サッカーの本質と全体像 チームの連動の意識を高める観点から
決まっています。
その共通認識を前提に試合を行う。
選手の頭に強く認識されているのはゴール。
相手ゴールと自陣ゴール。
相手ゴールにシュートを決めて、自陣ゴールを守る。
このフレーム(思考の枠組み)の中で選手は試合中に常に情報収集して
います。
2つのゴールと自分、そしてボール、相手チームと自チームの選手の
位置関係(ポジション)を頭に入れながらプレー。
そして、ボール保持者の身体の向きから、パスが届く範囲、その範囲に
含まれる複数の選手の能力の相対関係を判断してから、予測とプレー。
このプロセスを繰り返します。
当然、自分の目の前の状況のみの情報よりも、コート全体をカバーする情報
の方が、プレーの選択肢を増やすことに役立ちます。
選択肢を持って判断する。意思決定力の向上には必須です。
顔を上げる、首を振る。
この意識が無ければ周りを観ることはできません。
行動には意識ありき
です。
更に掘り下げて言うならば、サッカーの競技性への意識とも言えます。
サッカーの競技性は次の3つのポイントで説明できます。
(1)ボール、ゴール
ボールを相手ゴールへ、そこに自分が貢献する。
(2)ボール・フィーリングを楽しむ
自分がボールを扱う楽しさを試合で味わう。
(3)勝利
最終的にゴールの数が相手を上回った側が勝利する。
サッカー選手の動機はこの3つであり、これらを満たすことが優秀さの自覚に
繋がると考えています。
選手として自分の優秀さを自覚することはエフィカシー(Self-efficacy
自己効力感 ゴール達成に対する自己の能力評価 なりたい自分になれそうな
感覚)の成長に繋がります。
エフィカシーは喜び、楽しみ、夢中を引き起こす、個人の動機に繋がります。
選手としてではなく、そのヒト全体の動機になり得るのです。
その意味で、周りを観るということは、個人のエフィカシーを成長させ、
チームを勝利に導く、「連動」の入り口であると言えます。
「周りを観る」個人とチームが新たな価値の連鎖を生み出す起点。
「ボールの軌跡を予測する」個人とチームが新たな価値の連鎖を生み出す
フレーム(思考の枠組み)作り。
これを特に意識しなくても、自然と出来るようになる。
楽しくてしょうがなければ、自然と意識も研ぎ澄まされてくる。
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