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Report #SamuraiBlue への期待 Philosophy of Football

      2022/11/24


Report #SamuraiBlue への期待 Philosophy of Football2021年10月11日執筆、2021年10月12日脱稿

2021年10月12日 杉九SCコーチ仲間、森保一SamuraiBlue監督、田嶋幸三日本サッカー協会会長、反町康治日本サッカー協会技術委員長に提言

2021年10月17日加筆  全体を意図が通じやすくなるように、主に足りない表現を追加。

2022年3月26日修正 修正後「言語は科学知識技術の伝承手段、協働作業はヒトが主観を確立し、その主観を社会に結びつける手段です。」←修正前「前者は科学知識技術の伝承手段、後者はヒトが主観を確立し、その主観を社会に結びつける手段です。」

あなたの意思決定が世界を創る。意思決定コンサルタントの下村拓滋です。

哲学を語り未来を創る。

私は、日常的に「哲学」をしていました。
と言っても、哲学の本を読んだり、哲学者の名言を会話の中に入れることではありません。
自分自身の体験的確信論を体系化し、それを実践していました。

これまでも、これからも、多くのヒトとあらゆる場面で対話をして、その時間を楽しみ、実りの多い人生、実りの多い社会にして行きたいと考えています。

本Reportは、2022年までに日本がワールドカップで優勝するために選手に近い場で貢献する、私の第二の人生の目標を世界中のヒトと楽しむためにまとめました。そして、この目標達成は、世界中のヒトに貢献することになる、と確信しています。
私は1973年に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」と決めました。日本のワールドカップの優勝目標を決めたのは2003年。1973年の目標を達成するためのサブゴール。2011年に #なでしこ が優勝。サブゴールは達成した、とも自己評価しても良いのですが、#SamuraiBlue の優勝は、#なでしこ の優勝とともに、私の目標を後押ししてくれると確信しています。

この記事は標題の通り、Football(サッカー)がテーマです。Footballの哲学を語り未来を創る時、Footballだけでは成立しません。Footballを取り巻く環境、その環境におけるFootballの役割があるからです。

それでは、まず、私の視点から#SamuraiBlue を取り巻く、日本社会と日本社会への私の期待をご説明します。

昭和の時代は、日常生活に必要な衣食住を充足させるための政策が上手く実行されて、みんなが正社員になり終身雇用で年金で退職後の生活を送れるヒトが多くいました。予算を大企業に投入して、大企業から中小企業、個人事業主にお金が流れるトリクルダウンで日本全国でお金が回りました。しかし、1990年から始まったバブルの崩壊は、日本社会は衣食住が供給過多になった結果だと私は判断しています。それから、短期に投資を回収できる業種がほとんどなくなってしまいました。
日本社会には欧米という目標とする社会があり、先人の努力により衣食住を充足させてみんなで物質的に豊な生活を送れるようになりました。その後の成長産業、コンピュータシステム(アプリケーションによる仕事の自動化)を上手く育成できない結果として、30年間の低成長、デフレ社会が続いています。
今の日本は衣食住は供給過多で足りてしまっています。次の日本社会の目標を見つけて、その社会の実現に向けて協働作業を開始する。
今、日本はそのタイミングにあります。

一人一人が哲学を語り未来を創る社会を私は実現したいと考えています。

今、取り組むことは「哲学を語り未来を創る」ですが、一人一人の哲学は未来ありきです。あなたの哲学が何のためにあるのか。それは、あなたの幸せのためにあります。あなたは「過去の幸せ」を望んでいるわけではなく、「今から未来への幸せ」を望んでいます。そして、それは、あなただけでなく、すべてのヒトが。

8歳から「幸せ」が人生のど真ん中だった私は、他者が幸せをどう考えどう説明するのかに注目をして来ました。
長い間人生を送り、自分の人生が幸せであったという実感を持つヒトは、利他の精神を語られています。この利他の精神は、我々が母体の中で器官形成をしている頃に感じていました。母親にはお腹の中の子供への利他の精神があります。我々は利他の精神を受け継いで生誕します。母親は生誕した赤ちゃんも利他の精神で愛します。では、赤ちゃんには利他の精神はないのでしょうか?私は赤ちゃんは母親に利他の精神を持って接していると考えています。正確には、赤ちゃんには利他の精神という概念はなく、すべてを自分だと感じている、という事実があるのみ。この事実は「利他の精神」と同じだ、と私は考えるからです。

自己も非自己もなく快であり続けようとする赤ちゃんには利他の精神があるように、私には見えます。
母体の中にいるときは、母親の感情を感じ、母親の血液が臍の緒を通じて自分の体内に流れて来ます。
感情によって血液に含まれる生理活性物質が変化することを赤ちゃんは自分の身体に記憶しています。
これは国や文化、文明に限らず、人類が太古の昔から生誕時に繰り返して来た事実だと私は考えます。
生まれて来たときに感じていた、感覚として持っていた「利他の精神」を持ち続けられる社会を長年かけて日本は創り上げて来ました。この日本社会の文化と文明を更に発展させて世界に向けて情報発信をする。
それが可能な科学知識技術を日本は持っています。これを、すべてのヒトが「利他の精神」を忘れない社会にして行く。
そのリーダーシップを取れるのは日本人であり、日本社会だと私は考えます。

ここまでが、私の視点から見た日本社会と、日本社会への期待です。

ここからは、#SamuraiBlue の関係者が、哲学を語り未来を創る、という話に移ります。
これは、#SamuraiBlue への私の期待と提言です。

本Reportは、そのPolicyPaperであり、WhitePaperです。

まず、私が #SamuraiBlue に期待をするようになった経緯から。

2022年までに日本がワールドカップで優勝するために選手に近い場で貢献する。

これは、2002年日韓ワールドカップが終わったときに、私の意識の中で現れた、第2の人生の目標です。
この時の経緯をまとめて、当時、お世話になっていた会社の労働組合に寄稿しました。

Customer: “ What for? ”; Marketer: “ Here is the answer.”

この時、最短距離で優勝するならば20年と、私の直観が言いました。#なでしこ が2011年に優勝したので、この目標は達成できました、とも言えるのですが、#SamuraiBlue にも優勝して欲しい。
当時、何故、これを実現したいと考えたのかと言いますと、日本がワールドカップで優勝すれば、日本人が世界で活躍しやすくなると考えたからです。すでに、おこっているかも知れませんが、海外の現地で、「どうして #なでしこ はワールドカップで優勝できたのか?」と日本人が尋ねられているかも知れません。

私が想定していたのは、「人財育成」という回答でした。今でも、この想定は変わりないのですが、想定する回答に「大義」が加わりました。
それは、なでしこがワールドカップで優勝(2011年7月)した時のエピソードを知ったからです。

2011年に日本で何が起きたのか覚えていらっしゃいますか?

3月に東日本大震災が起きました。なでしこは、この映像を観て試合に臨んだそうです。
優勝の後、選手がインタビューで東日本大震災で被災したヒトのために闘った、と発言されていました。

サッカーに限らず、スポーツにはヒトの心を一つにする力があります。

ここまでが、#SamuraiBlue に対する私の期待です。
次に、Footballと私との関係性について。そこには、8歳で持ってしまった、私の野望が深く関係しています。

私は1973年、8歳で「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」と人生最大の意思決定をしました。
その前から夢中になり、その後もそれを続けているのはFootballです。選手、審判、そして、今はU-12のコーチをしています。
人生の目標を決めて、それを実現する計画を立案し、この計画を推進している間、常にFootballは私の身近にありました。
いつしか、目標達成の手段として、FootballSystemは、有効だと考えるようになりました。

2011年、フランスの男子代表選手が、日本のホテルでの映像をSNSで投稿したところ、それが人種差別だとしてバッシングの対象になりました。
その後、英国の女子サッカーチームが人種差別に反対する意志を、キックオフ前に片膝をグランドにつくポーズで示しました。
このパフォーマンスは世界中に広がっています。

#AgainstRacism

人生の目標を達成する計画を立てるのに45年間かかりました。私が実現する地球を「マインド・ドリブン・ソサイエティ」と名付けました。
2018年にその事業計画「マインド・ドリブン・ソサイエティα」を発表しました。

ここには、私の体験的確信論(Philosophy)がまとめられています。Phenomenology→Theory→Study→Phenomenology→・・・を繰り返して体系化した「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」ための理論を示しました。勿論、Footballから学んだ、Footbollologyもふんだんに含まれています。

2020年からは、社会開発を事業の柱にしています。最初の仕事は、内閣府への「提言:コロナ感染対策のエコシステム」でした。世界中が右往左往している中で、自分にできることが内閣府への提言だと感じたからです。以降、本日(2021年10月11日)までに合計6回、内閣府とデジタル庁へ提言しました。(1)
これらの提言は、すべて「マインド・ドリブン・ソサイエティ」に繋がっていて、私の事業計画そのものを提言に変えてお伝えしました。
3つ目「提言:理念の体現 合意の前に尊重」は人財育成。事業計画の「真ん中を射抜く」内容で、FootballSystemについて触れています。この中に出てくるIntegrityは、私の幸せの定義「本当の自分からなりたい自分になる」を表現していると感じています。
また、本文の前書きにお示ししている通り、2022年までに日本がワールドカップで優勝するために選手で近い場で貢献する、という私の第二の人生の目標は、日本サッカー協会会長、代表監督経験者にもお伝えをしています。


*photo ACより入手

ここまでは、私とFooballとの関係性、それには、私の野望が深く関係していることをご紹介をしました。

ここからは、PhilosophyとしてのFootballology(サッカー学)についてお示しします。

Philosophyにはそれを語るヒトの体験的確信論がある

私のFootballologyをお示しする目的は、私のPhilosophy of Footballを多くのヒト、杉九SC、日本サッカー協会を含むコーチ仲間、一緒にサッカーを楽しむ選手達、日本社会の課題を独自の視点から解決しているヒト及びしたいと思っているヒト、に知って頂くためです。

私のPhilosophyは、私のPhenomenology→Theory→Study→Phenomenology・・・を繰り返して体系化した体験的確信論です。
最初に、私のPhilosophyの全体像をお示しします。

最初に私のPhilosophyのフレームです。

中心にあるのがPhilosophyで、左下から順番に時計回りで、Phenomenology→Theory→Studyと無限ループします。

ぞれぞれを、Footballを具体例として説明します。

Phenomenologyは現象学。Footballでは、実際に身体を使ってボールを扱い、チームで闘う体験になります。この体験には身体を使って入力した外部情報と、それに対応して発生した内部情報の2種類あります。外部→内部→外部・・・、この入出力が反射的に行われます。
Theoryは理論。Footballの原則はあまり多くありません。数少ない原則を掴むこと。試合において勝利することと、局面の1対1に勝つこと。それを自分がどう行動して、チームにどう影響を与えてチームの最終目標、自分の最終目標を達成するのか、その規則性を見つける。
Studyは検証。自分、味方の選手が1対1を有利に闘えるようにプレイして検証。ボールを上手く扱う。1対1に勝つ。シュートを決める。パスを通す。フリーでボールを受ける。相手を背にしてボールを受けて反転してスペースに飛び出す。相手の時間帯に耐える。自分達の時間を増やす。ゴールの匂いを感じる。
試合の時はPhenomenologyで入力があると、反射的にStudyへ出力していました。トレーニングの目的は試合で反射的に正確にプレイできるようになること。今、U-9の選手には、上手くプレイする感覚を掴みましょう、その感覚は自分にしか分からない、と伝えています。Phenomenology, Theory, Studyの中心にあるのがPhilosophy。あらゆる場面に通用するTheoryは結果的に、攻撃と守備、ボールとの関わり方で分類しました。

リベロとトータルフットボール

常に次か、その次のプレイでボールに関われるポジションを取る。前後左右にコンパクトなフォーメーションで自チームに数的優位を創り、1対1を有利に闘う。

ゲームにおいてチームで実行することは、攻撃の時、守備の時、エリアがどこであろうと、常に同じです。つまり、協働作業の共通目的がある。最終的に相手より多く得点をとる。攻撃の時はゴールを奪い、守備の時はボールを奪う。この目的を達成する貢献意欲を選手は発揮する。そのためにお互いに意思を疎通する。意思疎通の手段は、最初に気づいた選手のプレイです。そのプレイにチーム全体が連動します。

攻撃はスペースを衝き、守備はスペースに網を張る。自分の前にスペースがあるならボールを運び、良いタイミングでシュートレンジにボールを送る。縦パスのタイミングを狙うが、ムード、モードを変えるために横パス、横のランニングを入れる。ゴールの反対側にクロスを送り、その折り返しを決める、等。

私の学習と成長の手段は自主課題でした。この自主課題は理想的な状態が意識の中に現れるところから始まりました。そして、自分の性格を考えた時、理想的な状態をどうしたら実現できるか。その結果が自主課題になりました。
選手として、五歩でトップスピード、ワンタッチでゴールへ向かう、3秒後を予測してプレイする。
審判として、自身をコントロールしてゲームをコントロールする、選手の視覚に入りファールを防ぐ、ボールが動く時間の確保。
コーチとして、選手を信じる、大きな流れを形成する、選手一人一人に自主課題を持ってもらう。

結果的に自主課題は、すべて私がFootballを深く理解するために設定していたことに、後から気付きました。
私はFootballに限らず自主課題をその場における自分の役割をまっとうする目的で設定をしてきました。
Phenomenologyでは、活動の現場で起きている現象を「影」として捉えました。「影」を齎している存在、その存在と諸要素との関係性を論理的に推察してTheoryを持ちました。このTheoryを使って自分の役割を計画的に実行するStudyを常態化。StudyをPhenomenologyに組み込み、Theoryの完成度を高める。これが、未知の課題を解決する能力の獲得と向上に繋がりました。

ここまでが私のFootballology。このFootballologyの核がPhilosophyです。

以上、Footballを対象にPhilosophyのフレームでした。

次は、このPhilosophyのフレームを使って、Philosophyの精度を高めてきた経緯と結果を、3つのパターン、すなわち、Football(サッカー)、NewProductDevelopment(新薬開発)、人工知能開発(学習と成長の外部化)を使ってご説明します。

私は自分が夢中になって取り組んできた対象にはすべてPhilosophyを持ちました。
多くの体験を無駄使いせず、予測誤差を最小化する行動を継続し、人生の目的を達成するためです。自分の体験を全て無駄なく目標達成に結びつけ、やがて、目標達成に直接結びつく活動しか実施しなくなりました。

遊び→学び→貢献

これが私のヒトの「学習と成長」モデルです。
ヒトは自分の意識の中に規則性を持って生まれてきて、自分の周囲に起きている現象に規則性を見つけます。
これは生まれながらに持っている能力。母親との母体内での共同生活と、未熟な個体として生誕し、大人の保護を受けながら他者との関わり合い、社会性の獲得に結びつきます。

私の観察結果では、私を含めてすべてのヒトの人生には規則性があります。
すなわち、主観を確立する期間(私の場合、Football)、主観を社会に結びつける期間(私の場合、NewProductDevelopment)、学習と成長を外部化する期間(私の場合、人工知能開発)があります。最後の学習と成長を外部化する期間は、自分の専門知識を誰かに技術伝承をしたり、本にまとめたりする期間です。生存中に組織を立ち上げることも結果的にはこれに該当します。また、組織に貢献することも。ただし、組織から求められたことだけを実行するのではなく、Philosophyを注入する行動がそこには伴います。理念の体現、ですね。

言語は協働作業を効果的に実行するための手段であり、対象の「真ん中を射抜く」訓練の手段にもなっています。
更に、言語は科学知識技術の伝承手段、協働作業はヒトが主観を確立し、その主観を社会に結びつける手段です。

誰に何を尋ねればどんなことが分かるのか。
この予測誤差を最小化する能力がThe Philosohpyの成果です。そして、未知の課題を解決する私の能力と結びついています。

ここまでが、Philosophyのフレームを実践してきた私の事例の紹介でした。

それでは、いよいよ、本題。

私のPhilosophy of Footballを語り、#SamuraiBlueへの期待を語ります。
#SamuraiBlueの未来を創るのは、この物語を語りながら、みんなとの協働作業になります。

私の役割はPlanningと実践です。実行部隊は既に存在しているので、そこに入るのか、そこの活動を後押しするのかは、様々な対話によって決まってくるのでしょう。私の希望は実行部隊を現地で支援する役割を担うことです。支援の手段はコーチング。現地で日本の強みを引き出し、Footballの哲学を語り #SamuraiBlue の未来を創ります。最終目標は選手が試合中、自律的に課題を設定し課題を解決する。これができるようになること。

Integrity

私の#SamuraiBlueの未来を創る物語は、Philosophy(核)、大きな流れ(ダイナミズム)、小さな流れ(バリアンス)の3部構成です。

本文に入る前に、この物語が導き出されたBackgroundから始めます。

物語のBackground

私は2003年から2022年までに日本がワールドカップで優勝するために選手に近い場で貢献する、と決めて、U-12のコーチをボランティアで実施してきました。日本サッカー協会認定コーチC級ライセンスを取得し、フットボールカンファレンス(協会主催の3日間のコーチの研修会)にも参加し、協会の皆様とも意見交換をさせて頂いております。その過程で、代表選手がワールドカップで優勝すると宣言するようになり、UEFA(欧州サッカー連盟)関係者からも日本も優勝できる国になったと言って頂けるようになりました。この間、私が自問し、Footballに限らず、多くの場で対話して来たテーマは「日本人の強み」です。

トレンドを知ることは大事ですが、トレンドを創ることの方がもっと大事です。
トレンドを知ることは学びですが、トレンドを創ることは貢献です。

FootballSystemはこれまでも人類に貢献し、これからも人類に貢献し続けるでしょう。
何故ならば、それがFootballSystemの役割だからです。
例え、すべてのヒトが自由で幸せな人生を送れる社会システムができたとしても、それを可能にする共育メソッドができたとしても、生誕した赤ちゃんが自分を愛し、他人を愛せるようにならなければ、この社会システムも共育メソッドも、その赤ちゃんにとっては存在しないことになります。
昔から子供を大人にし、大人を子供にして来たFootballSystemそのものが、その社会システムであり、共育メソッドであり続ける。

2011年になでしこが優勝したので、私の第二の人生の目標は達成した、と自己評価をしても良いのですが、私が1973年に意思決定した「すべてのヒトが幸せであり続ける地球を実現する」を確実に、更に、加速するためには、#SamuraiBlueのワールドカップ優勝という、大きな後押しを期待したい。

そして、この歴史は、日本サッカー協会が希求し、日本人のサッカー選手も希求している目標であると認知しています。

因みに、これまで数十人の方に「すべてのヒトが幸せであり続ける地球は実現できると思いますか?」と尋ねたところ、お一人を除いて、皆さん、難しいとは思うけれど、不可能ではないとお考えでした。
実現できないとお考えの方に理由をお尋ねしました。「ヒトから闘争本能がなくならないから」と回答をいただきました。
他者を不幸にすることが正当化される闘争本能は、人種差別くらいしか思い浮かびません。
資本家が労働者から搾取するのは、お金を持っているヒトがお金を持っていないヒトを人種差別している、とも考えられます。
私の事業計画では、人類を物欲と支配欲から解放する科学知識技術を開発して、人種差別が段階的になくなっていくマインド・セットへと、人類を導きます。機械の従業員及びお手伝いさんを誰もが持てて、食糧とエネルギーが無料化になり、貯金しなくても一生生きていける社会システムへと、段階的に変化をすれば、闘争本能はスポーツや芸術、芸能で発揮される、人類の万葉の文化に展開して行けると確信をしています。
このPhilosophyはFootballSystemと相性が良いと感じております。

人類が大量生産大量消費の文明により物質的には豊かになりましたが、地球環境を人類の生存が脅かされる程に破壊をしました。だから、SDGsに世界中で取り組むことになりました。
日本人は今でも自然とともに生きています。日本は人類最初の文化だと考えられるアミニズム(自然信仰)と、複数の異なる宗教、そしてデジタルが共存している社会です。このような社会は日本にしかないと私は考えています。
そして、貧富の差の拡大を助長した金融資本主義、株主資本主義からステークホルダー資本主義に世界が変化を始めました。日本では昔から「八方よし」の経済の考え方があり、文化に根付いています。更に、金融資本主義、株主資本主義はおかしいとお考えになられた原丈人さんが公益資本主義を提唱され、いくつかの会社、いくつかの地域の経済団体は、公益資本主義を掲げて活動されています。

更に、日本人は物欲と支配欲は身を滅ぼす、ことを知り、鬼には鬼になる理由がある、ことを知っています。
そして、この事実をアニメにして世界に発信をしています。

物欲と支配欲は身を滅ぼす

鋼の錬金術師 真理の扉の番人とホムンクルスとの対話

鬼には鬼になる理由がある

鬼滅の刃  猗窩座の過去

どちらのアニメも作者は女性です。

物欲と支配欲が身を滅ぼすことは、世界史の中でもフランス革命で説明はできると私は考えています。

このように日本には今世界が抱えている人類の課題を解決できる文化を長年醸成してきました。
世界がもっと日本に注目してもいい、世界が日本に注目することは、世界にとっても良いことだと私には思えます。

これまで欧州と南米の8カ国しか優勝していない男子ワールドカップで、どちらの大陸でもない日本が優勝したら、世界の景色はどう変わって行くでしょうか?男女ともに優勝したのはドイツのみです。2022年カタールで男子が優勝したら、男女ともに優勝した世界で2番目の国になります。

もし、この未来が実現できたら、私は協会が語るJapan’s Wayに耳を傾けるヒトが増えて行くと予測しています。
そこでは、既にお示しした「日本が持っている今世界が抱えている人類の課題を解決できる文化」が語られることになると確信しています。
これは、人類にとって悪くない歴史だと思いませんか?

Philosophy

一言で表現するならば、Integrigy。
先人の活動をすべて、未来に活かして行くというPhilosophyです。

FootballSystemに日本人の視点を加えて、永遠に人類に貢献する存在としての役割を確立する。

そのために、日本人から哲学を語り未来を創る、日常を体現する。

生まれながらの悪人はいない。そのヒトの体験がそのヒトの視点を形成し、そのヒトの視点から行動する。その行動を判断したヒトが「悪人」と評価する。しかし、その行動のBackgroundを理解できれば「悪人」の評価やニュアンスは変化する可能性がある。そして、本当は自分と同じはずなのに、という素朴な疑問から、そのヒトが「悪人」に見える行動にアプローチする緒(いとぐち)は見つかる。

大きな流れ Dynamism

リベロとトータルシステム。

すべてのヒトが自由で、社会と繋がる世界。
誰にも強制しない、誰からも強制されない。

提言ベースの活動をあらゆる場面で実践をする。

日本人から海外のサッカー関係者に。
海外のサッカー関係者から日本人に。
コーチから選手に。
選手からコーチに。
審判から選手に。
選手から審判に。
審判からコーチに。
コーチから審判に。

FootballSystemから、欧州、南米以外のサッカー強国を導き出す。その国の文化に根ざした、Footballにおいて強みとなる部分を適用したFootballSystem内の多様性を体現する。

小さな流れ Valiance

2021年10月11日の時点で、日本はQatar2022アジア3次予選グループBで「引き分け3」と同じ勝ち点3です。本日の10月12日はオーストラリア戦。

2003年から日本がワールドカップで優勝するための戦略を考え続け、それを日本サッカー協会に対して、日本社会に対して実行して来ました。
今、私にできるのは、これまで、私の視点で、日本人の強みを体現する戦略をダイナミズム(大きな流れ)とバリアンス(小さな流れ)に分けてお示しすることです。これまでも、幾つかのチームに対して、練習に参加させて頂いた時、試合を観戦させて頂いた時にフィードバックをして来ました。
必ず、自分達にはない視点で参考になりました、と言って頂けています。
ダイナミズムに関しては、Football以外の分野、新薬開発や人工知能開発における日本文化の優位性も考慮した視点になっています。
バリアンスに関しては、私のPhilosophyを当てはめて、日本以外の国の闘い方や、日本が強豪国と闘った時の注目点を考慮しました。

私のPhilosophyそのものをお伝えした後、戦略のダイナミズム、戦略のバリアンスと続きます。

私のPhilosophy of Football

真ん中を射抜く

Footballはチームで闘う1対1の競技。
1対1を有利に闘うための数的優位。
この状況を再現しやすくするためのフォーメーション。
フォーメーションには前後左右の選手同士の相性を考慮する。

このフォーメーションは試合開始時のポジションを示すのではなく、ボールを中心としたすべてのプレイヤーの配置です。

私の目指しているサッカーは「リベロとトータルフットボール」です。

一人一人の自律的な行動が水が流れるように連携するネットワーク組織。
選手にはチーム全体が一つの生き物のように動けるようになって下さい、と伝えています。

この法則をチームとして小集団として個人として情報処理能力で相手に勝るゲームとするために用いる。

選手は試合中、高速の情報処理をしている。
それは、ほとんど直観のレベル。
1体1で、そして、集団で、相手の情報処理を上回る攻撃もしくは守備を実行する。

ゲームの雌雄を決するのは「情報処理能力」です。
それは「真ん中を射抜く能力」になります。
選手達には「自分で感覚を掴んで下さい」と伝えています。

キックでは、ボールのスイートスポットと蹴り足のスイートスポットを合わせる能力。
攻撃においてはその瞬間だけ空いたスペースを衝く能力。
守備の一例では自分の間合いに入った瞬間、ボール奪取する能力。

結果はそれが出る前に決まっています。

攻撃の基本は相手が守備の陣形を整える前に攻め切る。
守備の基本はゴールへ直進させないこと、相手の動きに振り回されない。

攻撃はボール保持者を中心としたチームの瞬発力。
守備は1st DFを中心とした選手全員のポジショニング。

私がこれらの能力を評価するポイントは、ゲームにおける局面の3対2の起点から終点までの全体の変化と、トランジッションの質(初動の質)です。

得点に繋がるのは相手キーパーの情報処理を上回るプレイ。
典型例は、ゴールを横切るクロスを折り返してのシュート。ゴールラインからキーパーの背後にいる味方へのラストパス。

自分の間合いの創り方とアクション(ボール奪取、ドリブルで抜き去る)
相手の前のスペースでボールに触る時の飛び込むタイミングと角度(自分の気配を消す)

ワンタッチかツータッチでボールを回せる5、6名同時のフリーランニング。
選手全員が次か、その次の(可能性)プレイに関与できるポジショニング。
フリーランニングとポジショニングの選手間連携でボール運びの無駄を省く。

ゲームメーカーからボールを奪う。

そのタイミング、シュート、パス、はその時にしか現れない

戦略のダイナミズム

攻守の切り替えが早く、リスクを消してチャンスを増やすコンパクトなフォーメーション。

タッチライン間、ゴールライン間のすべてを使ってチャンスをマネジメントする。
動き出すタイミングと場所は、争点の場所及び(攻撃においては)突破のスピードもしくは(守備においては)相手選手のファーストタッチ前後のコンタクト、から逆算する。
ボールを中心とした「3対2」の可能性パターンから各選手がポジショニングする。

守備は規則性から、攻撃は不規則性を生み出す規則性から。

試合前から相手を飲み込む。

すべてを見通す俯瞰力と局面を切り取ったコーチング

戦略のバリアンス

本日のオーストラリア戦に絞った提言です。
体格差の利用。

ゲームを通したプランに課題はないと私は認識しています。
修正するところがあるとすると、
攻撃2点。
・ボールより前の選手のポジションチェンジ。
・ボールホルダーに対して、前方のパスの受け手は、広角なポジションを取る。
課題はフィニッシュだけと言って良いと考えます。
このフィニッシュが上手く行かないことがミスに繋がっていると推察しています。

ゴール前を固める前のフィニッシュ

いつもより早いアーリークロス。
バックラインが高い状態で、ショート・ショート・ロングのリズムで逆サイドのオープンスペースへサイドチェンジ。

ゴール前を固められた時のフィニッシュ

ゴールラインから、キーパーの後ろにいる選手へのラストパス。
ゴールの向こう側へのクロスの折り返しのシュート。
DFを背中で完全にブロックしての足元のスペース
ゴールを横切るロングランニングからのシュート
例えば、Germany2006 ブラジル戦 玉田圭司選手 ゴール

ゴロパスを受けられるポジション。
タッチラインからゴールに向かって走り込んだ先へのパス。
横移動で縦パスを受ける。

低く当たる。低く当たるモーションからかわしてサイドにズレる、反転する。
ゾーンディフェンスはそのタイミングでマンマークができることが前提。
それが難しいなら最初からマンマーク。危険な選手だけでも。

サイドからラストパスのタイミングでボールホルダーにもっと近づく。クロスをあげさせない。

「早めのフィニッシュ」から逆算した「スペースの活用」

#SmartRevolution
#森保ボックス

(1)2020年6月から2021年9月までの内閣府、デジタル庁への提言は次の通りです。
政府への提言の主旨は、日本社会を疑心暗鬼にしないで欲しいということが中心でした。
これは、日本国民の共通目的がないことも原因かと考えたので、日本人の役割はテロと貧困を同時に撲滅することにある、と提言しました。
日本の科学知識技術のプレゼンスを上げるために、人類の課題を3つ想定し、その課題を解決する科学技術開発の計画もお示ししました。
これは、内閣府が推進しているSociety5.0、ムーンショット型研究開発事業、人工知能開発の方針にも一致していることもお示ししました。

2020年 提言:コロナ感染対策のエコシステム 発表(4月26日)
2020年 提言:スーパーシティはマインド・ドリブンも 発表(6月18日)
2020年 提言:理念の体現 合意の前に尊重 発表(8月31日)
2020年 チェンジ・リーダー・プラットフォーム 発表(11月6日)(デジタル庁アイデアボックスへの提言)
2021年 提言:2021年東京五輪の開催可否を意思決定する手順 発表(2021年6月10日)
2021年 提言:デジタル庁のPlanning 発表( 2021/06/24)

これら政府への提言は、すべて私の事業計画「マインド・ドリブン・ソサイエティα」に含まれています。
2018年 マインド・ドリブン・ソサイエティ α 出版(Kindle)
人工知能の開発方針は、論文「次世代の人工知能とその開発エコシステム」にもまとめました。
2019年 次世代の人工知能とその開発エコシステム 発表(第12回汎用人工知能研究会, 8月30日)

知人からは、下村さんは政府と同じことを考えていたのですね、と言われています。
また、提言:コロナ感染対策のエコシステム に関しては、
発表1年後、
組織開発の専門家から、政府はこの提言通りに対応していると感じます、
臨床開発の専門家から、この提言に異論はありません、
と、仰って頂きました。

 - サッカー, 体現 ,

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Sの字を描く

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分水嶺

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チームの質を高める  思考の質 仕事を進めてゴールを達成する 起業

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第四回統合イノベーション戦略会議

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