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抽象化 Backgroundisationの鍵 by T. S.

      2014/08/07


抽象化 Backgroundisationの鍵 by T. S.皆さん、今日は。
理念を磨け、新たな価値の連鎖を生み出せ、意思決定スタイリストのSHIMOMUJRA Takujiです。

あなたの知識の体系化(Backgroundisation)は「抽象化」により行われています。

プロローグ

私は、小学校の国語の授業で「抽象化」という概念を学びました。何故、その授業を憶えているのかは分かりません。何年生だったか、また、そのディテールも思い出せません。ただ、「抽象化」を最初に学んだ授業の雰囲気と、それまでに味わったことのない感覚「思考の居心地の悪さ」を覚えています。それと同時に「ワクワク感」を味わうという不思議な授業でした。

その授業では、りんごとみかんは果物、柴犬とブルドックは犬、秋刀魚と鯖は魚、犬と魚は生物 というレベルの「抽象化」を学びました。その後、私の中で「抽象化」は徐々に思考の軸になりました。

この「抽象化」はあなたの知識の体系化(Backgroundisation)に必要なモノです。

参照:人財育成のモデル 観点4 Appendix Backgroundisation

抽象化は「目に見えるモノ」から「目に見えないモノ」に

私の「抽象化」の成長過程を振り返りました。

「抽象化」という言葉を知った時点で、モノはグループに分けることができる、属性があるということは把握していました。例えば、山には富士山、エベレスト、筆影山がある。木には松、櫻、梅がある。色には青、赤、緑がある。食器には茶碗、平皿、小皿がある 等です。

ここでは「抽象化」とは、対象となるモノの構成要素に着目して、特定の構成要素でモノを捉えることと定義します。

最初は目に見えるモノを「抽象化」しました。その後、知識、技術、経験を「抽象化」することになりました。

私の現在の「抽象化」を例えで説明します。

遊びや仕事、日々の活動を「楽しいこと」と「楽しくないこと」として抽象化しています。

自分が「成長」する過程は、活動する場の「当事者」になる、「原理原則」を理解する、「自主課題」を持つ として抽象化しています。

「成長」は「ネットワークが拡大して行くこと」、「成果」は「表現が鮮明になって行くこと」、「成功」は「仲間と共通目的を達成すること」と定義して、日常の活動の原動力にしています。

私の場合、活動の場で「自主課題」を持つと、日々の活動が「楽しいこと」で満たされていく。

「好きこそものの上手なれ」とは、「楽しいこと」で「成長」することを抽象化した表現と捉えています。

刺身の食感

先日、金目鯛の刺身を食しました。その食感はこれまでに体感した記憶がありません。金目鯛の食感は、「金目鯛の食感」(抽象化出来ていません)若しくは「柔らかくて、粒々した粘りのある感覚」として説明します。食感を「硬軟」に抽象化して説明するのであれば「軟」になります。食感の「粒々」、「粘り」を「抽象化するフレームワーク」を私は持っていないので抽象化できません。

googleで、「食感 測定」を検索して食感研究家の存在を知り、食感測定装置があることは分かりましたが、「粒々」、「粘り」を抽象化するための情報には出会えませんでした。

「好きこそものの上手なれ」

将来、食感研究家が金目鯛の刺身の食感を定義されることに期待しています。

更に、「抽象化」を掘り下げます。
私にとって抽象化の対象は2種類です。

「状態」と「過程」になります。
前者は「静止画」、後者は「動画」に例えることが出来ます。

食感は「過程」によって得られるモノです。食べ物を口に入れて飲み込むまで、咀嚼している間に得た情報により構成されます。

刺身を口に入れた瞬間は、どの刺身も同じ様に私は感じます。口の中で動き始めると歯ごたえ、舌触り、匂いの合わさった感覚が飲み込むまで変化を続けます。この一連の感覚が魚によって異なります。
様々な刺身を食した経験から、刺身としての食感が「過程」として抽象化され私の内面に存在しています。更に、まぐろ、はまち、たい等、魚毎の食感が抽象化され私の内面に存在しています。

これを「状態」としても抽象化しています。
「口に入れた瞬間」、「噛み初め」、「のど越し」 です。

「口に入れた瞬間」は、ぬるっとする。

「噛み初め」は、軟から硬に転じる。

「のど越し」は、ぬるっとした粒々の動き。

こうして抽象化された「刺身の食感」は、生魚を材料に料理を作るとき、その食感を想像する根拠になります。

更に、「刺身の食感」は「刺身の味」と近接して抽象化されています。良く噛んで食べると味が変わることがあります。
つまり、抽象化された「刺身の味」は、そこに含まれる醤油や山葵を材料に料理をつくるとき、その味を想像する根拠になります。

「刺身の味」も「過程」と「状態」で抽象化して内面に存在しています。

私の中では「刺身」の知識体系の一部に「食す」があり、更に「刺身の食感」と「刺身の味」があり、それぞれに「過程」と「状態」が分かれて存在します。これは、私がinputした情報を「抽象化」して知識体系にoutputした結果です。

更に、料理の材料に生魚を用いる場合、この「刺身」の知識体系の一部を他の料理の知識体系の一部と組合わせて、出来上がった料理を食した時の「私の状態」を想像し、その「私の状態」が料理に用いる他の材料を決める判断基準になります。

「抽象化」は、inputした情報に意味付けをして脳に定着させる技術です。
情報は意味とともにあなたの知識体系に組み込まれ、何らかの衝動により、必要な情報が相互に関連付けられて意思決定がなされます。

あなたの知識の体系化(Backgroundisation)は「抽象化」により行われています。

エピローグ

「抽象化」は私がinputした情報を知識体系にBackgroundisationするためのプログラムです。実は、私が行動を「具体化」して行く過程にも「抽象化」は影響しています。今度、「具体化」を文書にしてアップしますね。

「抽象化」を「予測とプレー」の精度の向上に役立てましょう。

あなたの知識体系は何層に分かれていますか?

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  5. […] 「抽象化」を簡単に言えば、「情報を分解して、分類する こと」、例えば、「あなたが過去に別々の場面で経験して きた仕事の共通点を見つけること」です。 […]

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