アファメーションとは ルー・タイスさん
皆さん、今日は。 「すべては自己効力感のために」 CoachのSHIMOMURA Takujiです。
「コーチングは自己効力感、社会的学習理論、楽観主義と悲観主義、目標設定、リーダーシップを複合的に組み合わせた巨大な知識技術体系です。」
アファメーション 読みました
ルー・タイス著, 苫米地英人監訳, 田口未知訳, アファメーション, フォレスト出版(2011)より。
タイスさんはコーチングの創始者です。
コーチングの手法に「アファメーション」があります。色々な方からお聞きしていた言葉でした。この言葉を理解したくて講読した著作ですが、その内容はコーチングそのものでした。
謝辞 には
タイスさんは「謝辞」で、第一線で研究を続けている科学者や心理学者、特に次の4名に感謝の意を示されています。
・アルバート・バンドュラさん* 20世紀の心理学に最も貢献した四人の一人。自己効力感と社会的学習理論の研究。
*バンドュラさんの著作「激動社会の自己効力」に関する記事は次の通り。
自己効力感の源
自己効力感の形成過程
・マーティン・セリグマンさん 楽観主義と悲観主義の徹底した研究。
・ゲーリー・ラザムさん 目標設定の研究。
・ウォーレン・ベニスさん リーダーシップの研究。
4名の研究者の研究成果がタイスさんのコーチング理論の中核になっているのでしょう。
はじめに には
「はじめに」には、次の記述がありました。タイスさんは多くの人に独自のBig pictureを持つことを望まれている。私はそう感じました。
・この本の目的は、潜在能力を最大限に引き出すことによって、あなた自身、あるいは結婚生活、家族、会社、地域社会など、あなたを取り巻く世界全体をより良いものにする手助けをすることです。
・「私はもっと大きな人間になれる。もっと多くのことができる。もっと多くを手にすることができる。まずは自分のことから始めよう。自分に語りかけることで可能性を切り開こう。」
・まずはスタート地点での私たちに共感してもらい、その次に、どうしたら新しいレベルへと成長できるかを知っていただくのが本書の目的です。内なる闘志に火を灯し、これまで思い描いたことのない大きな目標を持ってください。それがあなたの人生に深みと意味を増すことになります。ただし、それは、”あなた自身の”目標でなければなりません。
更に、次の記述もありました。成長には原則があり、その軸は自分自身であり続けること、そして、その最終目標は社会への貢献と社会からの認知に向かうのだと思いました。
・私の人生は、次の三つの基本原則に導かれています。自分を偽らないこと(Authentic)、進歩的であること(Progressive)、有効な行動をとること(Effective)、がその三つです。
・私がみなさんに望むのは、この成長のための三つの原則を取り入れて、自分がどこに向かうのか、この訓練で得た情報を使って何をしたいのかを知ってもらうことです。「なりたい自分になるために、これがどう役立ってくれるだろう?」「私にはどんな可能性があるのだろう?」と、自分に問いかけてみてください。
・みなさんは個人的な成長、家族の成長、ビジネスの成長を望んでいるはずです。しかし、もっと深く長期的な視点では、幸せ、豊かさ、社会への貢献、他者に対する説得力と影響力、そして愛を求めているはずです。
・みなさんの成長のプロセスもまだ始まったばかりです。「アファメーション(スマートトーク)」を使って、共に目標に向かって進みましょう。
プロローグ には
「プロローグ」には、次のアファメーションに関する記述がありました。
・この本で紹介するプロセスの中では、アファメーションという言葉は、持って生まれた潜在能力、思い描いている理想、望まれる結果を自分に信じ込ませ、効果的な目標設定を行うことを意味します。頭の中にある理想を、あなたの生活の中で実際に起こっていることであるかのように思い描きます。
・このアファメーションの作業は5つのステップ(下記参照)すべてに必要になります。ポジティブに将来を見据える思考法を取り入れることで、ビジョンを生み出し、態度を変化させ、選択肢を見出し、機会をつかみ、コンフォートゾーン(自分が快適に感じられる領域)を広げ、より良いチームと組織を育てることを意味します。
ステップ1 ビジョン、使命、価値観、動機、態度を明らかにする。
ステップ2 創造的な思考、ポジティブなセルフトークを取り入れる。
ステップ3 ターゲットを定義し、目標の刷り込みを行う。
ステップ4 行動を起こし、方向を正す。
ステップ5 人を育て、組織を改善する。
・「見てごらん、鍵は君のポケットの中にあるよ。君はただドアの鍵を開けて、自由になればいいんだ」
ヒトの思考は未来に向かっています。過去を振り返るのは、未来に向かうことを前提にしています。より良い未来は、振り返った過去をBackgroundにしています。そう考えるとBackgroundは成長の軌跡とも言えます。自身が成長して来た過去は、より良い未来に向かって成長する自身のイメージに繋がるのだと思います。コーチングは未来に向かって自己を解き放つ技術と言えるかもしれません。
「言葉がその人間の人生を決定する」
これは、「監修者・苫米地英人 まえがきにかえて」から引用しました。
昔、親や親戚から「乱暴な言葉は使ってはいけません。乱暴な言葉を使うと乱暴な人に成るよ。」と言われたことを思い出しました。
これは悲観的な表現ですね。
「あなたは優しい人です。優しい言葉をもっと使えば、もっと優しい人になれるかもしれないね。」と言えば楽観的な表現になります。
悲観的か楽観的か判断できてこそ、この言い換えが出来ます。また、悲観的な感情が理解できるからこそ、悲しみに暮れる人に寄り添うことができます。更に、成長につきものの壁は、悲観的な感情を引き起こします。悲観的な感情を、それまでの人生を振り返り、より良い未来への戦略を練り直す起点にしたいですね。
その瞬間、瞬間に出てくる言葉は、その時のその人のBackgroundを表現しています。あなたのBackgroundは楽観的な行動の結果生じる悲観的な感情を乗り越えて、豊かになって来たのではないでしょうか。私はそういう人生を歩んできました。
今のあなたの自主課題は何ですか?
その自主課題の本質を表す言葉は何ですか?
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