門家のパワーを高めながらプロジェクトを推進して行くことを考えて、全体のコンサルティングを行うのが私の役割に決めました。

今回の記事、振り返るとまとめるのに1週間かかりました。
頭の中にあるアイデアを、いざ整理して書き出し始めると時間がかかってしまいますね。
まずは、書き出すところから始めることが大事ですね。
書き出さないと頭の中がまとまりません。

#マインドドリブンソサイエティ、#nextAI

 - イノベーション, リーダーシップ, 下村拓滋, 人工知能, , , , ,

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