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Project 三原達磨の歴史を知る

   


Project 三原達磨の歴史を知る2022年9月28日開始

目的:三原のモノづくりとしての「みはらだるま」。この歴史を今ここに結びつけて三原の未来を創る手段にする。

三原の未来を創るとは人類の未来を創ること。

“プロジェクト「三原発グローバル産業」の起点は8歳の時の人生最大の意思決定「すべてのヒトが幸せであり続ける地球の体現」だった。しかし、それが、具体化したのは、2018年に公表した事業計画書から。この事業計画では科学知識技術を人類を最終到達点に結びつけるための利器として扱った。翌年には、その利器として「私と同じように考えられる人工知能」の製品コンセプトを公表した。2019年末から始まったCOVID-19のパンデミックを体験し、2020年にコンサルティングの対象をそれまでの「組織開発」から「社会開発」に軸足を移した。この時、事業計画を達成するために必要な要素技術、その専門家は既にいると考え、私の役割をPlanningに決めた。2018年の事業計画作成時点では「生きるための労働」が「すべてのヒトが幸せであり続ける地球の体現」の障害になっていると考えた。その後、原因を更に深堀りして、貧富の差を拡大する世界の仕組みに原因があると考えるようになった。そして、この世界の仕組みを駆動しているのは国際金融資本家の「物欲と支配欲」が多くのヒトに伝播した結果であると考えるようになった。国際金融資本家が今の世界の仕組みを創る当初の目的と、今の目的は必ずしも一致していないと私は推論している。この仮説から人類を最終到達点に導くための物語を2021年に世界に向けて公表した。この物語を私が具体的に動かす場として考えた時、三原が最適だと考えるに至り、2022年7月に活動の拠点を三原に移した。8月に長年、三原の社会課題に取り組んでこられた岡田増夫さんと「生活充実講座」を通して出会った。岡田さんに三原のモノづくりは何か?と尋ねたところ、「みはらだるま」とお答えになられた。「中之町の賀羅加波神社の近くにお住まいであった元校長先生の久保等さんが「みはらだるま」を復活された。久保さんの跡を継いで、現在は佐木島だるま工房の鳥生悦郎さんが制作されている。広島県組合 三原支店の渡辺麻依さんが鳥生さんから技術を伝承している」。岡田さんのご紹介で、9月26日に三原支店にお伺いをして支店長の田邊正司さんと渡辺さんに「みはらだるま」についてお話をお伺いした。子供達の郷土愛を育むために当支店では渡辺さんを含む4名の行員が「みはらだるま」の制作技術を鳥生さんから継承されている最中。この理念をお聞きして、三原達磨を三原の社会的共通資本として、三原から世界を飲み込む(世界を見渡す視野を持ち、望みを叶えるレジリエンス(どんな状況であっても必ず立ち上がる)を涵養した)人財を育成する手段にすることを決めた。そのコンセプトをまとめるために、三原達磨の歴史を調査してまとめる。”

大人の時間で回る社会から子供の時間で回る社会へ


*photo ACより入手

調査

9月28日 三原中央図書館で文献調査。

三原達磨と神明市の達磨は同じなのだろうか?
→神明市は室町時代から開始。その時は他の地域の達磨を販売していた。江戸末期、三原でも武士の内職で三原達磨が作成されるようになり、神明市で販売されるようになった。東町の頭上に設置された神明市のシンボルおお達磨は、昭和25年からお目見えした。

1.三原市ふるさと情報発信事業推進協議会, みはら雑学王, 大東印刷(2010)

P.186〜191 神明達磨
“東町に神明達磨は保管されている。東町が達磨の祭りを始めたきっかけは何だろう?”

2.岡七海, 桂真由他, 三原; 38, 2019年度地域文化実験演習報告書, 愛媛大学法文学部地理学教室(2020)

P.38〜46
“三原達磨と神明市との関係がまとめられている。室町時代から続く神明市は三原達磨だけでなく、日本各地の達磨を売っていた。江戸時代末期に、武士の内職として達磨作りが始まり神明市で販売するようになった。明治、大正、昭和と張り子師が徐々に減少。戦後は完全に廃絶(1947年頃、文中に1992年に約47年ぶりに三原神明だるま作り同好会が制作したとの記載あり)。その後、1984年に小学校の校長K氏が卒業生への贈答品として達磨を制作した。K氏は神明市で三原達磨を販売することに意義を感じ、再興を思い立った。1988年に定年退職後、2009年の卒業生まで三原達磨を贈呈。三原神明だるま作り同好会の後、K氏を会長に保存育成会が発足。その後、育成会とは別に三原商工会議所がだるま工房を開設、後に観光協会が運営を引き継いだ。K氏の後継者としてT氏が技術を継承。2011年にK氏が他界後、T氏が三原達磨の技術の伝承者となる。三原には達磨記念堂(極楽寺内)がある。日本各地の達磨を収集しているが、保存のため2年に1度の一般公開でのみ達磨を鑑賞できる。現状では、三原達磨は、生産量の兼ね合いもあり、縁起物として地産地消され、土産物として観光の目玉にはなっていない。三原達磨を地域資源として地域振興の手段にするには改善の余地がある。”

3. 白松克太, 三原昔話, みどり書店(1976)

P.12 神明祭

“小早川隆景さんが一対の瓶子を下げ渡された。これが祭りの起点との説があるが、この前から神明祭は行われており、更に、一層盛んにするための下賜出であったと考えられる。”

P. 32 神明市

“神明祭は神明市に変化した。祭りの参加者が各、ところの物を持参して交易を行った。”

4. 三原市役所, 三原市史 第7巻 民俗編, 三原市役所(1979)

P.524     四 市と問屋

“三原達磨ではなく、神明市の記録: 「亨保の初め東町権現市、又亨保の末同町竈引、宝暦年中同町煙草市、西町帳合、天明年中東町権現市、西町操綿」(『三原志稿』巻7) 三原市では様々な市や商業的行事が行われていた。小早川隆景はその人出でその年の豊凶を占ったと言われる神明市。今は植木屋と飲食店が多数を占めているが、かつては東西町の大市成で、柑橘類の苗も売っていた。1月14日の神明市は神前で米・油などの縁起の相場が決めれれる周辺の初市。この日、農家が町の問屋や商店に祝いもちや形ばかりの初荷を持って訪問し、商店はわけぎなますだけは欠かさぬ料理だった。”

P.768 第13章 祭りと行事

“1月14日、15日は神明祭。左義長の行事。東町、須波町、幸崎町本町・久津、竹原市忠海二窓など、小早川氏の水軍の水主として参加したとみられる村々で開催。元々この日は大正月に用いた門松や注連縄を焼く日、トンドと呼ばれていた(高坂町真良、幸崎町久和喜)。東町、旭町にも神明祭はあった。小早川氏は伊勢神宮を信仰した家、左義長と伊勢信仰が結びついて神明祭と呼ばれたのだろう。東町には人形を飾る胡堂がある。その向いに店の軒を借り、鏡と天照大神の掛け軸をかけ賽銭を受けるござを敷き参拝させた。また神明祭に来た御師の宿泊所を兼ねた伊勢屋があり、その前の広場でお札を配った。小早川氏統治の頃、伊勢から御師の村山太夫が来ていた。”

5. 中村浩訳, 開運 だるま 大百科, 日貿出版社(2006)

P.84

複数の達磨(戦前の三原達磨、三原はちまきだるま、広虫達磨、仏達磨、蛸起き上がり)が写真で紹介

6. 三原市ホームページ

三原市歴史民俗資料館,
三原神明市特集号, 蔵出しお宝ニュース, Vol.15, 2013

“神明市の象徴、大だるまは、昭和25年頃、東町四丁目町内会が神明市の期間中運営する“だるまくじ”の目印として初代が現れた。その後、代変わりをして、2013年頃、第4代が登場する。備後路の春を告げる神明市は御神体「どんと」が巻かれる。伊勢信仰と火祭りが一緒になった小正月の行事。小早川隆景さんがは瓶子1対を奉納した胡神社は商売の神様を祀っている。神明市の初日の早朝に,地区の氏子が社に集まり,神職が祝詞を捧げる。”

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